ツカサ学院

初心者から経験者まで、自分スタイルで学べる『ツカサPCスクール』

「上級救命講習」が役に立ちました!~人命救助~

2006-12-08 19:04:00 | 介護
先日、こんな事件がありました。

(ツカサ医療福祉学院 介護マスター科10月生 談)

12月4日(月)9時10分頃のことです。
私が登校途中の地下鉄御徒町駅のホームで、乗っていた電車のドアが開くと、若い女性が倒れていました。心配になり電車を降りたところ、彼氏が横にいて薬を飲ませようとしていたのですが、その女性は白目を剥いて右足を痙攣させていました。
すぐに私のバッグを枕にしたのですが、直後に呼吸も脈も止まってしまったのです。早く救急車を呼ぶよう指示するとともに、自分がポケットにマウスピースを持っていたことを思い出して人工呼吸を始めました。

救急隊が来るまでの約15分間、人工呼吸を行ったところ、意識は戻りませんでしたが、なんとか脈は戻りました。
救急隊に引き継いで学院に向かいかけたところ、神田の救急隊の人に表彰の対象になるので住所、氏名を教えてくださいといわれました。
自分は、ツカサ医療福祉学院の生徒であり、10月27日に上級救命講習の授業を受けたことを伝えて、そのまま登校しました。

 私どもツカサ医療福祉学院では、独立行政法人 雇用・能力開発機構、並びに東京都産業労働局の委託校として、介護とパソコンの講習を行っております。介護科の授業の一環として、「上級救命講習」も行っていますが、まだ勉強中の生徒がこのような現場に遭遇し、落ち着いて行動できたことに驚くとともに、講習がこのような形で生かされたことが喜ばしく思えましたので、ここに紹介させていただきます。

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漫画「ヘルプマン!」はおもしろい!!

2006-11-24 17:36:00 | 介護

 ヘルプマンは2003年から講談社のイブニングで連載されています。イブニングKC(コミック)では6巻まで出ていて、介護の仕事をしている私が読んでもおもしろいです。リアルで内容も深く掘り下げていながらも深刻にならず、楽しく描いてあります。作者の『くさか里樹』さんに脱帽であります。

 内容は、幼馴染で、隣同士の『恩田百太郎(おんだももたろう)』と『神崎仁(かんざきじん)』の2人が高校を中退して介護の仕事を始めるという話ですが、訪問介護の仕事を続ける百太郎と、施設の仕事からケアマネジャーになり訪問介護事業所で働く仁とを対比させながら、介護に対する熱い想いを語ります。

 介護保険の理不尽なところを正そうとする2人の、なんともパワフルな行動に感動します。第1巻は「介護保険制度編」で制度の始まるところからです。第2巻は「在宅介護痴呆編」、第3巻は「介護虐待編」、第4巻は「高齢者性問題編」、第5・6巻は「介護支援専門員編」となっており、1~4巻までは1巻ずつ内容が区切ってありますので読みやすいです。

  介護の経験のない方が読むと、便の処理のシーンや高齢者のシワシワな顔などが、少々リアル過ぎて介護離れがますます進むのではないかと心配ではありますが、介護に興味があるなしに関わらず、是非読んでほしい作品です。

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福祉住環境コーディネーター

2006-10-27 17:18:00 | 介護

 福祉住環境コーディネーター、通称「FJC」。
 今回は試験内容について少し詳しくご説明いたします。

 一級、二級、三級があり、一級は二級を取らなければ受験資格が得られませんので、まずは二級と三級についてお話します。

 問題数は二級も三級も60問ですが、1問につき、三級は四つの中から選ぶ4択、二級は五つの中から選ぶ5択です。また、三級は第一分野(病気、介護保険、関連職種、福祉の歴史、等)と、第二分野(福祉用具、介護保険給付の住宅整備、住宅改修の実践、等)に分かれており、試験の前半のページが第一分野、後半が第二分野です。

 二級の方は、第一、第二分野という言葉は使いませんが、内容として前半が第一分野、後半が第二分野と考えて結構です。二級のみの内容としては、事例問題が2題出題されます。病気と住環境を主題とした問題です。点数配分は、2点×10問で20点ですので、しっかり点を取りたいところです。

 注意点がひとつあります。三級も二級も100点満点で、70点以上が合格ですが、三級は第一分野、第二分野共に70%以上の正答でないと合格となりません。つまり、第一分野40点中、28点で70%、第二分野60点中、42点で70%ですので、合計が70点の合格ラインに達していても、第一分野27点、第二分野43点だった場合、第一分野が70%以下ということになりますので、不合格となってしまいます。

  この試験の勉強をしっかりやることで、福祉一般についてはかなりの知識を取得できます。入門として最適の資格だと思いますので、是非取得してキャリアアップに役立ててください。

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料理教室・・・?否っ!調理実習

2006-10-11 19:22:00 | 介護

介護マスター科の授業で、
先週、調理実習をしました。

調理

簡単に作れちゃうメニューだから、
みんなパッパッと作ちゃって(1時間ぐらい)
食べるのも一瞬(20分もかからなかった?)

でもね…でもね…
前日まで悩み続けたレシピなのよ!!
というのも…、
これは「お料理教室」じゃなくって、
ちゃんとした介護の授業なの。
ということは…、
やっぱり下記の様な事を考えないといけない…

  1. 介護保険制度・生活援助内で
  2. ごく普通のお宅で可能な予算…毎日の事だし
  3. 高齢のご夫婦、ないしは独り暮らしの方でも大丈夫なメニュー

作る時は簡単でも、
メニューを考える時はこんな制約があるワケ。

  • 現実的にも…、
  • 冷蔵庫をのぞいたらこんだけしか材料が無い…
  • 買い物行ったけど、野菜も魚も高くて…
  • やっぱり秋だし、季節感があるモノを…
  • でも、お父さんは糖尿病(or腎臓病or骨粗鬆症)だし…



ということになってくる。

そこで今回、落ち着いたのがこのレシピ…

  1. さばのみそ煮 / さばの香り焼き
  2. 時雨あえ
  3. さつまいもとりんごの甘煮
  4. 各班 いろいろ みそ汁
  5. 牛乳ゼリー (カラメルソースがけ)

メニュー
※写真の料理は2日目のメニューです。

みなさんも、ただ料理を作るだけでなく、
現実に介護をする立場になった場合のレシピを、
ちょっと考えてみませんか?

いいアイディアがございましたら、
ぜひぜひ!
ご連絡をっ!!!

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福祉住環境コーディネーター検定試験

2006-10-06 18:41:00 | 介護

福祉住環境コーディネーター検定試験


福祉住環境コーディネーターという資格をご存知でしょうか。
ご存知でない方でも、
バリアフリーという言葉は知っているのではないでしょうか。
そのバリアフリーに関わるお仕事をするのが、
福祉住環境コーディネーターです。

今日本は高齢化社会と言われ、
福祉問題が大きな焦点になっていますが、
全ての人が、介護施設に詳しいわけでも、
福祉機器に詳しいわけでもありません。
しかし、介護保険制度に合った住宅改修が必要だとか、
バリアフリー住宅への建て替え、
リフォームが必要という事があるかも知れません。
そう言った時に、
各種の専門職との連携をとりながら、
クライアントに適切な情報やプランの提示をする事が、
福祉住環境コーディネーターの仕事になります。
企業内に置いても、
バリアフリー設計やユニバーサルデザインの導入が必要な時に、
建設業者などとのパイプとしての役割を果たします。


具体的な仕事内容は下記の様な物になります

  • 介護保険制度下での住宅改修に係わるケアマネジャーとの連携
  • 福祉施設、福祉・保健サービスなどの情報提供
  • 福祉用具、介護用品から家具までの選択と利用法のアドバイス
  • バリアフリー住宅への新築、建て替え、リフォームにおけるコーディネート

こちらの資格は3級・2級・1級に分かれており、
3級・2級はマークシート方式の筆記試験
1級はそれに合わせて、実務能力を問う、
論述および記述試験があります。

試験の申込は各地商工会議所にお問い合わせください。

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「高齢者虐待防止法」について

2006-09-29 19:40:00 | 介護
2006年4月1日「高齢者の虐待の防止、高齢者の介護者に対する支援等に関する法律(高齢者虐待防止法)」が施行されました。
ここ数年、高齢者への虐待が社会問題として取り上げられることが多くなりましたが、児童虐待防止法、DV法に引き続き高齢者虐待防止法が成立したことになります。

「医療経済研究機構」が実施した調査で次のようなデータがあります。
・家庭内の高齢者虐待に関する実態調査
 虐待の内容(複数回答)
 「心理的虐待」(63.6%)
 「介護・世話の放棄・放任」(52.4%)
 「身体的虐待」(50.0%)
 「経済的虐待」(22.4%)

このように虐待が発生した要因が主に介護者の性格や要介護者との人間関係であるためか、虐待の内容は「心理的虐待」が最も多く、ついで「介護・世話の放棄・放任」となっています。
 また虐待に対する自覚について、被虐待者が虐待されている自覚があるかどうか尋ねたところ、「自覚がある」が45.2%、「自覚はない」が29.8%で「自覚がある」割合が高いのに対して、虐待者の虐待に対する自覚は、「自覚がある」が24.7%、「自覚はない」が54.1%で逆の結果となった。つまり虐待をしている側が自らの虐待行為に気づいてないという実態が浮かび上がってきます。
 ※「居宅介護支援事業所」と「在宅介護支援センター」からの回答で回答者が虐待を受けている高齢者のケアマネージャーであるケース1,991事例の分析による。

 今回の防止法には、高齢者虐待は介護の負担や介護疲れもその大きな原因とされていることから、高齢者虐待の防止(発見、通報、保護等)だけでなく、介護者に対する支援も盛り込まれています。
厚生労働省は高齢者虐待防止法を実効性のあるものとするため、介護施設での虐待防止策を検討する大規模な研究事業を開始する。虐待防止に先進的に取り組んでいる施設現場に対するヒアリングをはじめ、全国の介護施設を対象に虐待の有無や施設の方針・対応、職員の虐待に対する認識や教育体制などを多角的に調査し、虐待が起きる背景や原因を分析するとともに未然に防ぐための具体策の確立を目指したい考えのようです。
今回の法律の施行がきっかけとなり、介護する側、される側がともに不幸にならないような社会の実現が望まれます。
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