まだまだ実験

2018年より短歌を載せることにしてみました。
装丁はダリアのままです。

楽しい歌も時にはあるかも。

めぐる季節を詠う 如月 弥生

2018年03月06日 14時55分00秒 | 短歌
ー如月ー

「お 咲いてる」空の瞳かコンビニにコーヒー飲まんと如月往けば

似たるあを比べむと凝る「犬のふぐり」二月の空より紫つよし

孫とよく來たりし公園清らかに刈られてどこかの犬と我のみ

仏の座いまだ咲かぬに木に色を灯し初めたる梅の仲間ら

鳥声は如月半ばの早春賦ベンチにしばしスマートフォン使ふ


ー羽生ー

金メダルの夢の破れてゐはせぬかファンならねど平静ならず

大き夢吾も持てども途絶せむこと確かにて許してばかり

何回転すれば足れるかオリンピアに我はもどせりただの目眩に

羽生えてふはり着氷するまでの心はいかに澄みて無ならむ


ー弥生ー

弥生なり南風に押されて旅支度おさらば友よ行き先未定

木の陰にいつもの葉先顔を出す今年は咲くやら赤きチューリップ

下ろしたる雛とお道具ちかぢかと畳の上にて息づき始む 

丸木より掘り出されたる小ぶりの盆母の撫でたる跡か光りて




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