子どもたちが体育の授業を自由に外で行えないという事態は明らかに異常です

編集部に頂いたお手紙です。
「あなたの声を聞かせて下さい」という呼びかけにこたえて下さったものです。
福島の声として、そのまま紹介させていただきます。
（改行は編集部。個人情報につながる内容は省かせてもらいます。）


◆原発事故が憎いことは言うまでもありません。

子どもたちが体育の授業を自由に外で行えないという事態は
明らかに異常です。
東電が口では謝罪しながらも、
具体的にどう償うのかについて明確にしないのは、
東電は原発事故を
面倒くさい事というとらえ方しかしていない証拠としか思えません。
福島県でつくられたあらゆるものを県外に出荷できないばかりか、
住む家を失い、かと言って県外に行けば「福島県民は泊めない」（旅館）、
「福島県民はガソリンを入れさせない」（ガソリンスタンド）、
その他、親戚付き合いでも冷遇され、ついに自殺者まであらわれました。
金銭的賠償、当然です。
ただ、それ以上に風評被害や、
放射能汚染そのものがなくなってほしいです。

大飯原発再稼働反対のデモがここまで大きくなるとは思いませんでした。
新たな原発事故を心配しているのは福島県だけではないことが心強いです。
全国にエリートがどれだけいるか知りませんが、
もっと安全に電力不足を補う方法を誰も思いつかなかったのでしょうか。
東電の株主総会は、東電に不利な内容は猪瀬東京副知事の意見まで、
すべて否決されました。
ただ意見を聞く場を設けてやったという、
東電のパフォーマンスであることは明らかであり、
それを見抜けないほど我々の目は節穴ではありません。
嘘だらけの東電に、馬場有浪江町長もカンカンです。
事故調査委員会までもが、原発事故が人災であることを認めました。
今後の動きが注目されます。


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※「福島が好き」編集部は情報紙とこのブログを通じて、
福島の声、県外各地の皆さんの声を発信していきます。

原発事故がもたらした放射能汚染という事態は
福島の人たちだけが背負うことではありません
人ごとではありません。
現実を直視し、県外の者として出来ることをやる。
皆様の声を紹介することもそのひとつだと考えています。

お手紙が届いて読むたびに現実を突きつけられます。
怒りと悲しみ、憤りがこみ上げます。
同じ人間として、福島の声に耳をすませ、
心をつなぎ、手を取り合っていきたいと願っています。
（編集部）