日本のプロ野球は各球団ともに残り試合が約20となり、優勝争いの真っ最中(と思われます)。
ところが2021年シーズンのプロ野球はかなり特殊な日程になっていて、東京オリンピックで公式戦休止期間をとったこともあり、ペナントレースの進行は例年よりも約3週間遅くなっています。そのため、残念ながら我らが中日ドラゴンズが事実上の出場辞退を決めていた日本シリーズを第7戦まで戦うと、すべての公式的な試合が終了するのが11月28日になります。
一方ですでに来シーズンへ向けた戦力編成が進んでおり、ドラフト会議は例年の10月下旬より2週間早い10月11日に行われます。入団する選手がいれば、退団する選手もでてきます。なかには、球団が選手に来季以降は契約を結ばない旨を通達する、いわゆる「戦力外通告」があります。
例年であれば、ほぼほぼシーズン公式戦が終了した10月1日からですが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響でシーズン開幕が遅くなり、11月からのスタートでした。
今シーズンの戦力外通告は10月4日から可能になり、1次通告は10月25日まで。2次通告はクライマックスシリーズ(CS)全日程終了翌日から日本シリーズ終了の翌日(シリーズ出場で移動を伴う球団の場合は翌々日)までになっています。
戦力外通告を受けた後も契約期間(11月30日まで)は続くため、試合に出場することは可能ですが、一般的にはチームに帯同しなくなります。
この1次通告期間はまだ公式戦の真っ最中です。CS進出を争っている球団の場合、ケガなどのリスクを考えれば戦力外通告を保留したままという可能性があるでしょう。また、ドラフト会議が早く行われることもあり、その結果を見てから戦力外通告を行うこともあるでしょう。
よって、戦力外通告を受ける選手側にはいろいろと不利になることもありそうです。つまり、他球団では、ほぼほぼ来シーズンの戦力編成が決まりかかっており、あとは新外国人選手の獲得ぐらいになってしまいそうですから。
一部球団は早くも10月4日から来シーズンの契約を結ばない、つまり戦力外通告を始めています。戦力外通告を受ける選手のなかには育成選手として球団と再契約を結んだことが発表されるパターンもありますが、トライアウトなどを受け新しい球団や社会人野球などでプレーを続けるか、ユニフォームを脱ぐことになってきます。
2021年の12球団合同トライアウトは12月8日の1度だけ(場所は未定)。戦力外からの現役続行を目指す選手にとっては、例年よりさらに厳しい状況になりそうです。
(2020年12月29日に放送されたTBS系「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」です)
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