(ツカサ医療福祉学院 介護マスター科10月生 談)
12月4日(月)9時10分頃のことです。
私が登校途中の地下鉄御徒町駅のホームで、乗っていた電車のドアが開くと、若い女性が倒れていました。心配になり電車を降りたところ、彼氏が横にいて薬を飲ませようとしていたのですが、その女性は白目を剥いて右足を痙攣させていました。
すぐに私のバッグを枕にしたのですが、直後に呼吸も脈も止まってしまったのです。早く救急車を呼ぶよう指示するとともに、自分がポケットにマウスピースを持っていたことを思い出して人工呼吸を始めました。
救急隊が来るまでの約15分間、人工呼吸を行ったところ、意識は戻りませんでしたが、なんとか脈は戻りました。
救急隊に引き継いで学院に向かいかけたところ、神田の救急隊の人に表彰の対象になるので住所、氏名を教えてくださいといわれました。
自分は、ツカサ医療福祉学院の生徒であり、10月27日に上級救命講習の授業を受けたことを伝えて、そのまま登校しました。
私どもツカサ医療福祉学院では、独立行政法人 雇用・能力開発機構、並びに東京都産業労働局の委託校として、介護とパソコンの講習を行っております。介護科の授業の一環として、「上級救命講習」も行っていますが、まだ勉強中の生徒がこのような現場に遭遇し、落ち着いて行動できたことに驚くとともに、講習がこのような形で生かされたことが喜ばしく思えましたので、ここに紹介させていただきます。