まだ西部邁さんが存命の頃、TBSラジオの番組の中で、松本人志さん、都知事選は投票せず「消去法的な選挙に意味があるのか」「僕は今回、都知事選という選挙を消去しました」(動画あり)。どんな悪法作られても一切文句言わないってことか・・ https://t.co/NORuCGvS8W.
— ツイッター速報 (@tsuisoku) July 12, 2020
“僕、今までに一度も投票に行ったことないんだよね”
と発言していました。西部邁さんといえば自らが長となって政治塾なるものを行っていたのですが、そんな立場で投票に行ったことが一度もないという発言は衝撃的でした。塾長であるならば投票に行くのは至極当然である筈だと私は思っていたのですが、その発言を耳にしてからは完全に引きました。
案の定、その後は西部さんが番組に呼ばれることもなくなり、どんどんと表舞台での活動がなくなっていきましたが、その原因が冒頭の発言であったと今でも思っています。
さて、松本人志さんは政治塾など行っていませんが、やはりメディアに出ている立場であるならば棄権を堂々と公言するのは如何なものかと思うのです。況してや有権者の半数近くが棄権するのが常になっている異常事態の中での【棄権を推奨する】発言は、やはり真っ当なものだとは思えません。
誰に投票する、棄権するを決めるのは芸能人ではありません。有権者本人です。それを棄権へと誘導するのは言語道断、民主主義の否定です。
そもそも彼を含めてメディアで好き勝手な発言ができるのは現政権のトップと昵懇に近い立場にいるからこそでしょう。真っ当なメディアであるならば即クビを宣告されたって全く不思議ではない話です。勿論、それをさせられない、これまたメディアのトップが平然と総理大臣と飯を食うという現実も大いなる醜聞であり真艫ではないのです。
アメリカなら良くて解任、最悪なら暗殺される程に政治家とメディアが共に飯を食うことが許されません。たった1杯の水であれ提供されてはなりませんし、それを受け入れてもならないことなんです。
否、アメリカ云々ではなく、政治と権力の監視を担う立場であるならば、絶対に昵懇になってはならないんです。そうなってしまった時点でメディアは政府の広報です。そんな広報ごときの軟弱な立場に高い購読料を支払う価値が何処にありますか?
然し乍ら、もう政治もメディアも完全に腐り切ってしまいました。そうなると行き着く先は徹底した解体だけです。もう小手先の修正では済まないんです。どこかの段階で間違いなく現在の在り方が問われ、誰かが蜂起して壊します。否、壊されても仕方がないでしょう。そうした状況に至ってしまったんですから😞 。