FootBallGarden.BLOG

日本中にサッカーの花を咲かそう!日本がW杯優勝する日を夢見て日々感じたことや愛するクラブの話を好き勝手に書くサッカー日記

マリノス正念場!!

2004年10月30日 | Viva! Marinos!!
 今日は、楓の人生3回目の運動会がおこなわれた。
ようやくって感じである。最初は10月9日に行なわれる予定が台風で延期、次の10月15日開催も雨で中止、このまま今年の運動会が行なわれない流れが今日に至った。
 それでも天気は崩れ気味、最終的には雨で崩れたが運動会は園庭とホールで無事に開催された。
 3回目の運動会は4歳児クラスということで種目も増え、昨年までは午前の早い時間帯で終わったが今年は閉会式まで参加することになった。
 開会式の前に4歳、5歳、6歳クラスが半被を着たり、馬の格好をして元気に走るショーがあり、楓は園庭を走っていて少し転んだらしく大粒の涙を流していた。楓は毎年運動会で大泣きをしている。昨年は人の多さに驚いて泣きっぱなしの運動会を経験している。
 かけっこ、陸上シンクロは上手に披露できた。保育園や幼稚園では当然の親子参加競技も私が参加し、今年も仮装系種目だった。ちなみに競技名は「アテネへGo!」。子供が袋を選び、袋の中に入っている服装に着替え、仮装を披露する。楓が選んだのはサッカーではなく(本人はサッカーじゃないから怒っていた)カヌーだった。
 年々子供が参加する競技が増え、楽しめる運動会になってきた。来年はリレーが行なわれたりともっと楽しめそうだ。

 運動会は最高だったけど、我がマリノスは最低な負け方を憎き鹿島にやられた。
マリノスの武器であるセットプレーで3点も取られるのも参ったが、その得点の取られ方が酷い。DFが縦に重なりブラインドを作ってしまって失点が2つ、小笠原のスリッピーなピッチを利用された低い弾道のFKに中田の飛び込みを許してトドメの3点目。最悪だ。
 もっと最悪なのが、鹿島に負けたということだ。鹿島にだけは負けてはいけない。磐田にもだ。
鹿島のホームで勝つことが大事であり、大切なことなのだ。鹿島には散々カモにされてきた歴史があるだけに負けてはいけなかった。
 これで後期優勝の可能性は、ほぼ消えてしまった。浦和が4連敗してマリノスが4連勝しても勝ち点が28で並ぶだけ。そうなると得失点差の争いになるが、得点では不が悪い。
 逆に浦和は攻撃が絶好調。田中達が抜け目ないプレーで得点を重ね、エメルソンが自分の仕事をまっとうする。成長著しい永井が右サイドをドリブルで突き、元・日本代表の山田も攻撃に顔を出す。三都州も左サイドを仕掛け、アルパイと闘莉王がゴールに鍵をかける・・・今の浦和は強いのだ。
 鹿島に負け、浦和に独走されただけでなく、ついに年間総合勝ち点で浦和に抜かれるという最悪な事態にもなってしまった。浦和の年間総合勝ち点が53(後期は28)、マリノスは52(後期は16)と1点抜かれてしまったのだ。マズイ!本当にマズイのだ!!最近のJリーグで年間総合勝ち点で1位のクラブは強さの証明でもある。つまり年間総合勝ち点のクラブがJの王者に相応しいという考えが今は当たり前になっている。今のままだとマリノスはチャンピオンシップでも浦和に敗れる可能性がある。
 今後、浦和は1敗はする。マリノスは4連勝しかない。年間総合勝ち点で1位の座だけは死守しなければいけない。2年連続の年間総合勝ち点王者のタイトルだけは絶対に獲ってもらいたい!!

大歓迎!カズ&ゴンの代表召集!!

2004年10月28日 | 雑感
 いきなりクイズです!
昔は電鉄、映画会社、新聞社とテレビ局、これからはIT企業。さて何のスポーツでしょうか?
・・・答えは「野球」です。
 時代の流れというか、プロ野球界に新たな風が吹こうとしている。ライブドアー、楽天とIT企業のベンチャービジネスを成功させた現在の勝ち馬がプロ野球に新規参入しようとしている。それに続けとばかりにソフトバンク、有線ブロードネットワークスもダイエー買収に動いている。
 プロ野球は日本の社会を見事に反映している。その時代の勝ち馬たちが球団を所有し、買収し、合併を繰り返して現在に至っている。新聞社やテレビ局が球団を所有する時代が長く続いたが時代の節目に至った。
プロ野球の世界は日本社会そのものを映している。球団の組織は企業の組織に似ている。社長の上にオーナーや会長が存在する。社長が1番偉いと教え込まれている人間にとって複雑な構造なのが球団だ。そして不透明な組織なのも球団ならでは。
 それでは、第2問!!
 自動車、航空会社、技術会社、今は市民クラブ。このスポーツは?
・・・もちろんサッカーが答えである。Jリーグはプロ野球と違い自動車会社(トヨタ、日産、マツダ、三菱)が母体となってクラブが設立されている。JALやANA、細かい部品を製造していた佐藤工業やフジタ工業は撤退したが、古川電工やヤマハ、住友金属もクラブの母体になっている。
 Jリーグはプロ野球よりもスタートしたのが遅い。クラブの母体となっている企業は見事に日本経済の状況を物語っている。プロ野球に技術会社は見当たらない。自動車会社もだ。現在の主流は地域密着の役所が経営に関わる市民球団が多い。
Jリーグのスタート当初、市民球団は清水エスパルスだけだった。それが今は新潟、甲府、鳥栖と増えてきている。野球と違って貧しいけど透明感ある開示した開けた経営を行なっている小さなクラブは多い。
 プロ野球の魅力は大金をはたく事で権力を維持すること。Jリーグが見習わなければいけない部分である。Jリーグの魅力は地域密着でのオラが街を強く、大きく、感動と興奮溢れる、誇りになる。この向上心はプロ野球に見当たらない。
 お互い種目が違うのだから比較することは出来ないが、学ぶべき点は多い。大切なことは、日本のスポーツ文化の発展と普及だ。魅力あるスポーツと魅力ある日本人が増えなければいけない。

 ジーコの企みが成功すれば日本のサッカー文化は1つ階段を上がるかもしれない。
先日のオマーン代表にアウェー・マスカットで勝利したことで日本のW杯2次予選進出は決定した。
次のシンガポール代表戦は消化試合になってしまう。日本が勝利を重ねてW杯進出を目指す戦いを始めてから初の消化試合になる。今までは必ずといって良いほど、組み合わせや日程の関係上という理由もあるが、ほとんど日本は最終戦までもつれるレースを展開してきた。
 初の消化試合をどう戦うか。実はとっても大切なことなのだ。
 Jリーグの各クラブは将来有望な若手選手を消化試合に起用してほしいという願いがある。しかしジーコ監督は若手選手起用を好まない。なぜなら代表チームというのは特別な存在だからという考えが強いのだ。
ブラジル代表はセレソンと呼ばれる。ブラジル人はセレソンを当然目指す。W杯出場も目指す。ビッグクラブに移籍して大金を稼ぐ夢がある。しかし大金を稼ぐことよりもセレソンに入る誇りを手にしたいと強く願っている。
セレソンに憧れ、セレソンに入ってW杯を戦ってきたジーコ監督にとって、日本代表も別次元の誇りに導こうとしている。
 ジーコ監督が考案した消化試合を戦う奇策が、カズやゴン、名波、秋田ら一時代の日本サッカーを牽引してきた功労者たちに再び光を与える代表召集だった。
 92年から日本代表を熱烈に応援し、追いかけてきた私にとってカズやゴンたちドーハ組には、強い思い出がある。ラモスや松永、柱谷のいたドーハ組は「魂のチーム」だった。技術や戦術、スタミナは未熟だが強い気持ちでサッカーをしていた。日本代表に魂をこめてくれた。
 ドーハ組のカズ、ゴン、井原が残ったフランス組は、名波や秋田、奈良橋、中田と過去と未来を繋ぐ日本サッカーのターニング・ポイント的存在として日本代表を1つ上のステップへと上げた。
ちなみに93年ドーハ組、97年フランス組、02年日韓組、現在の04年ドイツ組を比較するとフランス組が1番弱い(気持ちと戦術、技術、体力の全て)気がする。
 ジーコ監督は日本人に新たなサッカーの価値観をプレゼントしようとしている。ブラジルや欧州では、消化試合を代表引退の場にするケースが多い。そうした環境で育ってきたジーコ監督が世界の常識を日本人にプレゼントしようとしている。
消化試合をお祭りにするなとクソ真面目に日本サッカーの将来を私は考えてます的な意見を強調する人が多いが、ただでさえ日韓W杯で日本人は日本代表の試合をフェスティバルに捉えてしまっている過ちを繰り返している人間が多いだけに、だったら次の消化試合を本当のフェスティバルにしても良いのではないだろうか。
 カズとゴン、名波や秋田たちは、きっと日本代表の本当の誇りを見せてくれるはずだ。
ただでさえブランド色が強くなってしまった企業の広告塔化してきている日本代表の価値観を再びカズやゴンたちは見直させてくれるに違いない。
 シンガポール戦をフェスティバルにして大騒ぎし、命や身を削る2次予選に向けて考えや気持ちを1度リフレッシュする良い機会にしたい。2次予選はお祭り騒ぎができる余裕なんか無くなるのだから、騒げる時に騒いでおくべきなのだ。
 ジーコの監督としての力量は誉められないが、日本サッカーの発展を考えてくれる心遣いには絶賛できる。カズやゴンが今の代表ユニホームを着てボールを追い駆ける姿が見たい!

運も実力?

2004年10月26日 | 雑感
 西武が日本一を決めた。
今年はツイてる年だと最近は思うようになってきた。スポーツ新聞社に勤めたいと考え就職活動を行ない、ギリギリで現在の会社に拾ってもらい不本意ながら今日まで不平不満を常に口にしながらも野球部で働いている。サッカーを担当する運動部に勤めたいのだが現実は甘くなく、極楽へ通じる地獄の道を歩く日々。
 長嶋茂雄の入院、球界再編、アテネ五輪、中日のリーグ優勝、松井秀が所属するヤンキースの地区優勝、イチローのメジャー新記録となる最多安打記録更新、西武のプレーオフ優勝、ヤンキースのリーグ優勝決定シリーズ敗退、そして西武の日本一と大抵の大きな事件や優勝の日に運良く?働いている。優勝達成や記録達成の日は忙しいから嫌だったのだが、ここまで当たる日が多いのは自分のヒキの強さを少し感じ始めている。
 今日は日本一が決定する日とあって寿司が食べられるというスポーツ紙の恒例行事もあった。思い返せばセ・リーグが開幕した日も寿司を食べた。考えてみると自分は開幕した日も働いていたし、日本シリーズ最終日も働いた。なんたる偶然と運の良さ?
 まだ新規参入球団が決定したり、日米野球があったり、来季の日程などが決まっていないから日本球界も慌しい日が続くが、ひとまず今日で一段落となる。
色々あった8ヶ月だが勉強にはなった。あとはサッカーに関わる仕事に就けるチャンスを待つしかない。そこも運だし、運を掴むための一瞬のチャンスを決める決定力を上げていかないといけない。そして何よりもチャンスを見逃さないためのアンテナを常に伸ばしていかなければいけない。
 しかし、ここまで興奮も無ければ感動も無い日本シリーズって問題がある。やはりプロなんだからファンに興奮や感動を与えるのが仕事なのだが・・・。

楓と翼。

2004年10月19日 | 雑感
 台風接近中のなか、今日は翼のお宮参りに行ってきた。
9月17日に産まれた我が家のガッツ姫(ゴリラ系の顔だから・・・)翼が1ヶ月を越えたということでお宮参りに出掛けた。外は日頃の素行の悪さが祟ったのか、それとも行ないが悪いのか台風が縦断しようとしている大雨、それでも予定通りに水天宮へ向かった。
 さすがに平日の雨ということで水天宮を訪れている人は少なく、本日のメインイベントであるお宮参りの参拝も我が家だけのシークレットライブ状態。混んでいる時なら10家族ぐらいをいっぺんに行なうようなのだが、本日は我が家だけ。あいにくの雨だけど得した気分だった。
 お宮参りを済ませ、本日翼のお宮参りに参加してくれたワイフの母、私の親父と妹、妹の娘とみんなで近くにある今半という和食屋で昼食をとった。
 今半はしゃぶしゃぶやすき焼きがメインの和食屋で居心地も良く、仲居さんが料理をしてくれるのでゆっくりと食べることができた。お肉は柔らかく、味は少し濃いけど甘く、絶品だった。

 夜は楓を連れて六本木のホテルで行なわれるイタリアのジュエリーメーカーの新作御披露目パーティーに参加。
少しホモっぽい社長が30分遅れて現れるというイタリア男らしい時間にルーズな場面に遭遇するも地中海系料理を楽しみ、まあジュエリーの新作はほどほどに拝見し、約2時間楽しんだ。
 楓は普段なら保育園から帰宅するとオヤツを食べるのだが、この日はオヤツを食べていなかったせいか夕食を多く食べ、ワガママも特に言わず良い子でパーティーを楽しんでいたっぽい。

 楓は翼が生まれたことでお兄ちゃんっぷりを存分に発揮し、むしろ世話やき兄ちゃんとして自分のことをそっちのけで翼を可愛がってくれている。
 翼はどうも目が私に似ているらしく時たま熱い目をするとワイフが話す。口元は私にそっくりらしい。なかなか気の強そうな顔をしている。
 2人とも健やかに、逞しく、素直に育ってくれたら最高である。外は台風だけど心は秋晴れな日となった。

 

試合巧者!ニッポン!!

2004年10月14日 | 雑感
 アウェー・オマーンの地で貴重な勝ち点3を獲得!日本のW杯1次予選突破が決定!!
 この試合を落とせばドイツへの道が険しいものになってしまう我らが日本代表は、2次予選進出を懸けてオマーンに乗り込んだ。
日本代表がオマーン入りしてから3日目となったが、今日が1番暑いと感じる気温のなか1次予選大一番がキックオフされた。
 日本は気候条件やアウェーという試合条件を考え意図的な狙いでディフェンス・ラインを少し下げた状態で試合を展開した。高原と鈴木の2トップと中盤の間が開いてしまい前半はチャンスを数多く演出することはできなかった。オマーンDFのパスミスを拾った高原が1人でゴールを狙ってドリブルからシュートを蹴ったのが前半で1番の見せ場となった。
 慎重な試合運びが退屈に映ったかもしれないが、オマーンを格下と見ないで同等の相手、同じW杯出場を目指す最大のライバルと認めたうえで選択した慎重な試合運びは間違いではなかった。

 前半の45分を無失点で終えることでビッグチャンスが後半の立ち上がりにやってきた。
中田不在の代表チームの中心選手となった中村が日本の先制点を演出する。左サイドをドリブルで仕掛けた中村、センタリングに合わせるためオマーンのペナルティ・エリアに侵入した高原、日本の選手2人対オマーンDF3人の勝負はサッカーの基本的な攻撃で日本に軍配が上がった。
 長い距離を後ろから走ってきたFW鈴木が中村の上げたセンタリングにドンピシャで合わせ、すっかり左右に揺さぶられたオマーンのDFとGKは後手となって日本に先制点を許した。
 その後は鈴木通訳が意味不明な退場があったり、川口と宮本が接触してファンブルしたボールをシュートされたが田中誠が胸で防いだり、赤い発煙筒や大きな爆音らしきものがあったが日本代表の選手たちの集中力が切れることなく試合終了。日本の勝利が決まり、2次予選進出とドイツへ一歩近づいた。
 大人な試合ができるようになった日本の逞しさが目立った試合である。

 高原と鈴木の2トップに不安感を抱くのは私だけなのだろうか。
以前、高原がドイツに渡ったばかりの頃に雑誌のインタビューで軽く鈴木批判をしたことが気にかかる。批判をした高原と批判された鈴木のコンビネーションの悪さが今後大きな問題にならなければ良いのだが。
チェコ代表のコレル(以前はコラー)とロシツキのコンビネーションは最高のお手本である。高さと強さがあるコレル、ゴールも狙えるがチャンスメークも秀でているロシツキのコンビは2人で得点が取れるほど巧く!強く!そして得点が取れる!!
コレルとロシツキのコンビに比べると高原、鈴木のコンビは厳しいかもしれない。
 高原を軸としたFW選びは危険な匂いがしている。高原は好きな選手である。ただチームが勝利を掴むには少々厄介な存在でもある。今日のオマーン戦でもゴールを決められる場面で外している。決定力が足りない。器用に力強い左足のシュートが蹴れるのは高原の大きな武器だし、ヘディングやボレーシュートも巧い。ただ器用貧乏になってしまっているのだ。それに以外と視野が狭いのも気になる。
磐田で成功した高原だが、ドイツでは苦労している。現在は代表でも結果が出ていない。高原も中村同様にチームが高原シフトにならなければいけないという問題点がある。つまり周囲の仲間がお膳立てを上手く行なわなければいけないのだ。
 2次予選はアジア杯中国大会のように1次予選以上に苦しく、厳しい試合や環境が続く。FW選びは日本の浮沈の鍵を握っているだけに慎重な人選とスタメン選びが勝負を左右する。
やはり!ここは久保を軸としたFW選びをジーコ監督にお薦めする。鈴木はスーパーサブとしてベンチに置いてもらいたい。高原は・・・サッカーに対する姿勢や怠慢な態度を改めなければ選んでもらいたくない。

 それにしても「完全なアウェー」という言葉を平気に違和感なく使っているTVのアナウンサーやマスコミのアウェーに対する考えや認識には頭を抱える。明らかに誤った表現なのだ。
スポルトでウッチーが「完全なアウェー」という言葉を堂々と使っていたが、明らかに可笑しい。日本人のアウェーという認識が甘いとしかいえない。
 今まで日本が戦ってきたアウェーも「完全なアウェー」なのだ。ただ親善試合というムードが友好的なスタジアムの雰囲気作りに関わっているからアウェー観が薄いものに伝わってしまったのかもしれない。
夏のアジア杯中国大会が日本人のアウェー観の意識を変えてくれたのは大きい。ただ!昔からアウェーという環境は存在したし、日本人がアウェーの地まで応援に駆けつけていなかったからアウェー観が育ってなかったのかもしれない。
最近は多くの日本人がアウェーにも乗り込んで応援するからアウェーという雰囲気を感じることは少ないが、それでも多くの日本人が異国で日本代表を応援することは選手にとって大きな力になるし、なによりも励みになる。
 いつもとは少し違うと感じるだけでもアウェーのプレッシャーや緊張なのだ。ただでさえ練習通りのプレーを試合で行なうのが難しいのだから、ホームから遠く離れたスタジアムでの試合、その国独特の匂いや空気に触れただけでもアウェーなのだ。
 完全なアウェーなんて言葉は存在しないし、マスコミは使ってはいけない。誤った認識が広がってしまえば多きな過ちや問題が起きかねないのだ。今日の日本代表みたいにマスコミは慎重な言葉選びをしたほうが良い。

今週も雨?

2004年10月08日 | 雑感
 どうやら今週の土曜と日曜も雨らしい。
土曜と日曜を楽しみにしている私にとって雨ほど最悪なものはない。六月の梅雨生まれの私だが、土曜と日曜に雨が降られることほど最悪なものはない。夏から秋へと季節の変わり目で台風も来ているとの情報が聞こえてくる。
 今週の土曜と日曜は、いつもの土曜と日曜とは大きく違い、土曜は午前から楓の保育園の運動会、夕方からサルヴァの2004年度第一回「ふれあいサッカーDay」が行なわれる。日曜は04~05年三多摩リーグの開幕戦と特別な日が2日も続く。楽しみな2Daysなのだ。それが雨でツブれ、延期になるということは今後の予定や来年に続くプランが狂うかもしれないのだ。
 雨だけは本当に困る。火曜と木曜、そして土曜と日曜だけは雨は降らないでほしい。それ以外の日だったら全然問題ない。こうなったらテルテル坊主を作ってお願いをするしかないかもしれない。楓と一緒にテルテル坊主を作って祈ることを考えてみる。

 「24」にハマッている。
今頃24にハマッているの~なんて声が聞こえてきそうだが(実際会社では言われまくっている)、面白いものは面白いのだ!リアルタイムにドラマが進行する新しいドラマの手法よりも、ハラハラドキドキ、クドイくらい様々な事件や事故があらゆる所で起きる、しかし最後は見事に、かつ強引に話が終着点に向かいまとまる。
 私の場合は結末よりも過程が楽しい。ドラマの結末なんてあまり興味はない。大事なのは過程なのだ。
 「24」!かなりお薦めのドラマですよ!!

危機感が育たないトレセン制度。

2004年10月07日 | 雑感
 2度も終了間際に追いつくという粘りを見せながら敗退・・・。
 来年(05年)のWユース・オランダ大会出場の切符を掴んでいる日本ユース代表が準決勝で韓国ユース代表と激突した。
日本の10代は韓国との相性が悪い。相性が悪いというよりも苦手意識が見えてしまうほど動きに堅さが出てしまう。逆に韓国の10代は日本に対して勝つことが当たり前とした意識の下、ノビノビと日本に正面から向かってくる。恐れてしまう日本と、恐れを知らない韓国。
近くて遠い韓国との試合だけは絶対に負けてはいけない。切磋琢磨する仲だからこそ勝たなければいけない。負ければ何も残らない。しかし日本にとって韓国は高い壁になってしまっているのかもしれない。
Jリーグが始まってから12年目、Jリーグ以前に比べれば韓国に対して恐怖心は無くなったかもしれないが、やはり多少残っていると思えてしまう。
 アジアユース選手権・準決勝!常に韓国が先手を打ってくる試合展開。日本はどうしても後手に回ってしまう。韓国は日本に先手を取らせないために、常に先手を打つことを強く意識していた。そして数的有利で守備をする日本に対して数的不利の韓国が果敢に攻めてくる。数的不利を不利と思わずに日本守備陣に仕掛けてくる。
どうしても守備の面で数的有利を保とうとするから日本はボールを奪うことよりも、ボールを奪って韓国陣内へ攻めてゴールを襲う意識まで進まない。逆に日本は守備に数的有利を保とうとするから攻撃時に数的不利が生じてしまい真っ赤に染まる陣内にポツンと青い点が存在するという奇妙な光景がテレビに映る。
 数的有利を保とうとするから数的不利が生まれ、先手も取られ常に追いかける苦しい試合展開になってしまう。追いついた時には逆転するまでの時間と体力が残っていない。敗因は自分たちが目指すサッカーの臨機応変さに欠ける柔軟な姿勢だった。

 やはり平山の動きは精細を欠いていた。
足首を負傷している平山を試合に出さなければいけない日本ユースチームの選手層の薄さが問題である。そして怪我をしている平山からポジションを奪えない、ヒーローになれない他の選手たちの日々の修練にも問題がある。
カレン・ロバートは、磐田で着実に成長はしている。しかし超高校級と言われた選手は、やはり高校レベルだった。つまり超高校級は高校クラスであり、プロレベルには達していないのであった。平山の調子が悪い時こそ主役の座を奪うべく獅子奮迅にプレーするべきであり、この韓国戦で活躍すれば平山から時代の主役を奪えたのだ。献身的に守備を行ない、広く動いた運動量は誉められる。
 平山を見ていて感じたことは、日本のトレセン制度の変化が問われている時期にきていることであった。
平山は大学生である。プロではない。大学生に与えられた自由な時間という特権を代表チームの活動に充てている。平山は日本サッカー協会に守られている。どんなに調子が悪く、よほど大きな怪我でもしない限り平山は代表チームに残れる。怪我が治れば必ず召集される。どんなに成長が無くても世界大会には出場できるのだ。トレセン制度に守られているのが平山であり、平山は大学生という身分だけど所属は日本代表になっている。
 これは明らかに変な話なのだ。
 プロになればチームの競争に勝ってポジションを奪い、Jリーグでアピールして世代の代表に召集される。これが普通の話なのだ。だからカレンや増島はチームで奮闘している。だからユース代表にも選ばれている。それに比べて平山の状況はカレンや増島らと比べると厳しさが全然足りない。これで人は成長するとしたら可笑しな話なのだ。
 平山に欠けているものは「危機感」なのだ。
危機感の欠けている選手を代表に召集し、怪我をしていて本調子じゃない選手を試合に出しているのが日本サッカー協会のトレセン制度なのだ。
トレセン制度は育成を目的として活動をしている。しかし危機感というものは、本人の自覚の問題であり、育成では育たないものなのだ。トレセン制度は育成と同時に選手を守っている。守られている選手が攻撃的になれるのだろうか。攻撃的になるということは勝者を目指すことであり、夢を追うことである。守られているヌクヌクと育てられている選手が攻撃的に夢を追えるのだろうか。危機感のない人間が攻撃的になれるのだろうか。
 日本のトレセン制度は中田、小野、稲本、高原、遠藤や中村といった現在のスター選手を育て欧州に輩出した。これは日本サッカー協会の功績である。でも功績に酔って今の制度を次のステップに変えることを恐れているのも事実なのだ。

 フランスが98年のW杯で優勝できたのは、育成プログラムが生み出した結果であった。
ジダンやアンリ、トレゼゲといった世界的有名選手を多く育て輩出したフランスだが、昔も似たような育成プログラムがあった。
カントナやパパン、デシャンやデサイーといった現在20代後半、30代前半の世代が憧れたスター選手たちが突如現れた時、フランスサッカー協会は育成プログラムの成果だという答えを導きだした。黄金世代とも言われていた。これは国内だけでなく世界でも言われていたのだ。しかしパパンやカントナたちがW杯で優勝することはできず、むしろW杯出場を2大会も逃してしまったのである。
フランスがイタリア人がデザインしたワールドカップを手にするのはパパンやカントナたち黄金世代が代表チームから退いた4年後であった。それもエメ・ジャケが強引に進めた改革があったからだ。
 パパンやカントナを輩出した育成プログラムと現在の育成プログラムは少し違っている。
育成プログラムを整えてパパンやカントナが登場したことでフランスは全てが正しいと思いこみ、そして成長を自ら放棄してW杯出場を2大会連続で逃す結果となった。あまりにもスター選手になりすぎて押さえることができなくなってしまった。
 現在の日本の黄金世代と90年代前半のフランスは似ている。フランスは育成プログラムを変化させた。真のエリート作りを始めたからアンリやトレゼゲ、優秀な若手選手が育ってきている。フランスは今後もW杯優勝、国際大会優勝を目標に掲げる限り育成プログラムを常に次のステップへと変化させていくはずだ。
 日本は現在のトレセン制度が始まって10年以上が経っている。人間の例えるなら小学校高学年になっている。いつまでも赤ちゃんだと思って育成している今のやり方だと日本がワールドカップを手にする日は来ない。
 平山の表情の緩さを見ていると代表に入りたくても埋もれてしまっている選手たちが可愛そうすぎる。
 しかし平山を越せない若手選手の台頭がないのも問題なのだ。

 青い代表ユニホームの誇りにかけて韓国、そしてアジアでは勝たなければいけない。
 アジアで優勝できない国が世界大会で優勝できるなんて普通じゃ考えられない話である。

キンモクセイの香り。

2004年10月05日 | 雑感
 キンモクセイの甘い香りが心地よく感じる季節になってきている。
 秋の到来である。雨が多く、せっかくの休日も雨でサルヴァに行くこともできず、すっかり雨男伝説が定着しそうな今日この頃。
 イチローがメジャー新記録となる年間最多安打の262を打ち出し、松井秀喜がプレーオフ進出を決め、メジャーの開拓者(日本人大リーガー第2号!)の野茂と石井が所属するドジャースもプレーオフ進出、オレ流監督の落合が見事にオレ竜を日本シリーズに導きプロ野球シーズンもクライマックスへと突入。秋である。
浦和は相変わらず快進撃を続け市原も倒して首位をキープ、一方の我がマリノスは柏に敗れて優勝争いから後退、新天地フォレンツェに移った中田は少し太り気味、レッジーナの中村はサンシーロでミランと戦いアシストを記録、欧州CLの開幕。すっかり秋である。
 秋!といえばサッカーの季節到来だ。そしてサルヴァも三多摩リーグの開幕を迎える。キンモクセイの香りは心地良いが緊張と気合いを入れる甘くはない、少し苦い季節でもある。
 
 三多摩リーグの開幕直前である。
 今季のリーグは、三年生を中心としたチームというよりも二年生を中心に三年生のオーバーエイジ(OA)枠数名と若干の一年生でチームが構成されるリーグとなりそうだ。
リーグの前半戦は、二年生を中心とした三年生が多く出場することになる気がする。一年生も成長はしているし、戦える選手もいることはいる。ただ、勝負をするには足りないモノが多い。一年生はジックリと着実に成長した段階でリーグに出場することになりそうだ。
ただ!夏で成長した選手もいるし、夏から秋にかけて成長している選手もいる。予想よりも早い段階で世代交代を迎えることになるかもしれない。
 サルヴァは昨季リーグ戦を準優勝している。当然今季は優勝を狙わなければいけないし、三年生が抜けたからサルヴァは弱くなったと周囲のクラブから思われては、我々スタッフの指導力が問われてしまう。
だから簡単には負けるわけにはいかないし、練習試合と違って経験をするだけのリーグにしてはいけない。バランスを取りながら真剣勝負の場で選手たちを成長させるようにしなければいけない。
 リーグ戦の後半は面白いことになる気がする。
開幕は三年生のOA枠をフルに使ってリーグを戦うことになるだろうが、中盤戦を越える頃には一年生がポジションを奪っているかもしれない。むしろ一年生は三年生からポジションを奪わなくてはいけない。三年生が卒業するまでポジションが空くのを待っているような選手は、今後も戦えないからだ。
 今季のリーグ戦は試合の勝敗以外に一年生がどれだけリーグ戦中に三年生からポジションを奪えるか、そして二年生がどれだけ強く、大きく成長できるか、例年に比べて見所が多い。楽しみなリーグになりそうだ。
 もちろん我々スタッフもチームが勝つための策と選手が成長するような導き方を常に考えなければいけない。そして選手の成長を、真剣勝負を楽しまなければいけない。

決定!!6大会連続!7度目のWユース出場!

2004年10月03日 | 雑感
 今週も雨の日曜となってしまった。
 雨のせいで今週も思いきりサッカーができない日になって泣きそうなほど残念である。しかも三多摩リーグ開幕も直前ということで大事な1週間前なのに雨でのロス。雨男伝説も本格化してきている。これは非常にマズイので御祓いにでも行こうかなって考えてしまう。

 日本にとってWユースは出場して当然の大会となっている。しかし簡単には出場権を得られないのが現実である。
平山!森本!カレン!増島!と多くの有名若手選手で構成されているU-19日本代表が、カタールにPk戦の辛勝だったがWユース本大会の切符を手にした。
 これで日本の出場回数は、6大会連続7度目の出場となった。
 テレビで観戦していたが、正直な感想としては平山(筑波大)のデキの悪さにガッカリしていた。五輪代表アテネ組で期待されていた日本の未来的存在として日本中から注目を集めていたのが幻だったのかと思えてしまうほど日々存在感が薄れていっている気がする。逆にカレン・ロバート(磐田)は試合毎に調子を上げ、幻のゴールまで決めている。爆発の予感がする。疲れを見せずに前線から守備を行ない、カウンターを阻止する相手の足を止める守備も最後まで徹底していた。
調子を崩しつつある平山とカレンの開きつつある差、これがプロで揉まれている者と大学でヌクヌクと育てられている者の溝である。
森本(東京V)は、すっかりスーパーサブとしてキャラが固まったが判断の面で未熟さを露呈していた。前回のWユースでは当時、国見高校の高校生だった平山がスーパーサブであったが、森本は平山と違って高さという武器が無いだけに判断力と持ち前のキレを磨いて勝負していってほしい。たまに面白いことをするから目が離せない存在になりつつあるが、やはり勝負を仕掛ける強気な面をもっと見たい。
キャプテンの増島(FC東京)は顔つきが良くなってきている。良い目をしているのだ。今日のカタール戦を含め、ここまで4試合連続の無失点である。自信が顔に表れても不思議ではないのだ。PK戦でも先行の1番手キッカーというプレッシャーを感じずに思い切り良くゴール左隅に蹴っている。ハートは強いものをもっているようだ。
 今回のユース代表オランダ組は、イケメン揃いで女性ファンが多いらしいが、この調子でアジアユース大会初優勝を決めて見た目だけでなく、中身もイケメンになって帰国してきてほしい。
 次の準決勝は韓国との対戦になる。アジアの虎だが今は失墜気味の張子の虎と化している。難しい試合を制したから勇気と自信で韓国に勝ってもらいたい。やっぱり韓国には負けたくないね。

 裕也に公民を教えたのだが、人に勉強を教えるのって難しいと改めて感じた。
サッカーでもそうだが、人に何かを教えるのって本当に難しいと思う。だから私のスタイルは「教えるのではなく、自分で考えるキッカケを与える」というのが主流なのだ。一緒にボールは蹴るけど教えることは少なくする。できる限り同じ視点で、心と心で向き合い会話をするというのを理想としている。
 しかし勉強となるとサッカー以上に難しい。
 サッカーと勉強に共通している点は・・・「危機感」になる。
人から教えてもらえると、最初は新鮮だから素直に話を聞いたり、行動できる。でも人は簡単に慣れてしまうから教えてもらえるから人に頼るようになってしまう。そうなると成長は微々たるものになっていく。
危機感をもって物事にあたればサッカーだろうが、勉強だろうが常に考え、なんでも吸収しようとするから余計なものを含めて取り組む。
 勉強とサッカーに共通している他の点を挙げるなら・・・「想像力」つまり「イメージ」もある。
どれだけ公式を覚えて問題を読んで公式を思い出して想像力を働かせて問題を解けるか、歴史でどれだけ人物の顔が浮かぶか、年表が出てくるか、どれだけ想像力を働かせることができるか。
それはサッカーでも同じなのだ。先を読んでプレーの判断をする。想像力を一瞬で働かせてプレーの選択肢を幾つも考える。
 危機感をもって物事に取り組む人は何でも成長するし、想像力を働かせれば対策を練ることができる。
 裕也の場合は、嫌いな教科を好きじゃないけど嫌いでもない、普通と感じるようにしなければいけない。普通か、好きだったら正面から向き合うことができるからだ。これができれば点数も自然と上がってくるはずである。公民や歴史なんて1番学ばなければいけない教科だし、実は1番簡単なのだが・・・。
 「愚者は経験から学び 賢者は歴史から学ぶ」
 この言葉は大学で、とある教授から教わったものである。

予想以上!!

2004年10月02日 | 雑感
 中日がリーグ優勝を達成してクソ忙しい中、章平から電話がかかってきた。
携帯がブルッた時は知らない番号だったから恒例のワン切りかと思って無視していた。あまりにもしつこい電話だったから出てみたら・・・章平だった。
 章平と言えば、少し前のBLOGに登場してきたサッカー少年(中三)である。一年のタカCに余計なアドバイスをしてくれた勇敢な少年が章平だ。タカCもコメントで章平を怒らないで下さいなんて書いてあったから特に気にしてはいなかったけど、次会った時は軽く天狗の鼻を折って、少しビビらそうかなって程度で考えてはいた。
 でも電話で章平は誤った情報であること、実はタカCの誤解から始まった話であると真相を教えてくれた。
 真相は、章平はポジションで迷っているタカCにDFだろうが、MFだろうが気にせずにサッカーをやれ、というアドバイスをしていたらしく、まだまだお子様なタカCは章平のアドバイスを理解できずに勘違いして逆に軽く悩んでしまった、というのが今回の話であった。
 電話の章平は必死だった。とにかく誤解を解こうと必死だった。そりゃそうなのだ。誤解から戦犯扱いの超A級の賞金首と化していたのだから本人は早く誤解を解きたかったはずだ。
そんな必死な章平が可愛く思えた。まあ時が経って私も冷静さを取り戻していたから誤解は簡単に解けた。

 私は、すぐ調子にノッて天狗になって全力で走ることを止める奴が嫌いなのだ。
すぐ楽な方に流れてしまう弱い部分もあるから偉そうなことは言えないのだが、出来る限り自分の教え子では、そういう全力で走ることを止めてしまうような弱い人間は育てたくないのである。
いつまでも素直で謙虚、好きなことには真摯に向き合い、全力で走る教え子を一人でも多く世に送り出したいのだ。今の世の中、すぐに楽しい事や楽な事、簡単に投げ出してしまって長続きしない若者が多い。
 そういう奴を数多く見てきたからサルヴァの教え子には、そういう若者になってほしくない、どうせ遊ぶならとことん楽しむ、苦しいことや辛いことも楽しむような、全てに真剣(マジ)でブツかる若者になってもらいたいのだ。そうすれば日本という国が元気で活発になるし、日本サッカーのレベルアップにも繋がるから。サッカーは上手いけど、少し自分よりも格上と戦うと弱さを露呈して戦うことを放棄する奴が多いから特にサルヴァの選手には、そうなってほしくないという強い願いがある。
 以前の章平だったら、いまどきの若者にありがちな弱さが見られた。
調子が良い時は恐れしらずにブツかるけど、少し調子が悪くなったり、監督に怒られたらヘコんだり、イジけたりしてしまう部分が章平には見られた。
しかし、章平は本当に逞しくなったし、大きく強く成長した。技術の方は少しずつだけどコツコツと成長している。本来、素直で甘えん坊な面がある章平は、少し道を外れると格好つけたりして逆に格好悪かったりしていたが、最近は本来の自分が持っている長所が安定して表面に出ている。
 修平もそうだが、章平も私が予想していた以上の早さで、想像以上の選手に変わろうとしている。
中学卒業の頃には、弱い部分が少しは無くなって多少の強さを身につけてくれれば良いかなって考えていたが、三多摩リーグの終盤、夏の合宿、そして9月の時点で私の予想は大きく、良い意味で外れている。これには本当に驚いている。
だからこそ章平には少しでも成長が止まるような自己満足の速攻天狗になってしまう弱さを減少させたかった。それが今回の「タカCの誤解で章平危機一発事件」を勃発させてしまった。
 まあタカCの誤解が招いた事件だったが、章平の成長具合も計れた一石二鳥な出来事であった。
 章平、これだけ持ち上げたら少しは満足してくれた?今後も私は目を光らせて監視しているからね。霊感コーチだから目では見ないで心で見てることを覚えておくように。なんか危ないコーチって感じである。