不勉強の覚え書き‥着信音は「君が代」

世界随一の自然災害に立ち向かう為、御先祖様は叡智を結集し、豊かな自然を創造した‥希有な国(八百万の神々・九十九神)

日本最古の民謡~こきりこ節

2011-07-15 21:06:15 | ほのぼの・音楽
五箇山~小さな世界遺産の村~
http://www.gokayama.jp/monogatari/kokiriko.html

より引用致します。


こきりこ節は日本で一番古い民謡です。
こきりこは田楽から派生し、田踊りとして発展しました。
田楽や田踊りは、五穀豊穣を祈り、百姓の労をねぎらうため、田楽法師と呼ばれる職業芸能人たちが田植えや稲刈りの間に行った踊りでした。

こきりこが世に知られるきっかけとなったのは、昭和5年に詩人の西条八十氏が五箇山を訪れたことでした。
このとき、すでに五箇山でこきりこ節をうたう人はなく、伝承され続けてきた古謡がこのまま滅び去ってしまうのかと危惧されました。
しかし、こきりこ節最後の伝承者山崎しいさんを探し出すことができ、伝承の糸を切らすことなく今日まで受け継がれてきました。

こきりこは、「筑子」、「小切子」とも書き、二本の竹で作った簡素な楽器の名前に由来していると言われます。
これを手首を回転させながら打ち鳴らすと、軽やかな音を出します。
また、竹の板を束ねて半円に構えて波打たせて鳴らす「ささら」の不思議な響きも耳に残ります。
鍬金(農耕用の鍬を打楽器として打ち鳴らすもの)や太鼓も田楽のころから変わらずこきりこ節の伴奏を奏でています。
こきりこ節の特徴的なお囃子「デデレコデン」は、太鼓の音を表したものとされています。

こきりこ節はこれからも五箇山を代表する民謡として、うたい踊り受け継がれていくことでしょう。

<歌詞>
筑子の竹は七寸五分じゃ
長いは袖のかなかいじゃ(※1)
窓のサンサはデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン

向いの山をかづことすれば(※2)
荷縄が切れてかづかれん
窓のサンサはデデレコデン
はれのサンサもデデレコデン

※1「袖のかなかい」とは「袖のじゃまになる」という意味で、踊りに対する思いが込められています。
※2 向いの山をかつぐという大胆な発想とともに、五箇山の自然の偉大さを表しています。

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“こきりこ節”は音楽の教科書にも取りあげられる人気曲でご存知の方も多い民謡ですが、味わい深さを再認識したのは“日本初 宇宙ステーション補給機HTVプロジェクトの軌跡”という動画からでした。
伴奏は和太鼓だけという構成ながら、聴く度に心に沁み入るBGMです。
11分よりBGMに使用(再生開始時間を移動出来ます)されておりますので、どうぞご覧下さい。

H-II Transfer Vehicle~日本初 宇宙ステーション補給機HTVプロジェクトの軌跡



現代風に編曲されている“こきりこ節”は幅広く様々な方々に聴かれており、再生数100万目前の人気動画になっています。

kokiriko bushi



それでは本日最後に“元祖こきりこ節”をご覧頂きたいと思います。
楽器や道具の説明もあり、丁寧な動画となっています。

こきりこ節.mp4



こきりこ唄
http://www1.tst.ne.jp/calm/words/words.html

(はやし)まどのサンサもデデレコデン
      はれのサンサもデデレコデン

一、筑子の竹は七寸五分じゃ 長いは袖のカナカイじゃ
一、踊りたか踊れ泣く子をいくせ ササラは窓の許にある
一、向の山を担ことすれば 荷縄が切れてかづかれん
一、向の山に啼く鵯は 啼いては下がり啼いては上がり
  朝草刈の目をばさます 朝草刈の目をさます
一、月見て歌ふ放下のコキリコ 竹の夜声の澄みわたる
一、万のササイ放下すれば月は照るなり霊祭
一、波の屋島を遁れ来て 薪樵るてふ深山辺に
  烏帽子、狩衣脱ぎ棄てて 今は越路の杣刀
一、娘十七八大唐の藁じゃ 打たねど腰がしなやかな

一、想いと恋と笹舟に乗せりゃ 想いは沈む恋は浮く
一、イロハの文字に心が解けて 此身をせこに任せつれ
一、かぞいろ知らで一人の処女が いつしかなして岩田帯
一、向いの山に光るもんにゃ何じゃ 星か蛍か黄金の虫か
  今来る嫁の松明ならば さしあげてもやしゃれやさ男
一、漆千杯朱千杯黄金の鶏一番
  朝日かがやき夕日さす三つ葉うつ木の樹の下に
一、色は匂へど散りぬるを 我世誰ぞ常ならむ
  憂ゐの奥山今日越えて 浅き夢みし酔ひもせず

引用は以上です。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
麦屋こきりこ祭 (iina)
2011-09-25 10:24:13
こきりこ節の節回しは好いですね。
古代楽器のささらを使うのは五箇山だけかと思っていたら、浅草の三社祭にも貴族的な装束を着て舞います。↓
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/51ff97d6b387ddd0d8ff7b1c7005752e

しかも、いま丁度 五箇山で麦屋こきりこ祭開催中というご案内をもって参りました。

返信する
初めまして☆ (主です)
2011-09-28 19:59:49
iina様

つい先日23~26日まで「五箇山麦屋こきりこ祭」が開催されていたんですね。
それにしても、浅草の三社祭でも古代楽器のささらを使うのは存じませんでした。

撮影された写真から賑やかな様子が伝わってきますね。
ご案内頂きありがとうございました。
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