中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉の梅を求めて;手広・深沢地区をブラブラ歩き

2011年01月25日 23時40分06秒 | 鎌倉あれこれ
                                    <鎌倉手広の梅>

             鎌倉の梅を求めて;手広・深沢地区をブラブラ歩き
                            (単独散策)
                    2011年1月24日(月)

<散策地図>



■静かに鎌倉の梅を楽しみたい・・
 こんな願いが私の所属する某グループからあった.鎌倉の梅といえば,東慶寺,円覚寺,浄智寺,瑞泉寺,荏柄天神,英勝寺,光則寺,安国論寺,海蔵寺,宝戒寺,長谷観音等々の有名社寺の名前がすぐに頭に浮かぶ.さらに少し足を伸ばして十二所果樹園,あるいは歓喜天脇の梅林.まあ,こんなところが「鎌倉の梅」の代表格であろう.
 でも,敢えて有名場所を避けて,のんびりと静かに梅を眺めながら散策できるコースは無いものだろうか.私はこんな願いから,この頃数回にわたって鎌倉北部を徘徊するように動き回っている.
 2月中旬には,所属する2グループを,私が案内することになっている.これらのグループの方々は,私が提案するコースを心待ちにしているに違いない.そこで,中間報告を兼ねて,いくつかの下見コースを紹介することにしたい.
    ******************************
 1月24日(月).ご多分に漏れず今日も良い天気である.風もなく温かい.午前中に野暮用を済ませた私は,午後から鎌倉の西部に位置する寺分,手広,鎌倉山辺りを,足の向くままに歩き回った.水平歩行距離7.3キロメートル,累積登攀下降高度180メートルの軽ハイキングである.
 出発点は自宅近くのバス停「鎌倉中央公園入口」である.大船駅から桔梗山行バスで10分の「山の上ロータリー」下車徒歩約3分.あるいは鎌倉駅西口「鎌倉市役所前」から約15分である.
 寺分の住宅地を西南西に下る.だらだらと緩やかな下り傾斜の道である.やがて湘南モノレールの線路近くの平坦地に到着する.大慶寺,等覚寺の前を通過して,商店が軒を並べる深沢に出る.頭上のモノレールを眺めながら,横須賀水道道を西へ進む.何の変哲もない道路だが,往来する車が少ない静かな道である.

■椿地蔵
 手広交差点手前で左折して,自動車の往来が激しい藤沢鎌倉道路を横切る.ここの四つ角に,ひっそりと椿地蔵が祀られている.
 椿地蔵は別名「いぼ地蔵」.大豆の数珠を供えてお参りすると「いぼ」がとれると言われている(資料1,p.286).傍らに「江の島道」の道しるべがある.道しるべには「右くさり大師をへて江の嶋に至る 左かまくらみち」う刻字さえれている.またお堂の右側には「天保五年 弘法大師一千年御忌供養塔」と書いた石塔が立っている.


■熊野神社
 青蓮寺山門前の路地を西に向かう.突き当たりに手広の鎮守,熊野神社の長い石段が見えてくる.資料1(p.288)によると石段の登口にある鳥居は明神鳥居という形式だという.鳥居の手前に大きくて派手な絵が飾り付けられている.
 石段を登る,物音一つ聞こえてこない静かな境内である.厳粛な雰囲気が漂っている.祭神は伊弉冉尊,速玉男命,事解男命.社殿右に天照大神を祀った祠がある.




■道端の石塔と祠
 階段を下って左手の路地に入る.数年前までは,この辺りに梅林があったが,今はビッシリと住宅が建ち並んでいる.車止めを越えて道なりに進み,手広公会堂脇の石段を登ると片岡公園に入る.一通りの遊具が並ぶ変哲もない公園である.公園には誰も居ない.
 公園を回り込むようにして,公園真下の道に降りる.道沿いの高い石垣の下に数基の石塔と祠が並んでいる.
 傍らに細々とした字がビッシリの説明板が取り付けられている.この説明文によると,これらの石塔や祠は,もともと西ヶ谷にあったものだが,昭和46年頃から始まった宅地開発のために,この地に移されたようである.


■青蓮寺(鎖大師)
 江の島道を南へ向かう.ときどき近くの住民の方とすれ違う.自動車は殆ど通らない閑静な住宅が続く.
 やがて道路の道幅が狭まり,三叉路で突き当たる.ここを左へ行くと,今は通行禁止になっている切通がある.今日は右に曲がって,青蓮寺(鎖大師)を詣でる.
 青蓮寺の境内を一周する.参拝客は居ない.ひっそりとした境内で,梅が綺麗に咲いている.境内に「江の島道」の道標が立っている.


■通行禁止の切通
 バス停西ヶ谷から,青蓮寺東側の丘陵地帯に入る.知る人ぞ知る梅が美しい秘所である.
 丘陵地帯に入るとすぐに,今は通行禁止になっている切通の入口に到着する.もう何年も前になるが,通行禁止になる前に,ここを何度も通過したことがある.立派な切通だが,何時頃,誰が作られたかは,余りよく分かっていないようである.ただ,それほど古いものではないと,どこかの献で読んだことがある.
 入口右手の崖に古くて大きな石碑が立っている.何の石碑か私には分からない.
       


■桃源郷のような長閑な眺め
 舗装道路を外れて進行方向左手の散策路に入る.土手沿いに土と落ち葉の小径がくねくねと続く.やがて左手の聚落を抜けると,広々とした台地に出る.この辺りから眺望が一段と開けて,天神山や大船地区の市街地が良く見えるようになる.




■散策路が複雑に分岐する
 やがて左手に庚申塔など3基の石碑が並んでいる場所に到着する.この辺りの土手は公園風によく手入れされている.
 ここから直ぐ先で,道路は二手に分かれる.左へ行くと,すぐにまた三叉路になる.この三叉路を左に曲がると,急な下り坂を経て手広の住宅地に出る.右へ進むとまた三叉路になる.この三叉路を左へ上ると送電鉄塔に突き当たって道は途絶える.右へ進むと畠が広がっている.ここに見事な梅の木があり,今は三分咲き.この道も行き止まりなので,往路を引き返す.


■桃源郷のような梅林
 道路が大きく右に曲がる.枯れた夏草が繁茂している広場に出る.ここから西鎌倉方面の眺望が開ける.
 広場の先には見事な梅の木が並んでいる.今は三分咲きぐらいだろうか.遠景の山並みと調和して,実に美しい風景が広がっている.
 昨年だっただろうか,それとももう少し前だったか定かではないが,山旅スクール5期のノシイカさん,トドさんたち数名と,ここで梅を眺めながら昼食を摂ったことがあった.あのとき,ノシイカさんがトンビに2回も襲撃を受けたことを懐かしく思い出す.




■本圀寺
 広場を過ぎると三叉路に突き当たる.今日は右手の道を歩くことにする.ほんの数分歩くと本圀寺という寺に到着する.この寺の宗派,由来などは,手許の文献では全く分からないが,比較的新しい寺のようである.
 寺の前の三叉路を右に向かう.この路は小高い場所で突如途絶える.底から先は,落ち葉が貯まっている踏み跡らしいところを辿る.すると.左手の道と合流して,鎌倉山の住宅地に出る.
 このまま住宅地に出てしまうのもつまらないので.今度は合流した道を辿って再び本圀寺の前を逆の方向から通過する.


■密やかな小径を下る
 再び先ほどの広場を通って,3基の石碑のある場所まで戻る.ここから進行方法右手の小高い丘に登る.
 丘の北側の踏み跡だけのあやふやな小径に入る.此路は急斜面をジグザグに下っている.この道を通る人は殆ど居ないらしく,道は分厚い落ち葉で覆われている.サクサクと落ち葉の絨毯を踏みながら急坂を慎重に下る.坂道の最後は,少し高度感のある崖沿いのトラバース道になる.そして,手広二丁目の舗装道路終点に飛び出る.





<急な下り坂が終わる>

■「天狗」でお茶
 手広の住宅地をブラブラと歩いて,深沢に向かう.
 今日は13時過ぎから歩き出した.もう2時間以上歩きっぱなしである.今日の所は,この辺りで歩くのをオシマイにしようと思う.
 先ほどから何とはなしにコーヒーを賞味したくなっている.
 成り行きで,湘南モノレール深沢駅近くの「天狗」へ入る.時間が時間なので,店内は空いている.客は老人ばかり.さて,どうしようか? 別の所へ行こうか,それとも,コンビニで飲み物を買って帰ろうかと,店の前で思案する.すると,いきなり入口の扉が開く.そして,若い男性の店員が,
 「いらっしゃいませ・・どうぞ」
と愛想良く私を勧誘する.ついついこの店員に誘われて店に入る.
 「コーヒー飲みたいんだが・・ここはドリンクバー? あんまり高いようだったら止めるよ・・」
と質問する.
 「ドリンクバーだけですと○○○円です・・ただ,○○○円のアイスクリームは如何ですか? そうすればセットメニューになって○○○円でお安くなります・・」
 成り行きでアイスクリームもセットで注文する.コーヒーは何時も行きつけの所とは違った味がする.
 店内が空いているので,4人掛けのテーブルを独り占めして,ノンビリとコーヒーを味う.そして,2月15日に開催予定の某グループのコースをどうしようかと思案し続ける.でも,どうしても纏まらない.
 「明日もう一度,別の所を下見してから決めよう・・」
と思った途端に気分が晴れる.
 グループの方々は私がこんなに苦労してコースを案出していることを知っているんだろうかと思うと情けなくなってくる.


<ラップタイム>

13:00  鎌倉中央公園入口発
13:38  椿地蔵
13:49  熊野神社
13:57  路傍の石塔と祠
14:03  青蓮寺
14:17  梅の広場
14:33  本圀寺
14:45  下山口
14:49  手広住宅地
15:10  深沢(15:30までコーヒーブレーク)
15:50  中央公園入口 着

[散策記録]

■水平歩行距離 
    7.3km

■累積登攀高度
     180m

■累積下降高度
     180m

■所要時間
(休憩時間込み)
  鎌倉中央公園入口発    13:00
         〃     着       15:50
  (所要時間)    2時間50分(2.83h)
 水平歩行速度
    7.3km/2.83h=2.57km/h
                            (おわり)

[参考資料]

資料1:鎌倉市教育センター(編),2009,『かまくら子ども風土記』鎌倉市教育委員会

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7d762dbcb410a9ae3c84d2d378ff70ab
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