中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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晩秋の鎌倉:大船・北鎌倉・大町周遊(2)

2010年11月03日 20時12分44秒 | 鎌倉あれこれ
                   <かまくら幼稚園から富士山を望む>

          晩秋の鎌倉:大船・北鎌倉・大町周遊(2)
             (五十三次洛遊会臨時例会)
           2010年11月1日(月)
 (つづき)

<鎌倉:むじなヶ谷周辺見取図>


※この地図は概念を示したもので,縮尺などは正確ではない.


<宇賀福神社から市役所通りへ>

■宇賀福神社
 化粧坂を登り切って源氏山公園に到着する.ここから化粧坂とは反対側の急坂を下って宇賀福神社を詣でる.ここはさすがに有名な観光地である.台風上がりの今日も沢山の観光客で賑わっている.
 参拝とトイレ休憩を兼ねて,境内で暫く休憩を取る.すかさず,主婦の皆さんは,リュックからいろいろな食べ物を取り出して,一同に配り始める.私自身は,弁当以外に何も持っていないので,貰う一方である.たちまちの内に,両手の平は頂戴物で一杯になる.私は戦争経験者.食べ物が少なくて,ひもじい思いをしたことが,今でもトラウマになっている.だから,口に入るものを頂戴すると嬉しくて仕方がない.まるでワンワンみたいである.
 休憩を終えて,境内裏手を一回りして本殿を参拝する.
 

■大谷美術館
 宇賀福神社のトンネルを潜って,佐助2丁目の道路を市役所通り方面に向かう.途中から左折して,住宅地の中の路地を抜ける.途中に大根料理で有名な店の前を通過する.そして,その先で,裏通りは市役所通りに合流する.
 同行の皆さんが,時間が許す限り歩きたいという.この提案は,私にとっても,とても嬉しい.それでは・・ということで,とにかく時間が許す限り,遠くまで行くことにする.まずは,当初のもくろみ通りに,大町にある黄金ヤグラまで,さらに,できれば「かまくら幼稚園」までは歩くという目標をかかげる.
 市役所前のトンネルに入る前に右折して,狭い階段を登る.そしてその先の狭い通路を抜けて,尾根伝いに,大谷美術館の前に出る.辺りは閑静な住宅地である.
 大谷美術館は,残念ながら昨年9月から休館中である.前々から,その内に大谷美術館を見学しようと思っていたが,まさか休館するとは思っていなかったので,ついに見そびれてしまう.
 ここからは,歩く速度を,ほんの少しだけ早める.すると,たちまちの内に列が長くなる.


<大町からむじなヶ谷へ>

■ウッカリ道を間違える
 裁許橋から下馬四つ角方面に向かう.若宮大路を横断して,青果市場南の路地を抜けて,下川橋を渡る.さらに,小町大路を横切って,また狭い路地を抜けて,15時18分,常栄寺の前を通過する.そして,安養院前の路地を抜けて,大町3丁目の道路を北上する.
 やがて,Y字型の三叉路の三叉路に達する.この三叉路を左へ進めば釈迦堂切通に突き当たる.私達は.分岐を右側に入って,黄金ヤグラへ向かうつもりである.
 私は,洛遊会の世話人の方と雑談をしながら,幾分速歩で先頭を歩く.やがて,私の次女が嫁いだ先の家の近くを通過する.ただ,次女一家は横浜に住んでいて,ここには次女の夫の両親だけが住んでいる.この両親達にも,もう数年会っていない.果たして元気に暮らしているか気になるが,そのまま通過する.
 雑談をしている内に,次の三叉路を左折するのを忘れて,直進してしまう.
 間違ったことに気がつかないまま,先へ進んで,両側の家並みが途切れたところで,道を間違えたことに気がつく.

■期せずして「むじなヶ谷」へ
 間違えたことに気がついたときには,三叉路をもう100メートル以上通過していた.この間違った道を進めば,鎌倉古道の一つであるむじなヶ谷に通じる.私は咄嗟に,心の中で,
 「どうせならば,むじなヶ谷を遡るのも一興だな・・」
と判断する.ただ,むじなヶ谷は,普段から悪路である.ましてや,雨上がりの今は悪路になっているに決まっている.
 「三叉路をウッカリ間違って直進してしまいました.このまま進むとむじなヶ谷という古道に入ります.谷を上がると,かまくら幼稚園にでられますので,このまま登ります.ただ,悪路ですので,そのお積もりで・・」
と宣言する.
 案の定,今日のむじなヶ谷は飛んでもない悪路である.道路は水浸しになっている.短いけれども,結構,険しい上り坂である.坂の上の方から,水がまるで小川のようにチョロチョロと音を立てながら流れている.
 私は,普段から,この程度の悪路は歩き馴れているので,別にどうということもない.1足1000円足らずの安物の運動靴を履いているが,尾根まで靴下を濡らすことなく登ったが,平素山道に馴れていない方々は,悪路に少々面食らったようである.
 一部の方々が,
 「靴下が濡れた・・」
と愚痴を言う.
 「済みませんね・・何時も悪路を歩くことになって・・これに懲りずにまた歩きましょう」
と妙なことを言ってしまう.
    
      <悪路が連続する「むじなヶ谷」>


<やっと公園に這い上がる>


<黄金ヤグラから鎌倉駅へ>

■かまくら幼稚園
 15分ほどでむじなヶ谷を通過して,鎌倉市内の東端にある公園に到着する.公園を抜けて,15時59分に,鎌倉逗子ハイランドの一角にある「かまくら幼稚園」に到着する.ここは鎌倉でも有名な富士山眺望の場所である.「関東の富士見百景」にも選ばれている.

<かまくら幼稚園>

■富士見百景
 しかし,この時期,午後になると,普通は富士山にお目に掛かれることは殆どないが,今日は台風一過のためか,白い雲が巻き付いた富士山が良く見えている.
 図らずも,むじなヶ谷を経由したので,予定時間を15分ほど超過している.一同,特段に休憩を取るほど草臥れていないようなので,2~3分休憩を取っただけで,再び歩き出す.
 

■長い階段を下る
 かまくら幼稚園の脇から,とても長い階段を下る.何段あるか数えたことはないが,多分200段以上はあるような気がする.
 「下っても,下っても,まだ先に階段がありますね・・」
と誰かが言う.
 「道を間違えなければ,本当は,この階段を登るつもりでした・・」
と私が言うと,数名の方が,
 「こんな長い階段,登るより,下る方が良いですよ・・」
と言う.私は,内心で,少し巣くわれたような気分になる.


■水没している黄金ヤグラ
 長い階段を降りきって,大町7丁目の住宅地に入る.進行方向右側の窪地に,有名な黄金ヤグラがある.
 16時09分,黄金ヤグラに到着する.しかし,台風がもたらした大雨のために,黄金ヤグラは水没している.私は,これまでにも,何回も黄金ヤグラを訪れているが,水没しているのを見るのは始めての経験である.ほんとうにビックリする.

<水没した黄金ヤグラ>


■鎌倉駅に到着
 水没しているヤグラを見ていても仕方がないので通過する.その後,大町3丁目の往路を南下する.そして,八雲神社,常栄寺を経由して,往路で通った路地を逆に歩いて,16時42分,鎌倉駅前に到着する.
 むじなヶ谷を遡ったために,当初の予定より12分超過した.
 「今日は,当初全く計画していなかったむじなヶ谷を通ることになり,鎌倉駅への帰着時間が10分少々遅れました.スミマセンでした・・」
と挨拶してお開きにする.

■小町通り「もあ」で懇親会
 解散後,小町通り「モア」で,希望者だけ集まって(結局全員が集まる),軽く懇親会を開催する.台風明けのためか,店内には私達以外,客は誰も入っていない.まるで,お店一軒を借り切ったような感じである.
 下戸の私も,雰囲気に迎合して,グラスビールを所望する.全員で乾杯.ビールの最初の1口,2口は,さすがに美味しい.グラタンを突っつきながら,暫くの間,懇談. 幹事役のお一人,Oさんが,少しばかり「上から目線」で物言いをするのが気になり始めるが,その内に治るだろうと期待して黙っている.
 17時45分,懇親会はお開きになる.


<ラップタイム>

10:15  大船駅歩き出し
10:35  大船むくどり公園
10:36  木曾義仲墓
10:44  常楽寺(10:52まで参拝・見学)
11:04  熊野神社
11:10  多聞院(11:13まで見学)
11:30  高野台・西管領屋敷入口
11:50  八雲神社(境内で12:20まで昼食)
12:25  円覚寺(13:20まで参拝・境内見学)
13:40  亀ヶ谷坂入口
13:54  岩船地蔵堂
14:03  化粧坂
14:09  源氏山公園
14:13  宇賀福神社(14:28まで参拝:休憩)
14:52  大谷美術館
15:18  常栄寺
15:22  安養院
15:40  むじなヶ谷入口
15:59  かまくら幼稚園
16:09  黄金ヤグラ
16:27  安養院
16:30  八雲神社
16:32  常栄寺
16:42  鎌倉駅 着

[散策記録]

■水平歩行距離
   14.0 km
  
■累積登攀高度   372m

■累積下降高度   375m

■所要時間(休憩時間込み)
  大船駅 発    10:15
  鎌倉駅 着     16:42
   (所要時間)  5時間27分(5.45h)  

  水平歩行速度  14.0km/5.45h=2.57km/h
                                               (おわり)

「五十三次洛遊会」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c1764f236436fdf914cede0d980acbfb
「五十三次洛遊会」の次回の記事
(なし)



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