月光 / 鬼束ちひろ

「月光」は2000年8月9日にリリースされた鬼束ちひろさんの2枚目のシングル楽曲です。作詞と作曲は鬼束ちひろさん、編曲は羽毛田丈史さん。


テレビ朝日系で放送されていた仲間由紀恵さん主演のドラマ「トリック」の主題歌に起用されていました。もともとはシングルとしてリリースする予定はなかったものの、ドラマがヒットしたこともあってシングルリリースされ、約10か月もオリコンチャート内にランクインするロングヒットを記録し、鬼束ちひろさんの最大ヒット曲です。

♫I am GOD'S CHILD
　（私は神の子ども）
　この腐敗した世界に堕とされた
　How do I live on such a field?
　（こんな場所でどうやって生きろというの？）
　こんなもののために生まれたんじゃない

鬼束ちひろさんは、この楽曲によって、「鬼束=月光」というイメージが定着してしまい、「この曲は嫌い」と発言したことがある一方で、「私の名前を世に知らしめてくれた良い曲。自分の曲を子どもだと思っていて、沢山いる子どもの中の一人になりますね」と語っています。

歌詞に関しては、「その当時（19歳）の自分の心境そのままを表した形となっていて、歌詞の一部で切り取って見ても当時の自分なりの意地を持って、その時の自分に自信が持てなかった事や、居場所がわからずにいたことを表したかったんだと思います」「たびたび登場する『腐敗』という単語に至っては、若さゆえであり、当時のプロデューサーと一悶着があった」と語っています。

私もすごい歌詞だなと思います。

また、自分の感覚を大事にしていると言い、「元の自分に自信がなくてそれを多分（詩に）書いてるんですよね。だからそれこそ『月光』の（歌詞の一部）I am God’s childといったのも、自分の居場所がわからなかったんですよね」と語っています。

自分が、人が生きることに対して、生きているなかでのいろいろな葛藤。それがこの楽曲によって伝わってくるように思います。

このどうしようもない世の中には自分が考える社会との違和感があったり、納得できないことだってありますよね。

誰かに傷付けられたり、悪意を持って脅かされたり。

なぜ自分を、こんな世界なんかに生まれさせたの？なんて思うこともあるでしょう。

それでも生きて行かなければならないですし、進まなければならないのですよね。残酷なメッセージになってしまう場合もあり得るでしょうけど。

だって、人はみんな「I am GOD'S CHILD（私は神の子ども）」ですから。

なお、お笑い芸人･あばれる君のコントのBGMとしても使用されています。

それと、私に心境や環境などの変化があったわけではありませんので･･･。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。