南アフリカW杯へ向けて、日本代表の新監督就任が決定した。
満を持しての登場か、それともジーコ同様に少し遅い就任なのか、それは分からない。ただ、日本中のサッカー好きが心から待っていた人物が日本代表の指揮をとってくれることだけは、ハッキリ言える。
以下はオシム監督の日本代表監督就任のインタビューである。
オシム 「日本サッカー協会に選んでいただいてうれしく、そして光栄に思っています。監督契約はある意味で結婚です。婚姻を結ぶと最初はうまくいきますが、その後がどうなるか分かりません。
結婚では、たいへん多くの方の力が必要で、私と川淵キャプテンと反町さんの3人だけでやっているわけではない。そういう意味で、ここ(記者会見)に来た方々の助けも必要になってくる。
代表を車に例えてみると、全員が車を後押ししなければならないと思う。今の日本の状況を見ると、一時的に車が止まっている気がする。だから、全員で押さなければならない。
奇妙に聞こえるかもしれないが、私は最初に日本代表チームを『日本化』させることを試みる。組織的で具体的なよりよい方法で、日本選手が本来持っている力を最大限に引き出すことが必要だ。
これは、初心に帰って、日本らしいサッカーをしようということ。
<スポーツナビ参照>
この後、オシム監督は記者の質問に激怒し、インタビューを早々に切り上げようとするのだが、オシムらしい少し皮肉をこめた就任会見ではあった。
オシムは「スピード」を日本代表の武器、土台とすることを掲げた。
これまで「ゾーンプレス」「フラット3」「黄金の中盤」「自由」という幾つかのキーワードが新聞や雑誌で紹介されたが、マスコミは今回も「スピード」という単語が出てきたことで助かっただろう。この言葉があれば日本代表を表現できるからだ。マスコミはスポーツという簡単には表現しずらい分野になると、上手に表現する術をもっていない。と、いうよりも考えない。だから長々と説明しなくても済む簡単な単語、それらを1発で表現できる単語を好むのだ。
オシムが掲げる「スピード」とは、果たして何なのか。
ジェフ千葉を見ると、考える早さである「シンキング・スピード」、素早く正しいポジショニングに着く「ポジショニング・スピード」、最後まで衰えることのない「スタミナ」が連想される。
世界から見ると日本人のスピードは恐怖になる。
世界の強豪国の方がスピードがあるように感じるのだが、世界のスピードは曲線的なのだ。つまり緩急があり、ここだ!という勝負どころでスピードアップできる。日本人のスピードは直線的で単調なのだ。しかし単調だけど衰えることがない。世界の強豪は、その衰えない速さに緩急がつけられるようになると日本のサッカーは恐くなると提唱しているのだ。
きっとオシム監督は日本サッカーに緩急ある速さを活かしたサッカーを見せてくれるはずだ。そして「考える早さ」である「シンキング・スピード」も求めてくる。さらには正しいポジショニングについても教えてくれるだろう。
日本サッカー協会とオシム監督は4年契約を結んだ。
オシム監督の体と体力が4年もつかは分からない。ベースはトルシエ、ジーコで選ばれた選手になる。そして北京五輪組との世代交代になる。南アフリカW杯までオシム監督で戦えるのかは分からないが、怠慢になってきている日本代表を変えることには期待したい。
まずは8月9日のトリニダード・トバゴ代表戦でオシム・ジャパンの方向が見える。当日は国立競技場で観戦するので楽しみにその日を待とうと思う。
満を持しての登場か、それともジーコ同様に少し遅い就任なのか、それは分からない。ただ、日本中のサッカー好きが心から待っていた人物が日本代表の指揮をとってくれることだけは、ハッキリ言える。
以下はオシム監督の日本代表監督就任のインタビューである。
オシム 「日本サッカー協会に選んでいただいてうれしく、そして光栄に思っています。監督契約はある意味で結婚です。婚姻を結ぶと最初はうまくいきますが、その後がどうなるか分かりません。
結婚では、たいへん多くの方の力が必要で、私と川淵キャプテンと反町さんの3人だけでやっているわけではない。そういう意味で、ここ(記者会見)に来た方々の助けも必要になってくる。
代表を車に例えてみると、全員が車を後押ししなければならないと思う。今の日本の状況を見ると、一時的に車が止まっている気がする。だから、全員で押さなければならない。
奇妙に聞こえるかもしれないが、私は最初に日本代表チームを『日本化』させることを試みる。組織的で具体的なよりよい方法で、日本選手が本来持っている力を最大限に引き出すことが必要だ。
これは、初心に帰って、日本らしいサッカーをしようということ。
<スポーツナビ参照>
この後、オシム監督は記者の質問に激怒し、インタビューを早々に切り上げようとするのだが、オシムらしい少し皮肉をこめた就任会見ではあった。
オシムは「スピード」を日本代表の武器、土台とすることを掲げた。
これまで「ゾーンプレス」「フラット3」「黄金の中盤」「自由」という幾つかのキーワードが新聞や雑誌で紹介されたが、マスコミは今回も「スピード」という単語が出てきたことで助かっただろう。この言葉があれば日本代表を表現できるからだ。マスコミはスポーツという簡単には表現しずらい分野になると、上手に表現する術をもっていない。と、いうよりも考えない。だから長々と説明しなくても済む簡単な単語、それらを1発で表現できる単語を好むのだ。
オシムが掲げる「スピード」とは、果たして何なのか。
ジェフ千葉を見ると、考える早さである「シンキング・スピード」、素早く正しいポジショニングに着く「ポジショニング・スピード」、最後まで衰えることのない「スタミナ」が連想される。
世界から見ると日本人のスピードは恐怖になる。
世界の強豪国の方がスピードがあるように感じるのだが、世界のスピードは曲線的なのだ。つまり緩急があり、ここだ!という勝負どころでスピードアップできる。日本人のスピードは直線的で単調なのだ。しかし単調だけど衰えることがない。世界の強豪は、その衰えない速さに緩急がつけられるようになると日本のサッカーは恐くなると提唱しているのだ。
きっとオシム監督は日本サッカーに緩急ある速さを活かしたサッカーを見せてくれるはずだ。そして「考える早さ」である「シンキング・スピード」も求めてくる。さらには正しいポジショニングについても教えてくれるだろう。
日本サッカー協会とオシム監督は4年契約を結んだ。
オシム監督の体と体力が4年もつかは分からない。ベースはトルシエ、ジーコで選ばれた選手になる。そして北京五輪組との世代交代になる。南アフリカW杯までオシム監督で戦えるのかは分からないが、怠慢になってきている日本代表を変えることには期待したい。
まずは8月9日のトリニダード・トバゴ代表戦でオシム・ジャパンの方向が見える。当日は国立競技場で観戦するので楽しみにその日を待とうと思う。