中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ご常連と一緒に登る年の瀬の丹沢:塔ノ岳(今年55回目)

2011年12月31日 04時46分07秒 | 丹沢の山旅

                          <塔ノ岳山頂から富士山と南アルプスを望む>

     ご常連と一緒に登る年の瀬の丹沢:塔ノ岳(今年55回目)
           (塔ノ岳常連と一緒に)
       2011年12月30日(金)
 快晴

■韋駄天のTさんが1700目の塔ノ岳登頂
 数日前,ストーンさんから頂戴したメールで,本日(12月30日),塔ノ岳常連の皆様が相寄って,丁度今日塔ノ岳登頂累計1700回目を迎える韋駄天のTさんの快挙を祝福する懇親会があることを知らされていた.
 一口に1700回と言っても,これは大変なことである.仮に1年間に100回塔ノ岳に登ったとしても,1700回登るのには,実に17年も掛かってしまう.しかも,年に100回は,ほぼ3日に一度登らなければならない数字である.そう考えると,1700回の登頂は,伊達や酔狂では到底達成することができない快挙である.
 私は,折角の快挙を何とか目に見える形で祝福してあげられないかなと思っていた.
 昨日(12月29日),私はパソコンのプリンターで使うインクを購入するために,ブラブラと40分ほど掛けて,大船駅近くのヤマダ電機まで歩いた.家のすぐ近くにあるバス停からバスを利用すれば,ものの10分もあれば,大船駅に到着するのに・・・
 歩きながら私は色々考える.そのとき,咄嗟に私の頭の中に電気が点いた.
 「そうだ! 1700回達成の横断幕を作ろう・・・」
 私は,ヤマダ電機で用事を済ませた後,そそくさと自宅に戻り,早速,パソコンで横断幕の作成に取りかかった.余談だが,この種の作業をするには,PowerPointが実に便利である.ほんの数分の作業で,まあ,まあ,の横断幕が作れた.満足.

■休日ダイヤで大助かり
 さて,今日(12月30日)はご常連の皆さんと一緒に塔ノ岳へ登る日である.
 前もって,“今日は登る日だぞ”と分かっていると,何時もなら目が覚めてから,今日は行こうか行くまいかと迷うがこともない.実にスムーズに登山モードにスイッチが入っている.何の迷いもなく登山専用の戦闘服を着用する.そして,毎朝の行事であるパソコンに着信しているメールのチェックと,今日の投稿記事の処置など定例のルーチンワークを済ませる.
 ついでに,小田急電鉄のホームページにアクセスして,今日12月30日の運転ダイヤが,休日ダイヤなことを確かめる.
 余談だが,なにせ,平日ダイヤだと,乗り換え時間が,たった3分しかないので,体力以上に猛ダッシュしないと間に合わない.発車ベルが鳴り出すと同時に小田急電車に飛び乗って,ゼーゼー,ハアハアしなければならない.自分の持てるパワーを,この僅か3分で使い果たしてしまったような気分になる.
 ところが,今日は平日にもかかわらず,年末のため休日ダイヤである.休日ダイヤだと,小田急電車の小田原発の時刻が平日より3分ほど遅くなるので,何時も私を悩ませる小田原駅での猛ダッシュをしなくて済む.これは私にとって大変な朗報なのである.
 渋沢で大倉行1番バスに乗車する.バスは所々に空席がある程度の混雑である.
 今日の主役である韋駄天のTさん,三角髭のTさん,百名山のN女史,DVDのジャイアンさん,若いシュタインさん,超韋駄天のN村さん,編集長のY川さんなどお馴染みのメンバーが乗車している.雑談をしている内に,6時59分にバスは大倉に到着する.

<朝日が心地よい登山口>



<朝日が当たるトラバース道>

何時もよりユックリだが疲れる
 7時10分に大倉から歩き出す.
 冬の太陽が,丁度東の空に顔を出しはじめる.歩き出した私たちにを眩しい日光が降り注ぎはじめる.今日も上々の天気である.そう寒くもないが冷涼な空気の中を,かなり速い歩行速度で歩き始める.いつもスロースターターの私には,一寸速すぎる速度である.とはいえ,付いていけない速度ではないが・・・・
 「この速度だと,2時間20分台で山頂に着いてしまいますよ・・」
とシュタインさんに話しかける.
 「いえ,その内に遅くなっちゃいますよ・・・」
 7時52分に見晴山荘を通過する.相変わらずススキの向こうに相模湾が光っているのが見える.相変わらず素晴らしい見晴らしである.
 歩き出してから,見晴山荘までの所要時間は42分.一人旅のときは,ここまでの標準所要時間は39分.それに比較するとすでに3分ほど遅くなっているが,逆に何時もより少々疲労してしまったような気がする.
 見晴山荘から一本松までの急坂にさしかかる.坂を見上げると今日も沢山の登山客の後ろ姿が見える.
 DVDのジャイアンさんが,私たちの前になったり,後になったりしながら,ビデオを写してくれる.このビデオが出来上がるのが楽しみである.
 8時26分,駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから,1時間16分,単独山行のときの平均所要時間は1時間05分程度.それに比較すると,かなりスローペースだが,何時もより疲労感が強い.

■堀山の尾根からの富士山
 堀山の尾根道に入る.相変わらず冬の柔らかい日射しが木々の間から射し込んでくる.無風.実に気分がよい.山裾に白い雲が棚引く富士山がとても良く見えている.
 今日は団体行動なので,立ち止まって写真を撮るのは控えるが,1枚だけ富士山の写真を撮る.6~7合目付近から上を雪化粧した富士山は実に見事である.
 私もビデオ撮りを少々お手伝いするが,ちゃんと撮れているかどうか全く分からない.
 8時44分,堀山の家に到着する.ほんの少々立ち休憩.
 小草平から相変わらず富士山が良く見えている.
 余談だが,小草平からの富士山は,私の下手くそ腕では,なかなか上手く写真が撮れない.何回写しても青空の中に富士山が溶け込んでしまう.
 今日はジャイアンさんが居られるので,こんなときの写真の取り方をコーチして貰う.

<堀山の尾根道からの富士山>

■萱場平
 今日はユックリした速度で登っているのに,どうもリズムに乗れず,堀山の家から先の急勾配は少々シンドイ思いをしながら登り続ける.
 とはいえ,お仲間さん達と,雑談をしながら登り続けるのは,結構楽しい.
 9時04分に萱場平を通過する.
 ここで何時ものように定点観測の写真を撮る.平素,一人歩きのときは画面の真ん中に木道だけが写っているが,今日は沢山のお仲間の姿が画面に入って居る.これが,私にはもの凄く新鮮に感じる.

<戸沢分岐>


<定点観測の萱場平;珍しく沢山の人が写っている>

■超韋駄天のN村さんとすれ違う
 萱場平から花立山荘までの急坂も,体感的には結構な速度で登っている.速くも遅くもなく私の経済速度に合致しているなと思いながら,列の後ろの方に付いて登り続ける.
 後7分坂のかなり手前で,下山してくる超韋駄天のN村(弟)さんとすれ違う.
 「おや,皆さんお揃いで・・・」
とN村さんが言う.
 「どうです,もう一度,一緒に登りませんか・・」
 「いやいや・・」と首を横に振りながら,笑顔で下山していく.


■後7分坂でチャンピョンとすれ違う
 9時20分,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
 「やあやあ,皆さんお揃いで・・」
とチャンピョンが私たちに挨拶しながら下山していく.

<後7分坂を登る>


<チャンピョンと韋駄天さん>

■花立山荘
 後7分坂をほぼ7分で登って,9時25分に花立山荘に到着する.
 大倉からの所要時間は,2時間15分.かなりユックリだ.2時間を15分も上回っている.それでも,いつも以上に疲れた感じがする.
 山荘前のベンチで,ほんの少々,立ち休憩.
 相変わらず,富士山が良く見えている.

<花立山荘>

■花立山の眺望
 花立山荘から花立山までの坂道では,さらに登攀速度が遅くなる.花立山荘から13分掛けて,9時37分に漸く花立山山頂に到着する.
 花立山からの今日の眺望は実に見事である.越前岳,富士山.南アルプスの山々が良く見えている.今日は温和しく木道の上に立ったまま,3枚ほど写真をとる.

<花立山山頂付近>


<早伊達山からの富士山>

■見晴らしが素晴らしい塔ノ岳山頂
 9時42分に金冷シを通過する.
 何時もなら,この辺りからの登り坂で,下ってくる韋駄天のTさん,三角髭のTさんなどとすれ違うが,今日はご両人とも,私たちと一緒に登っている.
 9時53分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間48分.グループ山行にしては,なかなか良いペースである.皆の足並みが良く揃っているなと感心する.
 山頂からの風景を,大急ぎで2~3枚写す.
 山頂では自家用車で大倉まで来られて,別行動をとっていたマコさんなどお二人の女性が合流する.
 山頂のポールで,昨日作成した横断幕を,韋駄天のTさんに差し上げる.一緒に登った仲間達が韋駄天のTさんを囲んで,登頂1700回記念の写真を撮る.ただ,私のカメラではないので,ブログで紹介できないのの残念である.
 山頂で御年X0歳の常連最高齢のS藤さんを紹介して頂く.この寒い時期に半袖シャツ1枚のままで居られる.S藤さんの元気さには恐れ入る.
 
※本名が見えないようにサイズを            <大活躍のDVDさん>
  小さくしてあります

■尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.いきなり集団で入ったので,たちまちの内に山荘内は賑やかになる.今日の小屋番は温和なW田さん.例によって300円也のお茶を所望するが,いきなり沢山の常連さんが入ってきたので,てんてこ舞っている.
 たちまちの内に,どなたかの差し入れのスナック菓子がテーブルの上に並べられる.W林さんからも差し入れがある.
 賑やかに雑談をしていると,足許にネコのミー君が居る.ミー君も営業中である.”ネコの手も借りたい”ってこの事かと勝手に連想して,一人で苦笑する.
 山荘に居合わせた仲間に,さきほどの1700回達成記念横断幕にサインをして貰う.
         

■下山開始
 10時33分,下山を開始する.山荘から外に出ると,やっぱり随分と寒い.
 山頂では,寒い中,10名ほどの登山者が休憩している.
 10時50分,花立山荘を通過する.ここで下山が得意のシュタインさんに,先に降りて頂く.私は下り慎重派.とてもシュタインさんには付いて行けない.
 その後も,私1人で下山するときのチンタラモードではなく,サッサと下山し続ける.今日は珍しく知人とすれ違うこともなく,11時28分に懇親会開催予定の堀山の家に到着する.ところが,堀山の家で待っているだろうと思っていた編集長のYさんが20分ほど前に下山したとのこと.
 そこで,急遽懇親会場を変更して,とりあえずそのまま下山し続けることになる.
 韋駄天女史のマコさんが走り出す.Y川さんに追い付くためだそうである.それにしても凄いスタミナ.恐れ入る.
 一人歩きのときは,いつも道草をする堀山の尾根も,今日は真っすく通過する.
 駒止茶屋からの急坂は,オッカナビックリのスローペース.ご一行の足を引っ張ったのではないかと心配する.
 丹沢ベース手前で,前を下山中のY川さんとマコさんに,ようやく追い付く.
 12時37分,大倉に到着する.塔ノ岳山頂からの所要時間は2時間04分.何時もの一人歩きのときに比べると10~15分ほど速い速度である.

<青空100円ショップと大きな大根>

■大倉で祝賀会
 バス停大倉近くの某飲食店で,軽く懇親会を開催する.名目は韋駄天のTさん塔ノ岳登頂1700回達成記念である.
 それぞれが冷凍ケースから適当に好きなものを取り出して,1人ひとり精算して席に着く.
 韋駄天のTさん,百名山N村さんから,それぞれ差し入れがある.楽しい一時である.
 三角髭のTさんが,
 「たのしかったですね・・」
とテーブルの片隅に座って言っている.
 座がだんだんと盛り上がる.その内に,初夏に北アルプスの徳本峠と霞沢岳,秋に浅間山へ行こうという話が何となく出てくる.登山経験のあるFHが纏めろという風向きになる.マイッタナ.どちらも素晴らしい山である.ただ,霞沢岳は登山ルートに特段危ないところはないが,途中に上り下りがあって,結構きつい山なので,ちょっとタジタジ.でも,緑陰の徳本峠の魅力は棄てがたい.では,行くとするか.浅間山ご案内は,もちろん何の問題もない.
 もともと,私が“あそこの山が良い”,“こっちの山が良い”と言い出したのが発端である.いわば自業自得である.では“しゃ~ないッ!”
 “まあ,細かい段取りや準備の諸々は,ヤングのストーンさんにでもお手伝いいただき,では,来年は久々に霞沢岳へでも行ってみるか・・・・”
 引っ込み思案の私にも,ようやく火がつき始める.
 ところで,韋駄天のTさんが,従来通りのペースで,塔ノ岳に登り続けると.来年秋には通算2000回登頂という偉業を達成することになる.
 「そのときは,みんなで一泊旅行をしましょう.20人集まれば安価で行けますよ・・」
と御自らの提案がある.もちろん大賛成.今からその日が待ち遠しい.

<楽しい語らい>

■バス停前で記念写真
 韋駄天のTさんから,
 「13時40分のバスに乗りましょう・・・」
と促される.
 バス停の前で,再び横断幕を広げ,今度は編集長のY川さんにも入って頂き記念写真を撮る.残念ながら私のデジカメでは撮っていないので,ここでは紹介できない.

<バス停前で記念写真>

■久々に相模大野経由で帰宅
 私以外全員が小田急線上り電車に乗車する方々である.私も久々に運賃の安い相模大野・藤沢経由で帰宅することに決める.
 途中でだんだんと人数が減り,藤沢に到着したときには,N村さんだけ.
 N村さんにお別れして,藤沢駅で下車する.折角の藤沢なので,駅前の有隣堂にでも立ち寄って見ようかなと思ったが,ホームを数歩も歩かないうちに,気が変わる.そのまま,東海道本線の電車に乗り換えて,15時34分に大船駅に到着する.
 やっぱり,小田原経由に比較すると30分以上余計に時間が掛かっている.大船からのバスの接続も悪く,帰宅したのは16時14分.久々に1日掛けての塔ノ岳詣でとなった.
 今回で,今年,55回目の塔ノ岳登山である.四捨五入すれば60回である.私にはマアマアの回数である.一応“万歳!”・・・ということにしておこう.


<ラップタイム>

 7:10  大倉歩き出し
 7:33  観音茶屋
 7:52  見晴茶屋
 8:26  駒止茶屋
 8:44  堀山の家
 9:25  花立山荘
 9:42  金冷シ
 9:58  塔ノ岳山頂着
10:33     〃   発
10:46  金冷シ
10:59  花立山荘
11:28  堀山の家
11:43  駒止茶屋
12:06  見晴茶屋
12:15  観音茶屋
12:37  大倉 着
==================================
   ※レストラン大倉で懇親会

[山行記録]

■水平距離
       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(休憩時間を含む)
  大倉   発       7:10
  塔ノ岳  着       9:58
 (所要時間)    2時間48分(2.80h)
 水平歩行速度   7.0km/2.80h=2.50km/h
 登攀速度      1269m/2.80h=453.2m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)   
  塔ノ岳  発       10:33
  大倉   着       12:33
 (所要時間)    2時間04分(2.07h)  
 水平歩行速度    7.0km/2.07h=3.38km/h  
 下降速度       1269m/2.07h=613.0m/h
                                   (おわり)


「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c1f42ed01b8d212e47ca1827cffd89ff
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6f4bb2fcfec1958f991a2667f4188c6d


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[編集後記]

2011年12月31日(土)
 雲が多いが晴

 今日一日ぐらいは.終日,家にいようと思う.
 昼前に,近くに住む長女が我が家を訪れる.バアさんと2人で仲良くお節料理を作るのに余念がない.喜々として楽しそうに作っている姿を見ると,家族も良いものだなとつくづく思う.午後からは孫達も集まりはじめる予定である.
 郵便受けを見る.
 折角出した年賀状が2通,宛先不明で戻ってくる.この1年間に転居したのに,転居通知を頂いていない方々である.
 それにしても,今年ほど多くの年賀欠礼のお知らせをいただいた年は今までになかった.それも,従来は肉親の不幸による欠礼の手紙が多かったが,今年は,ご本人が旅立ったという手紙が多かった.ああ,あの人も・・・と,欠礼の連絡を受ける度にため息が出てしまう.
 来年こそ,穏やかの過ごせる年にしたいものだと,つくづく思っている.

 今日も韋駄天のTさんは塔ノ岳を往復しているだろう.今,12時30分.もうそろそろ帰宅される時間である.
 私の来年の塔ノ岳発登頂は,シュタインさんのお声掛かりもあって,1月4日にしようと思っている.また,沢山の山の仲間に囲まれて,来年も楽しく元気に過ごしたいものである.
                             (今年最後の愚痴おわり)



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