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イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

国民投票(referendum)の結果を考えてみた。

2011年06月14日 15時18分16秒 | イタリア・生活

ようやく天気が落ち着いた?
今日は久しぶりに青空。怪しい雲ももない。

色々な人がこの件について書いているので、今更書かなくてもいいかなぁ・・・と思いながら。
でも書いている。

Referendum、国民投票。
先日イタリア人に「国民投票がない日本は本当の民主主義とは言えない!」といわれた。
返す言葉もない。事実だから・・・ね

さて、この国民投票ってなんなの?
私もシステムをちゃんと理解できたのは今回。
なぜ「投票に行くな」と言っている人がいるのか、分からなかった。
まずこの国民投票、有権者の50%以上が投票をしないと何も始まらない。
投票率が50%を超えて初めて結果が有効になるのである。
ということで、案件に対して2度の審査が行われる、ということになる。

日曜日、一緒だった友人に「投票したの?」と聞くと「住民票がここにないから駄目なの」と
えっ、「日本みたいに他の土地で出来ないの?」と聞くと
なんとイタリアでは、選挙(国民投票だけでなく)の時は、住民票があるところへ投票に行く為に国が交通費を出してくれるそうだ。
投票が国の義務、というのは日本も同じだけど・・・

さて日曜日と月曜日が投票日だった。
昨日15時、投票時間終了。私は図書館にいた。
すると、数人が窓口に。窓口のそばに座っていた私は、すぐに気がついた。
窓口のPCはネットにつながっていて、投票状況を聞いていた。
「56%!!やった~!」と
さすがに図書館の中なので大声では言わないものの・・・
中でもここToscanaは投票率が高くイタリアないでは3番、約64%の投票率だった。
とりあえずイタリア国民は自分たちの意思を表明した。
以下の3点がすべて拒否された。

1.首相、及び閣僚は任期中、被告、参考人として法廷に召喚された場合、それを拒否することができる。
これが否決されたことは、現首相のベルルスコーニが法廷に召喚されることを意味する。
現在の政治に対する国民の不満の表れだろう。

そして国民の生活にもっと密接なのは
2.水の私有化
水道水の管理を民間企業に委託する、というのもなくなった。

そして、
3.原子力発電の設置
「イタリアではこの先2度と原子力の話を聞くことはないだろう」と昨日のニュースでも言われていた。
日本での地震の後、世界中が原子力について考えるようになった。

国民投票だけが国民の意見を反映できる手段だとは思わない。
でも、日本ももう少し国民の意見を反映できる手段を考えた方が良いのではないだろうか。
「誰に投票しても変わらないし」と投票にいかないようじゃ、やっぱり国は変わらないよね。
みんなが安全に幸せに暮らせる、そんな国に
この国のいいところ(?)を見習って。

今日のGelato

暑くなるとすぐこれだ。
トロピカルミックス&ヨーグルト
いよいよ夏が来るか???



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