昨日11月26日(水)の神奈川新聞トップ面から
『カナロコ・7人と連絡とれず/神田高校不適正入試問題』
という気になる記事からです。
記事に関しては、上記のリンク先の参照をお願いします。
平塚市田村の神奈川県立神田高校の入試で本来なら合格していた
受験生22人が服装の乱れなどを理由に不合格にされた問題で、
神奈川県教育委員会は15人と連絡が取れて、今週中にも
個別に面会して謝罪することを明らかにしたそうです。
問題が発覚した10月下旬から1ヶ月近く経ったものの、
まだ7人とは連絡が取れていないということです。
この問題は継続して取り上げてきていますが、ようやく神奈川県教育委員会は、
連絡の取れた15人とはまず謝罪をするということになりましたね。
連絡が取れない7人に関しては、1人があて先不明で戻ってきたということは、
当時住んでいたところから、別のところに引っ越しているということでしょう。
また6人に関しては、連絡先が不明ということですし、神奈川県内ではなく
神奈川県外に引っ越した可能性が高そうですね。そうなると果たしてその6人に
キチンと連絡がつくかどうか・・・。それに報道でこの状況を知って、
『何をいまさら』という想いもあるでしょうから・・・。
神奈川県教育委員会・高校教育企画室では、『今の生活状況を把握し、
入学の意向があればスムーズに高校生活を送れるようにしたい』
としていますが、これだけ年月が経っていて高校に再入学をする子が
どれだけいるんでしょうかね?今、社会人になっていたり、別の方向に
進んでいたら再入学をするという子はほとんどいないでしょうね。
先にも書いたように、『何をいまさら』という想いが受験生側には
あるでしょうから・・・。それに、11月19日(水)に

復職を求める嘆願書を提出!!』
として取り上げたように、神奈川県立神田高校の生徒と保護者らが、
不適正入試の責任があったとして解任された渕野辰雄前校長の
復帰を求める嘆願書を神奈川県と神奈川県教育委員会に提出
していることを考えると、表に出てくると逆風にさらされることにも
なりかねないですし、表にも出にくいでしょうしね。
こうなるとやはりこの一連の問題は、神奈川県教育委員会の対応の拙さと
神奈川県の教育のシステム、神奈川県教育委員会の体質というのが
目だってばかりですね・・・。
同じ11月26日(水)の神奈川新聞社会面・断面には

心情を吐露/神田高校不適正入試問題』
として、今回の神奈川県立神田高校の不適正入試の問題で、本来なら
合格だった22人のうちの1人の保護者の声も記事になっていますが、
これを読むと、この生徒に関しては、中学生時代は、茶髪が原因で教室に
入れてもらえず、中学2年の半ばから不登校になったものの、再起をかけ
中学3年からは横浜市内の公立中学校に転校、親類の家に下宿し、
塾に通って個別指導を受け高校受験に備えてきて、受験前に茶髪を黒染めにして
本番に挑んだということになると、高校でやり直したい、本来の自分を
取り戻したいという意欲があったと感じますけれどね・・・。
この問題は当初から今でも、神奈川県教育委員会の渕野辰雄前校長の
解任に対する反発と学校の対応は適切という声が多く、僕自身も
神奈川県立神田高校という学校が課題校であるということや在校生や保護者
からも渕野辰雄前校長の復帰の嘆願書が提出されたということで、
身近に神奈川県立神田高校を感じている方たちの方がいろいろよく見える
部分が多いからこそこういった行動になると感じていて、一定の理解も
していましたが、この問題が発覚した当初から、
神奈川県教育委員会の対応の拙さというのを感じてきていました。
もちろん何度も書いてきているように、服装や髪形が乱れている、
態度が悪いとされている受験生側が本当に受験をする気が
あったのか?と受験生が問われるのもいうまでもないです。
それだ神奈川県立神田高校側にしてみれば受験生の印象が良くなかったと
いうことでしょうから・・・。ただ今回不合格にされた22人のうちの1人の保護者
の方が心情を吐露したように、高校で本来の自分を取り戻そう、
本当にそれまでの自分から立ち直ろうとしていたという子が
含まれていたということになるのであれば、今回の学校側の対応というのは、
立ち直りのキッカケを絶ってしまったということにもなりかねないですし、
決して良い対応ではなかったということになりますね。本当にこの問題は
根深く難しい問題で、答えはすぐに出てくるという問題ではないですね。
いろんなことが明らかになればなるほど、複雑になってくる気がしてなりません。