中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ご常連が元気な丹沢:塔ノ岳(今年38回目)

2008年08月28日 10時50分49秒 | 丹沢の山旅
                    <花立場から塔ノ岳を望む>

         ご常連が元気な丹沢:塔ノ岳(今年38回目)
               (単独山行)
           2008年8月27日(水)
 曇

■天気予報に惑わされる
 深夜,1時頃,天気予報を確認すると,27日の天気は「曇」,夕方から「雨」.しかも,日中も雨が降る可能性があるという.到底,丹沢に出掛ける天候ではなさそうである.その時点で,私は丹沢行を諦めた.
 4時少し過ぎに,起床する.この頃,すっかり朝が遅くなっているので,まだ外は真っ暗である.でも,雨は降っていない.パソコンに向かいながら,夜が明けてくるのを待つ.
 4時30分,東の空が明るくなり始める.雲が多いものの,青空が顔を覗かせる.青空を見た途端に,
 「・・・よし,(丹沢へ)行くぞ・・・」
と決心する.
 直ぐに出掛ける準備をする.ただ,家で朝食を摂る時間がないので,途中のコンビニで,適当に朝食を購入して,電車の中で食べることにする.

■登山者が極端に少ない
 藤沢から相模大野経由で渋沢に出る.渋沢7時16分発大倉行2番バスの乗客は,たった5名.その内,登山客は,私を含めて3人しか居ない.多分天気予報が悪かったので,客足に響いたのだろう.
 軽くストレッチをして,大倉バス停を7時37分に歩き出す.
 どうやら,昨日まで蚊なりの雨が降っていたらしくて,登山口までの舗装道路は,ビショビショに濡れている.登山口を過ぎて杉林の中に入る.今日は,残暑とはいえ,これまでに比較して,幾分,気温が低く歩きやすい.路面は濡れていて滑りやすいものの,ここのところの山行よりも,かなり楽に登山できそうである.

                  <ご常連のYさんが下る>

■ご常連のYさんが下ってくる
 8時26分に一本松を通過する.水平な尾根道に入ると,前方からご常連のYさんが,2本のストックを上手に使いながら,スタスタと近付いてくる.何時ものように挨拶を交わして,通り過ぎていく.
 平らな尾根までは快調に歩いていたが,駒止茶屋手前の急坂に掛かると,さすがにペースが落ちるが,何とか8時39分に駒止茶屋を通過する.歩き出してから1時間02分経っている.この調子では,2時間10分台で山頂に到着するのは到底無理.今日は2時間25分前後だろうと予測する.
 駒止茶屋を過ぎて堀山の尾根に出る.定点観測をしている場所から富士山を望むが,辺りは深い霧に覆われていて,眺望は全く利かない.

  <堀山の尾根から富士山方面を望む:富士山は見えない>       <小草平から富士山を望む:残念!>

■萱場平
 8時55分,堀山ノ家を通過する.空模様が絶えず変わる.小草平の大きな過ぎの間から澄み切った青空が顔を出す,でも,残念なことに富士山はまだ雲の中である.
 堀山ノ家を通過すると,露岩帯の急坂が続く.余り無理をしても仕方がないので,呼吸が乱れたり,汗が流れ出たりすることのないように注意しながら登り続ける.ときどき,薄雲を通して,太陽が照りつける.すると,“もわ~っ”とした暑さが背後から襲ってくる.私の前後には登山者の姿が全くない.
 9時10分,萱場平を通過する.ここで,山から下ってくる登山者とすれ違う.相変わらず登っている登山者は誰も居ない.

                 <今日の萱場平:誰も居ない>

■ご常連Sさんにバッタリ
 萱場平を通り過ぎて,再び急な露岩帯を登り続ける.
 暫くすると,遙か前方に半ズボン姿の男性が登っているのが見える.その内に,だんだんと近付いてくる.当初,この男性は山旅スクール10期のKiyomaさんかなと思ったが,ストックを2本使っているので,Kiyomaさんではないと確信する.ならば,遠慮せずに追い越してしまおうと思う.
 登る速度を少し落としていた私は,また何時もの速度で登り続ける.そして,数分後にこの男性に追いつく.丁度,花立山荘前の長い階段が始まる手前の所である.近付いて見ると,この男性は尊仏山荘の営業部長の仲良し,Sさんである.
 「・・・あれ,今日は・・・」
私は慌てて,Sさんに挨拶をする.
 Sさんは,私の乗ったバスより,30分ほど前に渋沢を出る1本前の1番バスに乗車していたという.今日は1番バスの乗客も5人と少なかったようである.
 Sさんの歩行ペースを乱してもいけないので,私は,一足先に行かせて貰う.

                    <修行僧が下山してくる>


           <修行僧とご常連Kさんが,花立山荘手前ですれ違う>

■ご常連にKさんとバッタリ
 花立山荘手前の急な階段を登り続ける.長い階段を3分の2ほど登ったときに,前方から修行僧が下山してくる.何時ものように挨拶を交わしてすれ違う.後を振り向くと,修行僧とSさんが,もうすぐすれ違う所である.
 9時33分,花立山荘を通過する.何時もと違って,山荘付近には誰も居ない.そのまま,花立場に向かう坂道を登り続ける.この辺りが,私にとって一番厭な所である.
 厭な登り坂を,だらだらと登っていると,前方から,ご常連のKさんが下ってくる.Kさんは私とほぼ同年代の方である.Kさんは,ほぼ毎日のように,塔ノ岳へ登っておられる方だが,8月に入ってから,殆どお目に掛かっていない.私は,
 「・・・暫く振りです.お元気ですか・・・」
と挨拶する.
 「・・・実は孫が来ていて,暫く塔へ登っていなかったんです・・・また登り始めましたよ.今日は涼しくて良いですね.」
 「・・・では,2時間切れましたか」
 「いえ,残念ながら2時間02分でした・・・20日は寒かったですよ.山頂の気温,12℃しかなかったです・・・」
 ほんの数分他愛のない挨拶をして,再び登り始める.霧が段々と深くなってくる.そのため,花立場からの辺りの眺望は全く利かなくなる.
 9時47分に金冷シノ平を通過して,10時01分に塔ノ岳山頂に到着する.大倉から山頂までの所要時間は,予想通り,2時間24分である.
  
                  <Oさんと一緒でご機嫌な営業部長>

■尊仏山荘
 山頂で少し涼んでから尊仏山荘に入る.早速,小屋の温度計を見る.今日の10時現在の山頂の気温は,+24.3℃.随分と高い.
 ご常連の女性の先客が1人居る.今日の小屋番はOさんである.営業部長がOさんの側で,実にノンビリと気分良く振る舞っている.可愛いのですぐさま写真を撮る.
 「・・・『岳人』の今月号(8月号)に,此奴の写真が掲載されていますよ.是非,見てください・・」
とOさんが言う.Oさんの話によると,誰か読者が投稿したらしい.私が,
 「・・・この頃,私のブログを見ていると,『営業部長』で検索する人が結構増えていますよ」
と披露する.
 女性のご常連が,
 「・・Sさんに会いましたか・・?」
と私に質問する.花立山荘手前で,Sさんに会ったので,もうすぐ到着するでしょうと答える.
 10時25分頃,Sさんが到着する.さっそく営業部長の面倒を見始める.
 「此奴との付き合いも,もう7年になりますよ・・・」
とSさんが感慨深げに言う.
 外を見ると霧がますます深くなる.
 「・・昨日までは,とても涼しかったですよ.今日は昨日に較べると,随分と暑いですよ・・」
 「ところで,この頃,泊まり客はないんですか・・・」
と女性のご常連が聞く.
 「・・・結構あるんですよ.ついこの間も,北海道からわざわざ暑い最中に表尾根からやって来たグループが居ましたよ.あいにく雨に降られて気の毒でした・・・」
 真夏にわざわざ涼しい北海道から,暑い丹沢に来られる奇特な方も居られるんだと感心する.

■ご常連のTさんとバッタリ
 私は大倉発12時52分のバスに乗りたいと思う.今日は登山道が濡れているので,2時間10分くらい掛けてユックリと下山しようと思う.逆算して,10時33分に尊仏山荘を出発する.
 途中,綺麗な草花の写真を撮りながら,マイペースで下山し続ける.花の名前を調べるのは面倒なので,また花博士のジャイアンに会ったときにでも教えて貰おうと思う. 下山を開始すると,ポツリ,ポツリと登ってくる登山者とすれ違う.
 10時56分に花立山荘を通過する.急な階段を下る.階段の途中で男性とすれ違う.軽く会釈をして,通り過ぎようとすると,
 「あれ・・・flower-hillさん・・」
と呼び止められる.
 ご常連のTさんである.Tさんも健脚の素晴らしい方である.何時も私より少し早い時間帯に登っておられるが,今日は随分と遅い.
 「・・・今日は随分と遅かったですね・・・」
 「天気予報が悪かったんで・・・でも青空が見えたんで,“ソレッ”て,登ってきましたよ・・貴方のブログを見て『随分,頻繁に登っているな』と思っていました」
と言う.Tさんもお孫さんのお相手とやらで,この所,塔への回数が減っていたとのことである.


■スケルトンさんにバッタリ
 Tさんとお別れして,階段を下り続ける.
 11時14分,今度は見覚えのある帽子を被った女性が登ってくる.山旅スクール5期のスケルトンさんである.スケルトンさんとは2週間前の水曜日にお会いしたばかりである.
 「・・・所で,8月×日から,山旅スクール10期のKiyomaさんたちと,北アルプスの××山に行きますが,一緒にどうですか・・・」
と一応誘ってみる.
 「・・・残念ですが,丁度その頃,××トラベル主催の北アルプス××銀座に参加する予定です・・」
また,何か山行企画があったら声を掛けてくれといわれる.


■ユックリと下山
 バスの時間を睨みながら,ノンビリと下り続ける.途中で,先ほど尊仏山荘でお会いしたご常連に追い抜かれる.でも,早く降りてもバスがないので,相変わらずノンビリとしたペースで下り続ける.
 12時40分に大倉バス停に到着する.
 バス停の水道で,靴を洗う.その後,手拭いを水で絞って,上半身の汗を拭う.そしてシャツとズボンを履き替えて,サッパリとする.
 帰宅途中,藤沢の有隣堂に立ち寄って,営業部長が掲載されているという『岳人』を立ち読みする.残念なことに,『岳人』は,もう9月号になっている.8月号は見ることができなかった.

[ラップタイム]

 7:37  大倉歩き出し
 7:41  登山口
 7:50  丹沢ベース
 7:56  観音茶屋
 8:00  分岐
 8:09  雑事場ノ平
 8:11  見晴茶屋
 8:26  一本松
 8:39  駒止茶屋
 8:47  堀山
 8:55  堀山ノ家
 9:11  戸沢分岐
 9:13  萱場平
 9:33  花立山荘
 9:47  金冷シ
10:01  塔ノ岳山頂 着
==========================================
10:33  塔ノ岳山頂 発(+24.3℃)
10:44  金冷シ
10:56  花立山荘
11:17  萱場平
11:19  戸沢分岐
11:32  堀山ノ家
11:40  堀山
11:48  駒止茶屋
12:00  一本松
12:12  見晴茶屋
12:14  雑事場ノ平
12:21  分岐
12:24  観音茶屋
12:30  丹沢ベース
12:36  登山口
12:40  大倉 着

[山行記録]

■登攀・下降高度
  1201m
■水平移動距離   7.0km
■登攀所要時間
  大倉発      7:37
  塔ノ岳山頂着  10:01
  (所要時間)  2時間24分(2.40h)
 登攀速度   1,201m/2.40h=500.4m/h
■下降所要時間
  塔ノ岳山頂発  10:33
  大倉着     12:40
  (所要時間)  2時間07分(2.12)
 下降速度
   1,201m/2.12h=566.5m/h
                           (おわり)
 ※氏名のイニシアルは,適宜,ローマ字を利用した.

前回の塔ノ岳の記事
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