
市庁舎には、「猫の博物館」 に並んで、
クチンの歴史資料館があります。


ここには、1839年頃からの貴重な写真資料が展示されています。

また、三代にわたってこの地を統治した 「白人王」 の
歴史も紹介されています。
サラワク王国 (1841年 - 1946年)
実は、
およそ100年の間、白人のラジャ = 藩王の時代がありました。

初代ジェームズ・ブルック (James Brooke 在位1841年-1867年)
19世紀半ばのブルネイ (当時クチンはブルネイの支配下) では
先住民の反乱が相次ぎ、ブルネイのスルタンは、
1839年にサラワクのクチンにやって来た
イギリス人の探検家ジェームズ・ブルックに鎮圧を依頼します。
英国植民地政策の後ろ盾により、反乱は鎮圧されます。
反乱の鎮圧に成功したジェームズ・ブルックは、
白人王 = White Rajaの称号を与えられ、
この地 (クチン) にサラワク王国が建国されます。

二代チャールズ・ブルック (Charles Brooke 在位1867年-1917年)

三代ヴァイナー・ブルック (Vyner Brooke 在位1917年-1946年)
白人の王が君臨した時代は、
3代にわたりおよそ100年間続きました。

白人の王たちは、先住民の争いを治めただけでなく、
原始的な社会に西洋的な近代文明を導入しました。
現在のクチンの基礎の多くは白人王たちの功績によるものです。
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