JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

白人王

2010年03月25日 | アジア

市庁舎には、「猫の博物館」 に並んで、
クチンの歴史資料館があります。





ここには、1839年頃からの貴重な写真資料が展示されています。



また、三代にわたってこの地を統治した 「白人王」 の
歴史も紹介されています。

サラワク王国 (1841年 - 1946年)
実は、
およそ100年の間、白人のラジャ = 藩王の時代がありました。



初代ジェームズ・ブルック (James Brooke 在位1841年-1867年)

19世紀半ばのブルネイ (当時クチンはブルネイの支配下) では
先住民の反乱が相次ぎ、ブルネイのスルタンは、
1839年にサラワクのクチンにやって来た
イギリス人の探検家ジェームズ・ブルックに鎮圧を依頼します。
英国植民地政策の後ろ盾により、反乱は鎮圧されます。

反乱の鎮圧に成功したジェームズ・ブルックは、
白人王 = White Rajaの称号を与えられ、
この地 (クチン) にサラワク王国が建国されます。



二代チャールズ・ブルック (Charles Brooke 在位1867年-1917年)



三代ヴァイナー・ブルック (Vyner Brooke 在位1917年-1946年)

白人の王が君臨した時代は、
3代にわたりおよそ100年間続きました。



白人の王たちは、先住民の争いを治めただけでなく、
原始的な社会に西洋的な近代文明を導入しました。
現在のクチンの基礎の多くは白人王たちの功績によるものです。

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