日々の泡&王様の耳はロバの耳

美酒&グルメ、幸運GET方法、独り言・・・何が出てくるか開けてみなければわかりません☆

プチ異人たちとの夏

2010-06-10 11:34:35 | 独り言&エッセイ
亡くなった人と遭遇することがたひたびありますが、
映画『異人たちとの夏』もそんなストーリーでしたね。

映画gooより
原田英雄(風間杜夫)は40歳のシナリオ・ライター。
妻子と別れ、今はマンションに一人暮らしをしていた。
ある日、原田は幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、偶然、死んだはずの両親に
会ってしまう。
二人は原田が12歳の時に交通事故で死亡したが、なぜかその時の年齢のまま、
浅草に住んでいた。
原田は懐かしさのあまり、浅草の両親の家へたびたび通うようになる。
一方で、原田は同じマンションに住む桂(名取裕子)という女性と、
愛し合うようになっていた。
彼女は、もう両親には会うなという。
異人(幽霊)と近づくと、それだけ自分の体は衰弱し、死に近づくのだ。
原田はようやく両親と別れる決心をし、浅草にあるすき焼き屋で
親子水いらず別れの宴を開いた。
暖かい両親の愛情に接し、原田が涙ながらに別れを告げると、
二人の姿は消えていった。
しかし、原田の衰弱は止まらない。実は桂も異人だったのだ。
男にふられ原田にもすげなくされた桂は、ずっと以前に
自殺していたのだった。
愛と憎しみに狂った異人は原田に迫ったが、友人・間宮の機転で
原田は助けられた。
その後、体調の回復した原田は両親のもとに花と線香を手向け、
静かな夏の日の不思議な体験を回想するのだった。

何度観ても両親が消えていくシーンでは涙ボロボロです。
先日、ふとしたご縁で知り合った方が亡くなりました。
最初にお目にかかったとき“この人、どこかへ行ってしまうのではないか”と
感じたのです。
体格もよく目力も強く、病気なんて無縁に見える人なのに...と
思いました。
それから3ヶ月後、その方は癌で亡くなりました。

入院した、と聞いて病院へ一度お見舞いに行ったのですが
お目にかかったのはそれが最後でした。
人のために一生懸命働く、素晴らしい人でした。
その方や、その方を取り巻く方々のブログを拝読し、
改めて尊敬できる人と出会うことが出来てよかった、と感じました。

そんな折、電車に乗っていたとき視線を感じて斜め後ろの席を見ると
その方がニコニ笑いながらこちらを見ていました。
いわゆる異人さん状態ですが、全然怖くなかった。
というか「いつからいたのぉ?」ですよ。
成田エクスプレスだったのでプチ旅行気分で水割り缶飲んで
チーズ食べて、グタァ~っとしていた姿を、まさか目撃されていたなんて。
まあ、ニコニコされていたのでひと安心ですが
もっと別のシチュエーションで出てきてくださっても
よいのではないかと....

ときどき出かけていくバーにも昔のオーナーさんがやってきたり。
(もう6年位前に亡くなりましたが、よほど気に入っているのでしょう)
人の魂は永遠ですね。
亡くなるというのは肉体からの卒業です。
私もいつか卒業するときが来るのでしょうが(来なかったらホラーだわ)
そのときはあの人と、この人と、それからあっちの人と...
挨拶回りが忙しいわ。
なかには塩をぶっかけそうな人もいますが。

なにはともあれ...
プチ異人たちとの夏体験は私にとってはちょっぴり嬉しい瞬間なのです。


最新の画像もっと見る