中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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う~ん・・まだ一寸蒸し暑い丹沢:塔ノ岳(今年31回目)

2017年09月30日 17時12分35秒 | 丹沢の山旅

                               <塔ノ岳山頂からの眺望>

     う~ん・・まだ一寸蒸し暑い丹沢:塔ノ岳(今年31回目)
               (単独山行)
        2017年9月30日(土) 高曇り

■外は真っ暗だ
 瞬く間に月日が過ぎ去っていく.もう今日は9月30日.明日からはもう10月だ.全くイヤになるほど月日は高速で過ぎ去っていく.
 何時もの通り,4時10分に自宅を出発する.暑くも寒くもないが,とにかく外は真っ暗である,もう秋分の日から1週間以上経過している.今頃,太陽は赤道を通り越して南半球の真上に居るんだなとぼんやり思う.気のせいか路傍から聞こえてくるコーロギの啼き声が,なんとなく物寂しく感じる.
 大船から東海道本線下り初電熱海行の電車に乗車する.今朝の初電は,どういう訳か,何時もの土曜日より空いている.私は4人掛けワンボックスを1人で占領する.
 大船を発車する頃は,もちろん辺りは真っ暗.電車が平塚を過ぎる頃,ようやく辺りが少し明るくなる.
 何時ものように小田原で小田急電車に乗り換える.今日は富士山と矢倉岳が重なる見事な風景にお目にかかれるかと期待していたが,残念ながら富士山は雲の中である.

<小田急車窓から;矢倉岳だけが見える>

■大倉から歩き出す
 大倉行きバス停で,大船駅で見かけた登山着姿の紳士が一番乗りしている.
 「…以前にもお目に掛かったことがありませんでしたか…」
と私が初挨拶する.この紳士も不格好な私の登山着姿を覚えていたらしく,
 「そういえば以前お会いしましたね…」
 …ということで雑談が続く.私も大船駅まで歩いているが,この紳士も私と同じように大船駅まで歩いているようである.
 6時40分,幸いにも臨時バスが出る.臨時バスに乗り合わせた常連は,毎日登山のTGさん,俊足のKMさん,IwIさん,YSさん,NNさん,KKさんのカップル他.
 6時55分,臨時バスはバス停大倉に到着する.渋沢駅でのバス待ちの間に十分なウォームアップストレッチを済ませている私は,出発準備を簡単に済ませて,7時01分にバス停大倉から歩き出す.他の常連の方々も私と前後してバス停大倉から歩き出す.
 気温がどの程度あるか良くわからないが,真夏に比較したら大分歩きやすい気温になっているが,残念ながら湿度が高いらしくて,最初からムシムシする感じである.

<登山口>

■見晴茶屋
 例により,私は歩き出しの30分ぐらいは,なかなか体調が整わないので,しばらくは超ゆっくりペースで歩き続ける.私より1~2分早く歩き始めたNNさんの後ろ姿が150メートルほど先に小さく見えている.
 7時09分,ようやく登山口に到着する.その間,何時ものように実に沢山の登山者に追い抜かれる.まず登山口手前で,YSさん,KKさんカップルに追い抜かれる.さらに,克董釜付近で,毎日と段のTGさんに追い抜かれる.
 その後も,私の気勢は上がらない.ノソノソ,ダラダラと登り続ける.
 7時18分,丹沢ベースを通過する.
 先ほど凄い勢いで私を追い抜いていった老人男性が急に歩行速度を落とす.
 「平らなところだけ先に行かせてください…」
と挨拶して,この老人の先を行かせて貰う.
 さらにその先で,申し訳ないがYSさんに追いついてしまう.
 7時43分,見晴茶屋に到着する.
 まずは,見晴茶屋からの風景をデジカメに収める.天気予報では今日は晴.でも実写委はかなり雲が湧いていて,晴れとは言いにくい.もっとも空全体の30パーセント以上青空が見えれば晴というらしいが,今日hの空はどう見ても.青空はほんの一寸のように思える.
 見晴茶屋の少し手前で,先ほど150メートルほど先を歩いていたNNさんに追いつく.
 「一緒にゆっくり登りましょう…」
ということで,見晴階段に差し掛かる.

<見晴らし山荘からの眺望>

見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 まずは何時ものように階段を見上げた写真を撮る.今日は幾分登山者が少ないように思える.
 見晴茶屋で追いついたNNさんの後に付いて,ゆっくりペースで見晴階段を上り続ける.
 見晴階段を上りきっって,モミジ坂に差し掛かるところで,NNさんが,少し休むというので,ここからまた一人旅になる.
 すぐにモミジ坂に差し掛かる.この辺りで,どこからともなく現れた三角髭のTDさんが私に追いつく.

<見晴階段>

■駒止階段
 8時丁度に一本松を通過する.
 大倉からの所要時間は59分.わずか1分ながら,1時間を切っている.
 ”一寸,歩行ペースが速すぎるかな…”
と私は自制する.
 やがて駒止階段に差し掛かる.
 私の後ろを歩いているTDさんに,
 「登りは歩行速度を落とします,どうぞお先に…」
ということで,YDさんに先に行って貰う.
 駒止階段をゆっくり登って,8時15分に駒止茶屋に到着する.
 大倉からの所要時間は1時間14分.この頃の平均ラップより5分ほど早い.
 ”これはちょっとよろしくないな…後でバテるぞ!”

<駒止茶屋>

■見えない富士山の写真
 大倉の尾根道に入る.この辺りは一番楽しく歩けるところである.
  やがて,晴れていれば富士山がよく見える場所に到着する…が,残念! 今回も富士山は雲の中である.でも,見えない富士山の写真を撮る.
 写真を撮っている間に,私のすぐ後ろを歩いていたTDさんが私を追い越していく.
 8時24分,堀山の案内標識の前を通過する.

<富士山は雲の中>

小草平(堀山の家)
 なだらかな下り坂が終わって小草平手前の坂道に差しか掛かる.
 「私,坂道ダメなんです…」
ということで,TDさんに先頭を譲る.
 8時32分,TDさんより少し遅れて小草平(堀山の家)に到着する.
 大倉を歩き出してからの所要時間は1時間31分.今の私にとっては,マア,マア,のラップである.
 堀山の家の柱にぶら下がっている温度計は18.5℃.湿度が高いためか少し蒸し暑い.
 ベンチではKKさんお二人が休憩を取っている.TDさんは小草平で休憩を取らずに,そのまま登っていったが,私はKKさんにつられ,5分ほど休憩,8時36分,小草平から歩き出す.ここからは全くの一人旅である.

<小草平の「堀山の家」に到着する>

■萱場平
 岩礫の急坂を登ってから階段道に入る.勝手知った道なので,ほとんど自動運転である.登りながら現在執筆中の書き物のことを,頭の片隅で考えつづける.
 ”ああそうだ! あそこにこんな湖とを書き足そう…次の章にはこんなことも書き加えよう…”
など,次々に発想が湧く.その都度立ち止まってノートにメモする.
 こんなときに,メモを取っておかないと,折角のアイデアもすぐに忘れてしまうからである.奇抜なアイデアが浮かぶと,すぐにでも書斎に飛び帰って仕事がしたいという衝動に駆られる.ただ,登山中に余計なことを考えるのは決して褒められたことではない.もっと足下に集中して歩かなければダメ.
 こんな感じで登っていると,あれれ…と思うほど早く,萱場平に到着する.
 時計を見ると8時58分.
 小草平から22分もかかっている.大倉からの所要時間は1時間51分.
 ”なんだ! 随分遅いじゃないか…!”
 萱場平には人の気配がなく,静まりかえっている.木道の間に繁茂するアザミはまだまだ元気である.
 萱場平から先,しばらくは階段道である.
 9時06分,チャンピョンが下山してくる.
 「おや,FHさん…」
 と例の調子で,挨拶を交わす.
 そういえば,ここのところ,KSさんとお会いしていないな.

<萱場平>

■花立階段
 萱場平まで,心ここにあらずの状態でノンビリ登ってきたので,今のところ疲労感は全くない.引き続きノンビリペースで楽しみながら坂道を登り続ける.まさに至福の時が続く.
 階段道が終わってガレ場を通過する.そしていよいよ後七分坂(花立階段のこと)に差し掛かる.
 正直なところ,この階段を登るのは辛い.毎度のことだが…
 若い登山者が,猛烈な勢いで階段を登っていく.うらやましい.私など一寸でも勢いを付けて登ったら,すぐにバテて登山オシマイになってしまう.
 あえぎながら階段を登り続けると,やがて花立山荘の屋根が見え始める.ここからのほんの20段ばかりの階段がノンとうに辛い.
 
<花立階段>

■花立山荘
 9時23分,ようやく花立山荘に到着する.まだ早い時間だが花立山荘は開店している.カナブンが居るかなと思ったが,会って雑談を始めると,ここから先,登る気がしなくなるので,山荘には顔を出さないことにする.
 山荘前のベンチには,さきほど私を物凄い勢いで追い越していった若者が休憩を取っている.
 上空にはどす黒い雲が湧いている.もちろん富士山は雲の中である.
 大倉からの所要時間は2時間21分.やっぱり焦れったいほど遅い.でも,このまま歩けば10時前には楽々塔ノ岳山頂に到着するだろう.小草平からの所要時間は47分.やっぱり時間のかけ過ぎである.ここは43分程度で登らなければダメ.

<花立山荘>

■花立山
 花立山荘から階段とザレ場を登って,9時33分,花立山山頂に到着する.晴れていればここから素晴らしい風景が楽しめるが,今日は雲が多くて富士山は全く見えないのが残念だ.前方には塔ノ岳山頂が見えている.
 ここまで登れば,塔ノ岳山頂まであと僅かである.
 周囲の木々の葉が僅かながら色づき始めている.秋たけなわのシーズンまであと僅かである.

<花立山山頂> 

■金冷シ
 馬瀬付近の写真を撮りながら,一寸道草.
 9時39分,金冷シを通過する.10時まで後21分ある.これならば,10時前に塔ノ岳到着は楽勝である.ちょっと,気が緩む.
 金冷シ周辺の木々は少し紅葉し始めている.私は時々立ち止まって紅葉の写真を撮りながら,金冷シから最初の階段を上り始める.

<金冷シ>

■塔ノ岳山頂
 周囲の写真を撮りながら登り続ける.
 金冷シから2番目の階段を登り切る頃,下山してくる三角髭のTDさんとすれ違う.さらに登って,塔ノ岳山頂直下の階段で,下山してくるTGさんとすれ違う.
 9時57分,なんとか塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温は15℃.無風.気持ちが良い.
 何時ものように山頂からの展望をデジカメに収めるという儀式を行う.それに自撮.
 大倉からの所要時間は2時間55分.3時間が切れたのは,マア,マア,だが,で切れは2時間40分台で登りたい.…というのも,わずか3~4年前までは2時間20~30分台で登れたんだから…でも,もう回復は無理かな.
 私が山頂に到着したときに,山頂で休憩を取っていたKKさんが丹沢山に向けて出発しようとしている.
 ”若いって…うらやましいな” 

<塔ノ岳山頂>

■下山開始
 塔ノ岳山頂で一休みして,そろそろ下山しようかなと思っていると,私より先に山頂に到着していたTNさんが下山しようとしている.
 10時04分,TNさんと一緒に下山開始.
 山頂直下の木道を降りて,階段道に差し掛かるところで,登ってくるTTさんとMTさんとすれ違う.さらにその下の急なジグザグ折り返しのところで,KIさんとすれ違う.
 「随分速いね…何時間で登っているの…?」
と私に質問する.私「ムニャ,ムニャ…」.一瞬答えられない.
 ”実は臨時バスが出たので,何時もより数分早く歩き出したんですよ.それに山頂にほんの一寸しか居なかったんですよ…”
と答えようとしたが,それだけ答える間もなく階段を降りてしまう.
 TNさんが写真を撮るために道草をしている間に,先に一人で下山し続ける.金冷シ手前でNNさんとすれ違う.
 10時16分,金冷シを通過する.
 馬瀬付近で,今日顔見知りになった方とすれ違う.
 「随分と速いですね…」
と私に話しかける.
 今日の私は黄色の風呂敷を頭にかぶっていたので目立ったんだろうか,見知らぬ人,何人かから,
 「随分速いですね…」
と言われてしまう.
 ”別に速くもないのに…”
 まあ,こう見えても,一応は常連の端くれである.私より速い人はいくらでも居るが,たまにしか登山しない人と比べたら,このノソノソの私でも速いのかもしれない.
 10時29分,花立山荘を通過する.
 花立階段を降りてガレ場を下っているときに,YSさんに追いつく.そのまま先へ行かせて貰って.11時44分,萱場平を通過する.

■堀山の家で一休み
 11時15分,小草平に到着する.
 小草平のベンチで沢山の登山客が休憩を取っている.
 久々に堀山の家に立ち寄る.女主人が愛想良く私を迎え入れる.私は来る11月14日から開催される『神奈川美術協会会員展』の案内はがきの掲示をお願いする.
 さて,折角立ち寄ったんだから,冷たいものでもいただくことにする.
 「冷たいお汁粉はいかがですか」
とのことなので試しに頂戴する.ほどほどに冷たくて甘みがあるので疲れた体にはもってこいかもしれない.
 私が堀山の家で油を売っている間に,YSさん,TNさんが次々に堀山の家の前を通過する.

<堀山の家の冷たい「お汁粉」>

■観音茶屋でまた引っかかる
 11時11分,堀山の家を出発する.
 今のところ疲労感が全くないので,快調に下り続ける.駒止茶屋の手前で,TNさんに追いつく.さらに11時25分,駒止茶屋を通過,駒止階段を3分の2ほど下ったところでYSさんに追いつく.
 11時57分,観音茶屋に到着する.
 茶屋には久々にお会いする常連の男性が居られる.
 「やあ,しばらく…」
ということで,図らずも観音茶屋に立ち寄る.
 「たった今,TGさんが下っていきましたよ…」
とのころ.
 私は100円也のジュースを所望する.
 しばし雑談.

<観音茶屋>

■無事下山
 12時03分,常連と一緒に観音茶屋を出発する.
 ここまで下山すれば,12時38分発の路線バスにも十分間に合うので,ゆっくりペースで歩くことにする.
 12時24分,無事,大倉に到着する.
 下りの所要時間は,2カ所の茶屋での休憩時間を入れて,2時間20分だった.
 今日は,土曜日の常連の人数が少なかったので,渋沢駅でのコーヒーブレークはなし.まっすぐ異に向かい14時29分に帰宅する.

<ラップタイム>

 7:01  大倉歩きだし
 7:26  観音茶屋
 7:47  見晴茶屋
 8:15  駒止茶屋
 8:35  堀山の家(8:36まで休憩)
 8:58  萱場平

 9:23  花立山荘(9:29まで雨具装着)
 9:39  金冷シ
 9:56
  塔ノ岳山頂着
10:04    〃    発
10:16  金冷シ
10:29  花立山荘
11:05
  堀山の家(11:11まで雑談・休憩)
11:25  駒止茶屋
11:44  見晴茶屋
11:57  観音茶屋(12:03まで雑談・休憩) 
12:24 大倉着

[山行記録]

■水平歩行距離        7.0km(片道)

■累積登攀下降高度     1,269m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  大倉発             7:01

    塔ノ岳山頂着         9:56
 
    (所要時間)         2時間55分(2.92h)
  水平歩行速度      7.0km/2.92h=2.39
km/h
  登攀速度         1,269m/2.92h=435m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発            10:04 
    大倉着            12:24
   (所要時間)         2時間20分(2.33h)
 水平歩行速度      7.0km/2.33h=3.00km/h
  下降速度         1,269m/2.33h=545m/h
                                                                                  (おわり)
「丹沢の山旅」(塔ノ岳)の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5888efc0390352d2534594803a6a45c2
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1863ffcb0fa73bc7dc747c74ef373287



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