小中学校の夏休みは終盤戦です。地方ではすでに2学期が始まっていることろがあり、一部地域では夏休みの延長もあるようですが、お子さまのみなさん、宿題はきちんと終わらせているでしょうか？
近年、災害的ともいえる暑さにより、地方の小中学校でも夏休み期間を長くするとかの議論がありますが、要因でもある地球温暖化対策をなんとかしませんと、そのうち日本は常夏の国になって一年中夏休みなんて事態になりかねないと思います。
さて、小中学生のお子さまがいらっしゃるご家庭では、お子さまの夏休みの宿題は終わっていますでしょうか？通常のドリルなどの宿題なら、人海戦術で終わらせることも出来るでしょうけど、自由研究は正直簡単には終わりません。
特に「あさがおの成長日記」「昆虫の観察日記」などは、一回でも手を抜くと取り返しのつかない状況になってしまうテーマです。私個人の経験からしても、NHKの連続テレビ小説のような、毎日確認しなければならないテーマものではなく、一発テーマの方がとっても楽です。
さて、ふだん、あまり気にしたことはないと思いますが人間の身体は不思議だらけです。そのなかから、子どもの自由研究には役に立ちそうもない「大人の自由研究」ネタを1つ発表します。
実は、ほとんどの人間の鼻の穴は2つあります。
ふだんはあまり自己主張をしない鼻の穴ですが、その存在意義を強く感じるのは、花粉症や風などで鼻が詰まったときだと思います。重症なときには、両方の鼻の穴が詰まってしまう、それは悲惨な状況に陥ってしまうこともありますけど、よくあるパターンで、右の穴が詰まっていたのに、いつの間にか左の穴が詰まっているというときがあると思います。
これは、人間は2つの鼻の穴で交互に呼吸しているからなのです。そして、身体があまり酸素を必要としていない平常時は、一方の穴は休んでいるのです。
鼻の穴の中には、「鼻甲介（びこうかい）」という鼻の外側から内側に向って突出する骨性の高まりで、鼻の粘膜の表面積を大きくするためにあると考えられる「ひだ」があり、およそ1～2時間ごとに交替で膨張･収縮し、空気のとおり道を開けたり閉めたりしています。
これは、「ネーザル・サイクル（交代性鼻閉）」とも呼ばれています。この現象には自律神経をつかさどる脳の視床下部が関わっていると考えられており、片方の鼻の穴を休ませて、呼吸によるエネルギー消費を節約し、嗅覚を鋭敏に保たせ、ウイルスなどの細菌が侵入するのを防ぐため鼻の粘膜の面積を広く使うようにしていると考えられています。
たとえば右の鼻の穴が詰まったとき、身体の左側を下にして寝転がり、しばらくすると上になっている右の鼻の穴のとおりがよくなり、その代わりに左の鼻の穴が詰まった感じになるそうです。
これも自律神経の働きで、上側のとおりがよくないと呼吸しづらく、匂いも感じにくいから、そちら側を開けるのだと思われています。
鼻の穴は身体の中では休みの多い方ですが、鼻の穴の中の粘膜には毛が生えており、空中のホコリ、花粉や細菌などのフィルターとして機能している働き者です。また、鼻で呼吸することによって口の中の湿度が保たれ、冷たい外気が直接肺には入らないように交通整理もしてくれています。
1つだけ注意しておいていただきたいのは、いくら研究のためとしても、くれぐれも他人の鼻の穴をじーっと眺めないようにしてください。
なお、役に立たない身体の不思議をもう1つ。
「自分のヒジは自分のアゴにつけることができない」
このブログを今、読んでいる方のなかで、思わず確かめている方もいるのではないでしょうか？
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。
