昨日4月29日(木)の神奈川新聞トップ面から
『カナロコ・救急車からリアルタイムに患者の様子などの
動画を病院へ配信、救命率向上へ実証実験/神奈川』
という気になる記事からです。
記事に関する詳細は、上記のリンク先の参照をお願いします。
三浦市消防本部と横須賀市米が浜通の
横須賀共済病院が共同で、救急患者の搬送を
より適切に行い救命率向上につなげようと、
全国的に珍しいシステムの実証実験を始めたそうです。
救急車にカメラを取り付け、搬送先の病院に患者の
様子や心電図などの動画をリアルタイムで
配信するもので、現場の救急隊員と、受け入れ先の医師の
情報伝達をより密にすることにより、的確で高度な
救急救命活動に役立つことが期待されるということです。
これはシステムの導入に多額の費用がかかって、実用化は
難しいのではないかと当初は思いましたが、大阪市の
阪神高速技術が道路の維持・管理の目的で
開発した動画配信技術を応用して、
阪神高速技術が画像が途切れにくく、
ランニングコストが安い救急搬送現場用の
動画配信システムを作り上げたということなので、
これなら実用化が出来るかもしれませんね。しかも
現場の救急隊員と受け入れ先の医師とで上手く情報伝達・
情報交換もしやすくなので、本当により迅速かつ正確な
救命救急活動が出来るように思います。記事を読み続け、
さらに絵や図と見てみる限り、救急車に取り付けられた
Webカメラを使って、患者さんの容態やデータを受け入れ先の
医師がチェックして、救急隊員に細かく指示をしていくようですね。
これはネットの普及とWebカメラ自体も
高解像度になってきているからこそ出来るシステムですね。
システムの名前は『Dr.eye《ドクター・アイ》』と付けられたようですが、
医師が患者さんを離れたところからでもチェックが出来るということを
考えると、まさに『Dr.eye《ドクター・アイ》』ですね。
この実証実験の行方は当然他の地域や病院でも注目をしているでしょう。
上手くいけば、他の地域でも導入の検討を進める地域・病院は
すぐに出てきそうですし、過酷な労働条件・労働環境等による
医師不足や看護師不足、施設不足などの深刻な
医療現場の様々な問題から起きてしまっていて、
社会問題化している救急搬送時の患者のたらい回しを
防ぐことも出来るようになるのではないかと期待も持てますよね。
特に今回の三浦市消防本部や横須賀共済病院のある
三浦半島方面では、4月5日(月)に
『三浦半島のお産事情が今秋2010年秋、
深刻な事態に陥る可能性・・・。』
として取り上げたように、三浦半島のお産事情が
今秋2010年秋以降、深刻な事態に陥る可能性があり、
そうなればやはり妊産婦のたらい回しといった事態にも
陥る可能性がありますからね。もちろん慢性的な社会問題である
過酷な労働条件・労働環境等による医師不足や
看護師不足、施設不足などの深刻な医療現場の
様々な問題は、国が責任を持って改善・解決に向けて
一刻も早く取り組まないと、こういったシステムの導入が
進んでも受け入れ先が患者でいっぱいになり、受け入れが
出来ないということになりかねませんからね。その一方で、
市町村などの自治体や各医療機関が今、1人での多くの
患者さんの命を救うために出来る取り組みというのを、
1つ1つ進めていかないといけないということなのかもしれません。
《それはどの市町村などの自治体、医療機関で、厳しい現状の中で
何とかしようとしているのは、よく分かっています。》
だからこそ、今回の『Dr.eye《ドクター・アイ》』も国が導入、
実用化に向けてしっかりと動いてくれたら、申し分ないんですけれどね。
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