中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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今年26回目,雨でびしょ濡れ塔ノ岳

2007年06月30日 20時37分45秒 | 丹沢の山旅
         今年26回目,雨でびしょ濡れ
             丹沢:塔ノ岳
              (単独山行)
           2007年6月30日(土)


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■天気予報が良かったので・・・
 昨日(6月29日)は,終日家に篭もって,パソコンと睨めっこしていた。実は某研究会で,一寸した成り行きから,来月中旬の土曜日に報告をしなければならなくなった。それが気になり始めて,パソコンと格闘をしていた。サンデー毎日になってから,暫く遊ばせていた大脳の一部を,再び使おうとしても,なかなか埒があかないので,実にイライラしてしまう。そんな一日を過ごした後の今日である。
 例によって,早朝4時頃目が覚める。東の空が明るく輝いている。私はこれを見て今日の天気は素晴らしいと確信した。天気予報も午前中は「晴」というご託宣である。

■バス停大倉を歩き出す
 例により東海道本線,小田急線,神奈中バスを乗り継いで渋沢に到着する。渋沢から大倉行きバスに乗車する。今日は土曜日にもかかわらず,5~6人が立っている程度で,乗客は少な目である。見渡したところ,お馴染みの登山者は乗っていないようである。 7時28分に大倉に到着する。小田急電車の車窓からは,朝日に残雪が輝く富士山が見えたのに,大倉に到着する頃には,あやしい雲が湧き始めている。
 7時44分に大倉を歩き始める。今日も蒸し暑い。普通に歩いているだけで,汗が噴き出てくる。今日も「無理をしないで慎重に歩こう」と心に言い聞かせる。
 7時49分に登山口に到着する。明け方まで降っていた雨のため,路面は濡れている。私の前方には,沢山の登山客が歩いている。私は,蒸し暑さを考慮しながら,山頂までのペース配分を頭の中に描く。そして,そのペースに従って,歩き続ける。一昨日(6月28日)に塔ノ岳へ登ったときと同じぐらいの暑さと湿気がある。今日もまたシンドイ山行になるなと予感する。ところがいざ歩き出してみると,今日の方が,少し体調が良さそうな気がする。
   
            <土曜日とあって沢山の登山客>

■ウグイス,ホトトギス,ツツドリが囀る稜線
 8時03分に観音茶屋を通過する。この辺りで,渋沢2番バスに乗っていた登山客の大半を追い抜く。8時15分に雑事場ノ平を通過する。ベンチでは5~6人の男性登山客が,大汗を拭いながら休憩を取っている。ここから見晴茶屋までの2分ばかりの稜線歩きは,いつもながら,とても気持が良い。
 見晴茶屋を通過すると,この登山ルートで最初の長い登り坂になる。この坂の登り具合で,当日の体調が大体分かる。今日は体調が良さそうである。大した疲労も感じないまま,8時32分に一本松を通過する。ここから少し登ると,ほぼ水平な尾根道になる。普段は,この辺りまで登ると涼しい風が吹いてくるのに,今日はほとんど風がない。ただ,ウグイス,ホトトギス,ツツドリの啼き声が絶え間なく聞こえてくる。

■ご常連のNさんに会う
 8時47分に駒止茶屋を通過する。ここから堀山辺りの尾根道が素晴らしいが,いつの間にか雲が低く垂れ込めていて,いつの間にか眺望が全く利かなくなっている。
 9時07分に堀山ノ家を通過する。ここから花立山荘までが,このコースの正念場である。しかし,今日は猛暑にもかかわらず,比較的楽に登り続けることができそうである。幅の狭い急坂の階段道がつづく。何人かの方々を追い越させて頂く。その中の1人に,ご常連のNさんが居る。私は,
 「おはようございます・・・済みませんが,先に行かせて貰います」
と挨拶をして,追い越させて貰う。この辺りで,私より30分前に大倉へ到着したバスに乗っていた登山客数名を追い越す。逆に,スタスタと階段を登ってきた若い男性に追い越される。
 9時19分に戸沢分岐,9時21分に萱場平を通過する。そして露岩帯を通過すると,いよいよ花立山荘直前の階段道になる。今日は何となく気楽に階段道を登り続けて,9時38分に花立山荘を通過する。この辺りから濃い霧が立ち込めている。眺望の良いはずの尾根道からも全く何も見えない。
 9時53分に金冷しを通過する。金冷しから山頂に向かって2番目の平坦な場所を通過して最後の急な階段道を登り始める。ここでご常連の三角髭紳士とすれ違う。
 「いや~ぁ・・・相変わらず今日も蒸し暑いですね・・・今日もダメですよ」
とお互いに挨拶を交わす。

■尊仏山荘にて
 最後の階段を登りきって,10時09分に塔ノ岳山頂に到着する。山頂は霧に覆われている。山頂の広場には数名の登山客が屯している。山頂はかなり暖かく無風である。

           <塔ノ岳山頂に多くの登山客が居る>

 このまま尊仏山荘に入らずに,山頂で一休みして下ろうかとも思ったが,熱いお茶も飲みたいので,山荘に入る。
 先客は誰も居ない。私が山荘に入ると,
 「やぁ~・・いらっしゃい・・・」
といいながら,奥からオーナーのHさんが出てくる。山荘の温度計によると,10時現在の山頂の気温は20.0℃である。一昨日よりも,4℃ほど低いようである。そのためか,今日の登攀速度は,気楽に登ったにもかかわらず,2時間25分。一昨日よりもやや速かったようである。

           <山頂からの眺望が少し良くなった>

 暫くの間,オーナーのHさんと雑談をする。当然,私にメールを下さったKさんのことや,小草平,萱場平のことも話題になる。私が登山の途中で常連のNさんに会ったと報告する。そこで,ひょんなことから,Nさんは私が大学院でお世話になった大学の出身者であることが分かった。そんな話をしているうちに,K市の交通局にお勤めのご常連(仮にBさんとしておこう)が山荘に入ってくる。この方も,途中,どこかで追い抜いたような気がする。私は,
 「先ほどは,先に行かせて貰って済みませんでした」
と挨拶する。それが切っ掛けになって,雑談を交わす。10時35分に,Nさんが山荘に到着する。ネコのミー君が,何を考えているのか分からないが,山荘から外へ出たり入ったりを繰り返している。こんな勝ってで気儘な行動が,ネコのかわいらしさである。
 暫くの間,Hさんを交えて何となく雑談を交わす。Bさんが,
 「・・・私も,もう年です。交通局の財政状況が余り良くないので,来年,勤務が延長できるかどうか心配です・・・」
と言い出す。Hさんが,
 「ところで,皆さん。お幾つなんですか」
と切り出す。伺った結果では,私が一番最年長で,X5才,NさんがX2才。Bさんは(X-1)4才である。
 「flower-hillさんは,私より一回り近く年輩なんですね・・・弱音を吐いては居られないな・・」
とBさんがしみじみと言う。

■雨の中を下山
 10時59分に尊仏山荘を出発する。山頂からは,雲の切れ目に丹沢の山々が見えている。先ほどより,いくらか見通しが良くなっているようである。しかし,丁度そのとき,「ポツン」と雨滴が落ちてくる。雨かな?
 この時期の山行なので,リュックの一番だし易いところに雨合羽を仕舞ってあるので,着用しようと思えば,すぐに着ることができる・・・が,もうズボンもシャツも,汗でビショビショだし,ポリエステル製である。気温も十分に高いので,雨足が強くなっても,そのまま濡れていこうと決める。
 雨足はだんだんと強くなる。足下がますます濡れて滑りやすくなる。私は滑って怪我をしたら大変だと思って,慎重に下り続ける。金冷し直前で,私より後に山荘を出発したBさんに追い抜かれる。
 11時16分,花立山荘を通過する。山荘の軒下で数名の登山客が雨宿りをしている。足場の良いところは,それなりの速度で下り続ける。堀山ノ家手前の急坂で,再びBさんに追い抜かれる。
 「・・・花立山荘でかき氷を食べてきました・・・」
 「私,ユックリ下山しますので,どうぞお先に・・・」
 「また,何時かお会いしましょう・・・」
と挨拶を交わして,別れる。Bさんはダブルストックを上手に使いこなしながら,ドンドンと先へ行ってしまう。雨で足場が悪い場所を下るには,ストックが有効だなとつくづく思う。でも,私は,どうもストックを持ち運ぶのが面倒で,今日もストックは持参していない。
 その後も,結局,見晴茶屋を通過するころまで,雨は止まなかった。
 12時47分に登山口に到着する。雨はすっかり止んで,薄日が射すようになる。しかし振り返って山稜を見上げると,相変わらず厚い雲が山頂付近を覆っている。
 12時52分,バス停大倉駅に到着する。下りの所要時間は1時間53分。 ズボンやシャツは濡れたままである。

■ [ラップタイム]
 ※標高は高度計の計測値で±20m程度の誤差あり。
 7:44  歩き出し(標高290m)
 7:49  登山口(320m)
 7:52  克童窯(360m)
 7:57  丹沢ベース(400m)
 8:03  観音茶屋(460m)
 8:08  高原の家分岐(495m)
 8:15  雑事場ノ平(590m)
 8:17  見晴茶屋(595m)
 8:32  一本松(740m)
 8:47  駒止茶屋(855m)
 8:56  堀山(900m)
 9:03  堀山ノ家(910m)
 9:19  戸沢分岐(1065m)
 9:21  萱場平(1070m)
 9:37  花立山荘(1258m)
 9:53  金冷し(1320m)
10:09  塔ノ岳山頂着(1490m)
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10:59    〃  発
11:08  金冷し
11:16  花立山荘
11:35  萱場平
11:37  戸沢分岐
11:49  堀山ノ家
12:03  駒止茶屋
12:13  一本松
12:24  見晴茶屋
12:26  雑事場ノ平
12:33  高原の家分岐
12:38  観音茶屋
12:40  丹沢ベース
12:44  克童窯
12:47  登山道
12:52  大倉

■登攀・下降高度   1201m
■登攀所要時間   2時間25分(2.42h)
 登攀速度 1201m/2.42h=496.3m/h
■下降所要時間   1時間53分(1.88h)
 下降速度 1202m/1.88h=638.8m/h
                     (おわり)


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