ヒトラーが実際に国の指揮を奮ったのはドイツであったとしても、その彼が生まれた場所があるからこそだと思えば、オーストリア政府が放置せずに警察署として活用するのは英断だと思います。オーストリア内務省は19日、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーの生家を警察署にする計画を発表した。政府はこの建物が… https://t.co/00dVA3pw1U
— AFPBB News (@afpbbcom) November 20, 2019
確かにネオナチの聖地となってしまうのは政府としても到底許せることではないでしょう。先日もドイツ東部にあるドレスデン市が極右の台頭を懸念して非常事態宣言を出しましたが、ヨーロッパにも大きな傷痕を遺した第2次大戦の発端でもある極右思想は、たとえ終戦から何年を経ようとも、早いうちから摘み取ってしまわなければならないのは当然のことだと思います。
そんなドイツと枢軸国だった日本は、とても危険な状態にあります。極右思想を持つトップが未だに政権に居座るという、ドイツなら何度も非常事態宣言を出しても不思議でない状態にあります。
オーストリアがヒトラーの生家を、ドイツが強制収容所の跡地を負の遺産として未来永劫に遺すという英断に比べて、日本は戦争に突き進んだ爪痕を遺そうとしません。主たるは原爆による惨状を踏まえたもので、きっかけとなった事柄は殆ど現存していません。
どれだけ言葉や憲法で戦争をしないと宣言していても、きちんとした揺るがない教えが根底にないと意識が継続できません。国の在り方なんて、その時代時代を生きる国民の胸三寸次第で如何様にも変化するのです。その最たる状態が現在の日本なんです。
Wikipedia調べになりますが、現在でもドイツを始めとする、第2次大戦当時に枢軸国と称された国々は未だに敵国条項を外されていません。確かに未だに外さないという判断は如何なものかという意見も出てくるでしょうが、世界を混乱に陥れた彼らの行いは時代を経ても許されるものではないという意識があり、まだ暫くは外されそうにありません。
そんな中でも過去の行いと真剣に向き合い、ドイツを枢軸国に陥れたヒトラーの生家を遺し且つ警察署として活用するオーストリアは敵国条項の対象にはなっていないものの、収容所を遺して戦争と真正面から向き合うドイツが外されないのに、今まさに極右思想が高まりつつある日本がドイツと同等の扱いなのは些か腑に落ちません😞 。