中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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台峯緑地・鎌倉アルプスと鎌倉2大公園の緑陰を辿る

2013年05月29日 04時15分11秒 | 鎌倉あれこれ

                         <明月院のアジサイが色付き始めた>

   台峯緑地・鎌倉アルプスと鎌倉2大公園の緑陰を辿る
          (単独ハイキング)
        2013年5月29日(水) 曇

<ルート地図>



<山内から北鎌倉へ>

■山内配水池から散策路に入る
 関東地方は明日から雨の日が連続するようである.それならば,今日の内に塔ノ岳を往復したかったが,朝の内にどうしてもやってしまわなければならない用件があったため,残念ながら塔ノ岳には行けなかった.
 しかし,雨に煩わされずに歩けるのは今日だけ.貴重な一日である.
 私はそそくさと要事を済ませて,久々に鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)を一回りしようと決める.
 出発地点は,何時もの鎌倉散策と同じ.鎌倉中央公園清水塚口(バス停鎌倉中央公園入口と同じ)である.
 清水塚口を出発した私は,坂道を登って山の上ロータリーで左折し,住宅地内の尾根沿いの道を源氏山公園方面に向かう.さらに日当公園を通過して,レストランブランブルグ手前で左折して山内配水池裏手から山内の散策路に入る.
 散策路に入った途端に,むせるような緑陰の香りが漂っている.

<山内配水池から緑陰の散策路に入る>

■山内展望台
 山内の見晴の良い場所に到着する.仮に山内展望台と呼ぶことにしよう.
 畑の向こうに六国見山,その右にこれから登る予定の建長寺勝上献が見えている.
 つい先日,ここから辺りを見回したときは,新緑が目に鮮やかだったが,5月も下旬ともなると,随分,緑も濃くなっている.いよいよ夏も近いなというのが実感だ.

<山内展望台から六国見山を望む>

■台峯展望台
 尾根道を辿って,台峯緑地に入る.
 例によって,展望の良い休憩所(仮に台峯展望台と呼ぶ)に立ち寄る.
 湧き上がるような緑に覆われた山の向こうに六国見山が聳えている.眼下には北鎌倉の街並みが見えている.何時ものことながら素晴らしい眺望である.鎌倉で一番眺望がスバラシのは多分ここだろうなと思っている.



<台峯展望台から六国見山を望む>

■北鎌倉駅
 北鎌倉女子学園グラウンドを経由して北鎌倉へ下山する.
 北鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄って,オニギリ2個を購入してから,一旦,北鎌倉駅に立ち寄る.
 駅周辺は観光客,高校生,修学旅行の生徒達でかなり賑わっている.
 


<明月谷から勝上献へ>

■明月院のアジサイ
 北鎌倉駅から裏道を通って,明月院の前を通過する.
 明月院のアジサイは,少し色付き始めているが,見頃を迎えるのは,もう少し先のようである.
 この辺りは観光客で賑わっている.

<明月院のアジサイ>

今泉台登山口
 明月谷を遡る.
 今日はジメジメしたところは通りたくなかったので,今泉台の住宅地まで急坂の舗装道路を登る.
 住宅地に入ってすぐに右折して山に突き当たるまで歩く.山に突き当たって右折する.さらに50メートルほど歩くと「天園ハイキングコース 建長寺約1.1km,瑞泉寺約4.3km」と書いてある案内板がある.ここが今泉台からの登山口である.

<今泉台登山口>

<鎌倉アルプス周遊>

■勝上献
 ハイキングコースに入る.雰囲気が一転して深い緑陰に包まれる,
 “涼しいな…”
が第一印象である.
 まずは登り坂の石段道になる.何人かのハイカーとすれ違う.左手には六国見山が見えている.
 石段を登りきると赤土の登山道になる.登山道は大きな樹木に囲まれている.
 今泉台登山口から7分ほどで勝上献展望台に到着する.先着の登山客数名が狭い展望台で食事をしている.そのため展望台は大混雑である.
 展望台からのパノラマを写真に収めてから,ソソクサと退散する.
<勝上献展望台からの眺望>

■十王岩
 ここからは鎌倉アルプスのポピュラーコースである.
 まずは十王岩を通過する.ここは「かながわ景勝50選」のひとつで有名なところだが,今回は展望を楽しむのは省略して,先を急ぐ.
 数年前までは,いつもここで数名の方々と落ち合って,鎌倉のあちこちを一緒に歩いていたが,何時の間にか,この方々との交流も途絶えてしまった.

<十王岩>


<景勝50選の案内>

■薬師如来
 天園を目指して,峠沿いの道を歩く.心地よい緑陰の道である.
 やがて,四国八十八箇所大窪寺薬師如来に到着する.わざわざ石段を登るのが面倒なので,石段の下から手を合わせただけで通過する.

<大窪寺の薬師如来>

■百八ヤグラ前の十字路
 11時53分,百八ヤグラ前の十字路に到着する.ここは夏になると涼しい風が吹き抜けるところである.
 進行方向左下が今泉台住宅地である.何かイベントがあるのだろうか,登山道のすぐ下にある公園から可愛い子ども達の声が聞こえてくる.

<百八ヤグラ前の十字路>

急坂を登る
 ときどき一人で歩いている年配の方々とすれ違う.男性が多い.近所にお住まいの方が多いように見受けられる.
 今日は,あまりキョロキョロと周りを見ない,寄り道しない,ということで,登山道をひたすら歩き続ける.
 やがて,大平山手前の少し長い登り坂に差し掛かる.ここが,このコース最大の坂道と言えるかも知れない.

<大平山手前の急坂>

■大平山岩塊
 12時12分,大平山岩塊(標高159メートル)に到着する.すぐ下の広場で休憩を取っている方々が居られる.
 曇り空ながら,視界は良い.遠くに三浦三山や三浦アルプスの山々が見える.
<大平山岩塊から三浦三山を望む>

■天園峠の茶屋で一休み
 12時20分,峠の茶屋に到着する.昼時なのに案外空いている.
 私が店に入ると,女将が,
 「オレンジジュースでしたね…」
と言う.
 この頃,私はあまり頻繁には峠の茶屋に通っていないが,まあ,常連の端くれとして,顔を覚えていただいているだけでも嬉しい.
 客席の定番の位置に,常連のEさん達が酒宴を開いている.
 私はEさんに挨拶してから,遠からず近からずの席に座って,昼食を取る.

<天園峠の茶屋>

■可愛いイヌ
 その内に,顔見知りのワンちゃんを連れたご一行が,Eさんの席に加わる.これで大方のご常連の顔が揃う.
 イヌは相変わらず元気でやんちゃな様子である.私は,昔からネコ派で,イヌは余り好きではないが,このイヌだけは実に可愛いなと思っている.
 丹沢塔ノ岳の尊仏山荘でネコの華伊達美弥雄さんに会うのを楽しみにしているのと同じように,天園峠の茶屋で,このイヌに会えないと何だか物足りない感じがしてしまう.
 このイヌに会ったときは,必ず写真を撮るが,イヌが激しく動き回るのでなかなか言い写真が撮れない.でも,今日は言い写真が撮れたので満足である.


<峠の茶屋のワンちゃん>

■天園岩塊からの眺望
 12時32分,峠の茶屋を出発する.獅子舞を下ろうか,それとも瑞泉寺に向かおうかと一瞬迷うが,まあ,ともかく,天園岩塊の眺望を見ておこうと思う.
 水平線辺りがモヤモヤしていて,伊豆,箱根もモヤモヤの中であり.残念.
 眼下に鎌倉の市街地が見える.

<天園岩塊からの眺望>

■巨木の中の散策路
 天園から瑞泉寺に向けて歩き出す.途中,巨木が立ち並ぶ森の中を通過する.巨木から,なんとなく勇気をもらう.
 素晴らしい散策路である.

<巨木の中の道>

■貝吹地蔵
 12時48分,貝吹地蔵に到着する.
 貝吹地蔵にまつわる伝説を思い浮かべながら,貝吹地蔵の写真を撮る.
 ここから急坂を下る.何時もジメジメしている坂道だが,この頃,雨が降っていないので,今日は路面が乾いているので歩き易い.

<貝吹地蔵>

■偏界一覧亭
 瑞泉寺裏山ヤグラ群を抜けて,偏界一覧亭の脇を通過する.
 木々の間から偏界一覧亭が見えている.

<偏界一覧亭>

■明王院分岐から衣張山を望む
 13時丁度に明王院分岐に到着する.
 ここから,鎌倉の名峰衣張山が良く見える.眺望を楽しみながら数分経ち休憩を取る.


<明王院分岐から衣張山を望む>

■瑞泉寺登山口
 13時07分,瑞泉寺登山口に下山する.
 舗装道路に出た途端に,ムッとする暑さを感じる.社寺巡りの観光客ともすれ違うようになる.

<瑞泉寺登山口>

<鶴岡八幡宮へ>

■鎌倉宮
 瑞泉寺登山口から,永福寺跡を経由して,13時20分,鎌倉宮に到着する.
 蒸し暑い.
 何か催し物でもあるのか,広場にテントが張ってある.遠足で鎌倉に来たらしい中学生が数人,はしゃいでいる.

<鎌倉宮>

■荏柄天神
 13時28分,荏柄天神の前を通過する.階段を登って参拝するほどの元気はない.
 観光客の姿もなく,静まり返っている.

<荏柄天神>

■源頼朝墓
 13時32分,源頼朝墓の前を通過する.ここでもわざわざ石段を登る元気はない.この辺りまで来ると,遠足で来た小学生を沢山見掛けるようになる.
 白旗神社前の公園に沢山のことも達が集まって賑やかに遊んでいる.

<源頼朝墓>

■鶴岡八幡宮
 13時38分,鶴岡八幡宮に到着する.
 境内に入った途端に,おびただしい人数の観光客に遭遇する.何時もながらの賑やかな風景である.
 境内にある幼稚園の保育が終わった時間のようである.幼稚園バスが沢山の幼児を乗せて幼稚園前から出発するところである.

<鶴岡八幡宮>

<寿福寺から源氏山公園へ>

■川喜多映画記念館
 13時45分,鶴岡八幡宮から若宮大路に出る.
 鉄ノ井から小町通りに入る.観光客で一杯である.人混みを避けて,すぐに右折して,川喜多映画記念館の庭を通り抜けて,岩屋不動前を通過し,横須賀線の踏切を渡る.この辺りまで来ると観光客は激減する.53分

<川喜多映画記念館>

■寿福寺
 13時53分,寿福寺に到着する.
 緑に覆われた閑静な境内に入ると,なんとなくホッとした気分になる.

<寿福寺>

■太田道灌供養塔
 寿福寺裏山から源氏山公園に向かう.
 もう時間が押しているためか,誰にも会わないまま山道を登る.途中,太田道灌供養塔の前を通過する.
 何方が花を供えるのか分からないが,いつも季節の花が供えられている.ここを通る度に奥ゆかしさを感じている.

<太田道灌供養塔>

■源頼朝像
 14時09分,源氏山公園広場の源頼朝像に到着する.
 辺りには誰も居ない.像の近くに飢えられているアジサイはまだ色づいていない.

<源頼朝像>

■葛原岡神社
 14時18分,葛原岡神社の前に到着する.観光客の姿もチラホラ.この辺りにはいつもネコが居るはずだが,今日は見当たらない.
 参拝は省略して,山ノ内方面に向かう.もう観光客とは無縁な場所である.

<葛原岡神社>

<山内から鎌倉中央公園へ>

■梶原口
 往路で通過した山ノ内配水池を再び通過する.
 梶原の住宅地を経由して,14時38分,梶原口から鎌倉中央公園に入る.園内は燃え上がるような木々の緑で一杯である.
 端の名前は分からないが,白い花に心が和む.

<白い花が見事>

■緑陰の散策路
 谷戸の左岸沿いの散策路を辿る.滴れ落ちるような緑の中の小径である.緑に囲まれた小径を歩いていると,荒んだ気分も和らいでくる.
 現代風に整備された公園より,こんな自然のままの公園の方が良いなと思うときもある.

<緑陰の散策路>

■田園風景
 散策路を抜けると田んぼが現れる.
 谷戸の中に広がる田んぼを見ていると,懐かしい田舎の風景を思い出す.公園の中に田んぼがあるなんて素敵だなと思う.

<谷戸の田んぼ>

■清水塚口に戻る
 園内を一回りして,14時59分,出発点の鎌倉中央公園清水塚口に戻る.
 所要時間4時間43分,歩行距離13.5キロメートル,累積登攀下降高度471メートルのプチハイキングを終える.
 この記録を認めながら,何だか観光案内みたいな記事になってしまったなと苦笑いしている.

<ラップタイム>

10:16  歩き出し
10:21  山の上ロータリー
10:30  日当公園
10:35  山内配水池
10:39  山内展望台
10:42  台峯展望台
10:55  北鎌倉コンビニ(11:05まで買い物)
11;05  北鎌倉駅
11:15  明月院
11:34  今泉台登山口
11:41  勝上献展望台(11:43まで展望休憩)
11:53  百八ヤグラ十字路
12:12  大平山山頂
12:20  天園峠の茶屋(12:32まで昼食)
12:48  貝吹地蔵
12:59  十二所分岐
13:00  明王院分岐(13:02まで展望休憩)
13:07  瑞泉寺登山口
13:15  永福寺跡
13:20  鎌倉宮
13:38  鶴岡八幡宮(13:45発)
13:50  川喜多映画記念館
13:53  寿福寺
13:57  源氏山登山口
14:09  源頼朝像
14:12  化粧坂
14:18  葛原岡神社
14:31  山内配水池
14:38  鎌倉中央公園梶原口(14:59清水塚)

 [ハイキング記録]

■水平歩行距離     13.5km

■累積登攀高度     474m

■累積下降高度     474m

■所要時間(休憩時間込み)
  歩き始め     10:16
  歩き終わり    14:59
 (所要時間)    4時間43分(4.72h)
  水平歩行速度     13.5km/4.72h=2.86km/h
                                      (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f1363ba678c4db6ecaa0ff79732b17f4
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)   



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