パシフィックビーナスは、
現地のスタッフに見送られてクチンを出航しました。
港を離れ少し進んだところで、予期せぬ光景に驚きました。
なんと、
小さな桟橋に鈴なりの子供たちが、一生懸命手を振っています。
遠くて声は聞こえません。
でも、口々に 「さようなら」 「また来てね」 と
声いっぱいに叫んでいるのがわかります。
クチンを訪れるいろんな国の船をいつもこの桟橋から見送り、
まだ見ぬ遠くの国に思いを馳せているのでしょう。
乗客たちも手を振って応えます。
わずか数分間の出来事でしたが、とても感動的な瞬間でした。
パシフィックビーナスは北東に進路を取り、
ボルネオ島の東の端
マレーシア・サバ州の州都 ＝ コタ キナバルを目指します。
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