中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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歩いて巡る日光道中二十一宿(第5回)(4):第2日目(2):大沢宿・今市宿

2009年11月13日 17時49分04秒 | 日光街道二十一宿
                     <見事な杉並木>

 歩いて巡る日光道中二十一宿(第5回)(4):第2日目(2):大沢宿・今市宿
              (小田急トラベル)
          2009年11月7日(土)~9日(月)

第2日目:11月8日(日
) つづき

<日光杉並木街道>

■六本木一里塚

 智賀都神社で昼食を終えた私たちは,11時25分に歩き出す.再び,北北西に向けて長閑な田園地帯が続く.11時47分,江戸日本橋から30番目の六本木一里塚を通過する.
 旅行社の資料によると,この一里塚は,別名「石那田の一里塚」とも言われているようである.今の塚は東側だけが残り,修復整備されたものだという.塚の上には樹木の代わりに,石の標柱が立っている.


■田川大橋
 進路が次第に西北西に変わる.相変わらず長閑な田園風景が続く.
 12時05分,田川大橋を渡る.


■うらない地蔵とトリコロール
 12時07分,林の中にある「うらない地蔵」に到着する.
 うらない地蔵の隣に,トリコロールという菓子店がある.この店のトイレを借用して,休憩を取る.ここは,結構有名らしくて,客が次から次へと自家用車で訪れている.

                     <うらない地蔵>





■紅葉し始めた山が見える
 12時52分,休憩を終えた私たちは,トリコロールを出発する.
 進行方向右手(東側)には,いつの間にか三角形の形をした里山が見えている.山麓が紅葉し始めている.もう関東平野も終わりに近いなと予感する.

 
■新渡神社
 12時57分,新渡神社を通過する.旅行社の資料によると,この神社のご神体は石造りの不動像で,境内には大杉社,稲荷社の二つの神社があるという.

 
■所在が分からない上小池一里塚跡
 再び杉林の道に入る.素晴らしい散策路である.落ち葉を踏みしめながら,ゆっくりと歩き続ける.でも,ときどき通り過ぎる自動車が気になって,興ざめする.
 新渡神社近くに,江戸日本橋から31番目の上小池一里塚があるはずだが,何処が一里塚跡なのか全く分からない.

                  <ここから日光市内に入る>



■杉並木寄進碑
 13時02分,私たちは市境を越えて,いよいよ日光市に入る.
 見事な杉並木道が一旦途絶えて,道幅の広い自動車道に出るが,すぐにまた杉並木道に入る.見るからに気持ちの良い並木道が一直線に続いている.
 13時25分,杉並木寄進碑の前を通過する.

                    <杉並木寄進碑>

<大沢宿>

■水無一里塚

 13時30分,大沢交差点に到着する.
 丁度,消防関係の催し物があるらしくて,十数台の消防車が隊列を組んで,交差点を通過している.
 大沢交差点から,2キロほど歩いた頃,13時53分に江戸日本橋から32番目の水無一里塚を通過する.

 

■大沢宿
 この辺りが,江戸から19番目の大沢宿があった場所である.
 旅行社の資料によれば,大沢宿には本陣1軒,脇本陣1軒,旅籠が41軒あった.また,宿内戸数は43戸,宿内人口は278人であった(調査年代未詳).

■ミニストップで小休止
 13時58分,大桑大沢線との交差点にあるミニストップで小休止.14時10分,再び歩き出す.

 
<石田屋見学>

■石田屋の直売所

 14時26分,石田屋に到着する.ここは煎餅の製造,販売で有名な企業のようである.
 広い駐車場を横切って,建家の中に入る.入口から直ぐの広間は,煎餅の直売所になっている.数十種類の煎餅が並んでいる.


■工場見学
 工場主と思われる初老の男性が,私たちを出迎える.直売所の奥,ガラス戸を隔てて,煎餅の製造ラインが見える.
 工場主の説明によると,煎餅の乾燥工程が一番難しくて,生乾きでも困るし,乾きすぎるとひび割れしてしまい商品にならない.焼き加減は,天候によっても微妙に異なるので,焼きのコツを拾得するには,30年ほどの経験が必要だという.
 量産工場では,焼きのコツなど使わずに,油に浸けて適宜焼いてしまうが,それでは油が煎餅の中まで浸透してしまうので,どうしても高カロリーになる.しかし,ここでは,焼き加減を制御しているので,霧吹きで油を吹き付けるだけで,煎餅を焼くことができる.したがって,煎餅の中まで油が入ることはないので,きわめてローカロリーに仕上げることができると自慢する.
 私も工場主の話に乗って,1袋300円也のセンベイを一袋購入する.


<今市宿>

■七本桜一里塚

 石田屋の見学を終えた私たちは,14時47分,石田屋を出発する.
 すぐにまた素晴らしい並木道に入る.
 15時23分,並木ホテル前を通過する.この辺りに江戸日本橋から33番目の七本桜一里塚があった.


■大きな虚(うろ)のある杉
 大きな虚がある杉の大木がある.この虚には4人ほど入ることができるので,並木ホテルと言われている.縁起物なので,交替で虚の中に入ってみる.
 さらに,鬱蒼とした杉並木が続く.さすがに日光杉並木街道である.杉木立に囲まれた素晴らしい散策路が延々と続く.
 やがて,七本桜交差点を通過する.交差点から300メートルほど進んだところで,東武鉄道のガード下を潜る.ガードの近くに和尚塚があるはずだが,見落としてしまったのか,不明である.
   

■今市宿
 杉並木は途絶えて,賑やかな街中の道になる.
 この辺りは,江戸から20番目の今市祝賀あったところである.
 旅行社の資料によると,今市宿には,本陣1軒,脇本陣1軒,旅籠21軒があったようである.宿内戸数は236戸,宿内人口は1,122人と規模が大きい(調査年代未詳).

<宇都宮のホテルニューイタヤへ戻る>

■JR今市駅で万歳

 15時48分,追分地蔵尊のある十字路の到着する.ここで左折,400メートルほど歩いて,15時54分,JR今市駅に到着する.ここが,第2日目のゴールである.
 駅前広場で,2日目完歩を祝して万歳をすることになる.添乗員が,
 「・・今日は2日目なので,2回だけ,万歳をしましょう・・・」
 疲れ切って,縁石に座ったまま万歳をする人もいる.

              <追分地蔵尊>



■日光線で宇都宮へ戻る
 今市16時12分発日光線宇都宮行の電車に乗車する.たった2両編成の電車はかなり混雑している.勿論,座れない.別に立ったままでも苦にはならないが,少々癪である.
 宇都宮まで,途中,下野大沢,分挟,鹿沼,鶴田の4駅があるが,結構,駅の間の距離が長くて乗り出がある.
 16時46分,ようやく宇都宮駅に到着する.今市からの所要時間は34分である.今日一日で,よくもまあ,こんなに長い距離を歩いたものだと,今更ながら感心する.


■ホテルニューイタヤに到着
 駅前大通りを歩いて,17時10分にホテルニューイタヤに到着する.同じホテルに連泊である.
 早速,風呂に入って,今日一日の汗を流す.今日1日で27.7キロメートルも歩いたので,病み上がりの私には,どうしても若干の疲労感が残る.少し熱めの風呂に入ると,心底から疲れが取れるような気がする(本当はぬるめの風呂に,ゆっくり入っていた方が良いのだが).

■また今夜も餃子ライス
 18時丁度にホテルロビーに降りる.
 五十三次洛遊会のメンバーと一緒に夕食を摂る予定である.あれこれ考えるのが面倒なので,昨夜と同じ長崎屋が入っているビルの地下にある食堂街へ行く.
 ただ,昨夜,夕食を取った店とは違う店に入る.ここには数軒の餃子屋が店舗を並べている.店の前には共用のテーブルが並んでいる.客は自分の好みの店で,自分の座っているテーブルの番号を言ってから,料理を注文する.料理ができると,テーブルまで運んでくれるという仕組みになっている.
 私は,何処の店でも構わないので,とりあえず目の前にある店で,水餃子とライスを注文する.どうせ宇都宮に居るんだから,飽きるまで餃子とお付き合いしようと思っている.


■二荒山神社
 夕食後,1階のスーパー長崎屋をブラブラ.夜食用のヨーグルトを購入する.
 ビルから外に出る.目の前の交差点の近くに,神社がある.二荒山神社というらしい.この神社の曰く因縁は面倒だから調べていない.
 数十段の石段の参道の上に社殿が見えている.とにかく,階段下の境内で,昼間,餃子祭りが開かれていたことだけは確かである.数名の方々が,祭りの後片付けをしている.
 いささか草臥れているので,長い階段を登るのは億劫だったが,折角の機会なので,階段を登って社殿の前に到着する.なかなか大きくて立派なお社である.


■テレビ番組を見ながら就寝
 20時頃,ホテルニューイタヤの自室に戻る.
 ものの10分ほどで,明日の準備が終わってしまう.あとは寝るだけ.秋の夜長を持て余す.テレビを点ける.丁度,中山道六十九宿の日本橋から高崎まで歩く番組を放映している.私たち五十三次洛遊会でも,日本橋から2回ほどあるいて,尾久まで到着したところである.何となく親しみを感じて,テレビを見出す・・・が,途中から眠ってしまう.
 ふと夜中に目覚める.中山道の番組は,とっくに終わっている.テレビをオフにして,もう一度,就寝.所が,今度は目が冴えてしまう.こんなことを繰り返しながら第2日目は終わった.
                     (つづく)
「日光道中二十一宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e633a626ff8fdb70519e2fff1a82fc2
「日光道中二十一宿」の次回の記事
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