中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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戦中戦後メモ;毎年,8月15日に思うこと

2019年08月16日 03時49分02秒 | 閑話休題:日々雑感

             戦中戦後メモ;毎年,8月15日に思うこと

2019年8月15日(木) 晴・猛暑

 実は私は昭和1桁世代.
 旧制中学校1年の時に終戦.だから戦前の国威高揚の時代から戦後の混乱期までのことを鮮明に覚えている.ただ,戦争で本当に苦労した世代よりは,ほんの少し後から生まれたので,応召されて戦地へ赴くこともなかったし,信州の田舎に居たので,修羅場となった最前線のことは知らないし,直接空襲に遭ったわけでもないので,戦争の本当の怖さは体験していない.
 戦争の本当の怖さは知らないまま敗戦を迎えたので,私には戦争の悲惨さを語る資格はないと,端から思っていた.そんな贖罪意識が私の心の奥底にあるので,戦時中や戦後の体験談を余所様に話すことは全くといって良いほど無かったし,憚るべきことと思っていた.
 ところが,テレビなどで当時のことを取り上げた番組や,戦後生まれの方々の話の中に,直接戦争体験のない昭和二桁の世代が戦争のことを語っているのに接し,
 ”そこは,ちょっと違うんじゃないの・・・実際はこれこれこうだったよ・・・”
と思うこと屡々である.
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・で,もう少し自分の身辺が落ち着いたら,直接悲惨な経験が無い後ろめたさをさておいて,幾つか書き残しておきたいなと思うこと頭の中に蘇る.
 思いつくままにこれらの描き残したい項目を列挙すると(ほんの5~6分の間にこれだけ思いつく).仮に,各項目を400字詰め原稿用紙閑散で2~3枚にまとめるとして,優に1冊の単行本になる量になる.
(幼少期)
 池から引いた共同の簡易水道が飲用水.その他の水は川から汲んでいた.
 定額制の電灯1個.夕方に点灯,朝消灯
 外も内の中も,終日裸足
 青っぱな2本,青っぱなをぬぐってピカピカに光る着物の袖.
 金持ちの家には並4のラジオ(ラヂオ)が神棚に1台
 電話は役場,駅,小学校,それに極々限られた家にあった
 栄養補給は,蚕のさなぎ
 ゲンノショウコで虫下し
 道路はほぼ100パーセント砂利道.
 終始着物,青っ鼻をタラしたまま裸足で過ごす
 週に1回程度,隣近所で持ち回りで風呂を沸かす.
 尋常高等小学校尋常科に入学.幼稚園に行っていた子の差に愕然!
 何時の間にか小学校尋常科が国民学校初等科に.
 ”ハニホヘトイロハ,ハロイトヘホニハ”,”ハホト,ハヘイ,・・・”

(戦中編)
 灯火管制(漆黒夜空に天の川)
 東部軍管区情報
 中学(旧制)の配属将校(何だか分からないが威張っていた)
 神社で宮城遙拝(最敬礼中にオナラしてしまった少国民の顛末)
 航空兵になりたい者は挙手せよ(近視で手を挙げられない少年の顛末)
 脚絆(ゲートル)巻いて集合,隊列組んで登校,「(奉安殿に)頭ら~,右ッ!」
 中学の朝礼”一つ軍人は・・・”,点呼!”いち,にっ,さん,・・・”
 教育勅語「チン オモウニ・・・」
 宮城遙拝
 勤労奉仕!鍬を担いで,”歩調取れ!”,”肩を替え!”
 ときどき講堂に生徒全員が集まる・・・これが授業だ!
 校庭はカボチャ畑
 馬糞の上に石灰撒いた貨物車で通学
 超満員,機関車の炭水車に乗って通学
 日仏印三国同盟,祝いのゴム鞠
 竹槍とバケツリレー
 山本五十六元帥の戦死にショック.
 1000分の25の坂道がなかなか登れない;薪を焚いている蒸気機関車
 信越本線はD50,D51,小海線はC11
 坂道でエンコする木炭乗合バス
 田んぼでイナゴとタニシ取り
 小さな紙一枚になってしまった新聞
 松根油
 中学の校庭はカボチャ畑に・・・
 「紙無き休講」の習字授業
 日本列島はアメリカを射る千島列島,北海道~九州,沖縄列島の三つの弓だ
 おまえらは天皇陛下の赤子だ
 欲しがりません! 勝つまでは!
 東京大空襲;信州からもどす黒い焔が天空に立ち上るのが見えた
 窓ガラスが全部割れた客車が避難者で超満員
 薪で走っていた蒸気機関車;坂道が登れない
 客車がなくて,無蓋車の貨車に乗る
 馬糞の上に石灰撒いただけの貨物車が客車
 朝の駅前風景(木炭車のバス)
 日立への艦砲射撃の地響きが信州まで響いた
 棒きれで剣道の授業.柔道着のない柔道授業
 粗末な木製の計算尺,「計算尺があるのは県下で本校だけだぞ!」
 中学に疎開した生徒が編入してきて,教室に歩くスペースがほとんどなくなった
 小諸にはゴムの乳首がない,お前,上田で見付けてこい!
 勤労奉仕;桑の根が抜けない.銀シャリオムスビは貰って天国だ!
 信州の上空を艦載機グラマンF6Fが飛んでいった!
 上空に爆撃機B29,地上すれすれに”赤とんぼ(練習機)”
 ポスター;日本兵のシャレコウベを見ながら笑うアメリカの少女
 配給で買った通学用のカーキー色の戦闘帽,すぐに穴.川藻でふさぐ
 戦争に負けたら皆殺しにされるぞ!
 ポスター「シャレコウベの前でにっこり笑うアメリカの少女」
 父親出征,「空襲になったら家族は全員違う方向へ逃げろ!」
 何時,神風が吹くんだ! 
 撃ちてし止まん! 月月火水木金金
 八紘一宇
 終戦直前に特攻隊で戦死した従兄弟,空の骨壺
 ※総括すると,特に辛かったという記憶はない.そんなものだと思っていた.

(戦後編)
 1円玉,ストーブの蓋に乗せると直ぐ溶けちゃう
 予科練帰り;荒れる中学校
 配属将校が何時の間にか居なくなった
 戦後早くもスクエアダンス.この軟弱な輩,何とかならんか
 満州小諸郷に行った近所の家族.岸壁の母
 毎日停電.鯨油の照明.勉強は電気が点いている駅で.
 親が心配”リス・イズ・エー・ペン”
 訳が分からない英語の歌,”ロー・ロー・ロヤボタ・ジェンタ・バッタ・スリー”
 東京裁判;中学校舎前の拡声器から流れる"Death by Hang!"
 ”赤いリンゴ”,みゆき族,トンデモハップン!
 何て卑猥な歌だ!「空にや今日もアドバルーン」
 急に始まるスクエアダンス,退廃的だなあ!
 アメリカは凄いぞ! 老婆さえ自動車の運転ができるぞ!
 漫画「ブロンデー」に憧れる.オレの周りには和服を着た汚い爺さん婆さんばかり
 棒きれとぼろ切れ布を巻いたボールで草野球
 裸足で走り回る蹴球 .ルールは誰も良く分からない
 Dessember the 25th is a Christmas day.を繰り返すだけで1年終わりの英語
 1日分の新聞紙を折りたたんだだけの薄っぺらな教科書
 先生の指示で「飛行機」まで墨を塗る
 教科書などほとんどない.でも「こつ,き,くる,くる,くれ,こい」の大合唱
 家にある地図を全部学校へ持ってこい!,捨てるぞ!
 旧制中学校が途中から中学併設中学,(新制)高校へと目まぐるしく変わる
 結果的に6年間,〃学校に通っちゃった!
 ありゃりゃ! おらが街にも駅弁大学ができたぞ.
 桜木町,六三型電車の事故.
 マデ・イン・オカッピードジャパンって何だ,チャンゲ・ヘレって何だ!
 どう見ても「米国」と読める10円札
 プライバシィなんてくそ食らえの”Opend by Ministry of Education" 
 「赤いリンゴに唇寄せて」と「町子巻き」
 変な講義;アメリカは文明国「年配者でも自動車を運転しているぞ!」
 「ギブミーチョコレート!」,だからお前等は虚無的な焼け跡派だ!
 コンサイス英和辞典1冊4円,あめ玉1個1円.
 「本校には計算尺がある.こんな設備が整った中学ないぞ!」と教師が自慢
 隣村の祖父母の家から食料品を運ぶが村境で警察に捕まる.
 味噌がなくて味噌汁が塩汁に・・・
 飽きるほど食べた臭い鯨肉
 偏差値などなかった.食べ物がありそうな田んぼ街の大学が良い!
 学生服で登校,帰ると着物に着替えていた.
 学力で劣る新制大学の学生,水力学の授業で,いきなり偏微分方程式,
   学生,「その変な記号,分かりません・・・」
   教授,「私,君たちに何を教えて良いのか分かりません!」
 娯楽はもっぱら映画.30円3本立てでオールナイト.
 ラーメン1杯30円.コッペパン1個10円.
 外食券食堂.
 大学も木造校舎,”(下駄の音が)うるさいから下駄履いてくるな”
 学生寮で集団赤痢発生.寮がにわか病院棟に早変わり.
 暖房は亜炭,でも寒い.外套着たまま授業を受ける
 読みもしないのに『善の研究』『三太郎の日記』『資本論』
 ビンボウ生活,”スペンダー”あるぞ!
 寮の飯の合図は大太鼓! 「ツバイ有るぞ!」も大太鼓
 涼雨;窓の下に雑草が繁茂
 落書きだらけ,天井に足跡がある学生寮
 周囲は米軍基地ばかり,駅周辺はパンパンがいっぱい
 上野行きの列車は闇屋ばかり
 客車内はゴミばかり
 銀座の小便横丁;某都知事の立ち小便が話題に,
 おわい車と海洋投棄
 上野駅の京成電車への通路は焼け出された人でいっぱい.
 街に溢れる白衣の物もらい
 掘っ立て小屋の店が建ち並ぶ新宿,有楽町
 駒込神明町の母の実家は掘っ立て小屋.
 数寄屋橋が埋め立てられた!
 トンデモハップン! ミユキ族
 力道山,上野広小路のテレビ

(今振り返ると・・・)
 私の半生(ほぼ全生かな?)の間に,世の中は途轍もなく変化した.振り返ると,幼少期の生活と今に生活の落差は,江戸時代との落差より何十倍も大きいような気がする.
 1970年代中頃,オーエルの『1985年』を読む.まさかと絵空事と思っていたが,現実はどれどころではなかった.
 私は昭和30年代末からコンピュータの分野で生きてきたが,今はとてもではないがICTの発達に付いていけない落ちこぼれである.最近の新聞によると会社の採用試験をAIが代行するって・・・!
 ビッグデータとAIコンビでとんでもない未来に突入しそうである.
 全く凄い時代になったものだ.
                       (とりあえずここまで・・・)
「閑話休題;日々雑感」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b3e236545c62536ac1a90f533e17f30c
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