朝から老人ホームへ。
祭日なのでご家族も来られていて
伺ったお部屋で久しぶりに御主人とお話をしました。
若年性アルツハイマーを発症された奥様を介護されて10数年
いまでこそ映画にもなり多くの人が知っている病名ですが
昔は薬もなく、アメリカにわたり診断をしてもらいグアムの病院でアリセプトをもらっておられたそうです。
「もらった薬をみたら日本の製薬会社のものでね、日本ではまだ認可されてなかったから悔しいと思いましたが
半年に一回グアムの病院に行く、この旅行が今はいい思い出ですよ」
ベッドに寝たきりになられた奥様の手をさすりながら御主人はにっこりされました。
それからアロマでトリートメントをしながら
お二人の出会いのお話や結婚生活についていろいろお話をしてくださいました。
「ほんまにこの人はええ人なんですよ」
お元気なころの奥様は大変朗らかでいつもお家の中が明るかったこと
御主人はお付き合いの多い企業戦士の時代を走ってこられた方
朝帰りもあったそうですが「『おっかえり~!』ってこの人はニコニコして迎えてくれるもんだからね。
次は早く帰ろうーって思ったもんです」
「ええ人やから くじ運も良くていろいろ当てるんですが『今まで当たった中で一番ええもんなんや?』って
聞いたら『おとうさん』って言ってくれてね~」
幸せなエピソードも聞かせていただきました。
「先生、結婚はね、なんだかんだ思うけどやっぱりね。人柄ですよ。優しさ、優しさ」
「一生ニコニコやっていこうと思ったら、相手選ぶときは心ですよ」
(でも奥様はとてもきれいな方なんですよ)
御主人が長年の介護を苦にされず今も笑顔でいられるのは
そんなお二人の居心地のいい暮らしがあったからでしょうね。
優しさっていうのも感じ方は人それぞれで受け取りようによっては
冷たく思えたり、無駄なことだったり
自分だったらこうするかな・・・というところが似ているとお互いが心地良いのかも知れません。
心が寄り添っていると一緒にいて元気になれます。
すれ違いがあっても相手を責めません。
「ありがとう」も「ごめんなさい」も自然に言えます。
辛いときも同じ方向を見ているから「あっちに向かっていこうね」と頑張れます。
そうやって暮していると、誰よりも二人の居心地がいいから
ずっとずっと一緒に居たくなります。
結婚50年のお二人に夫婦のあり方を教えていただきました。
余談ですが発病の原因として御主人は奥様が魚を食べなかったことを気にされていました。
高カロリー、高脂肪の食生活がアルツハイマー病にかかる危険性を高めると言われていますが
これらの食品で活性酸素ができやすく脳細胞を傷つけると考えられています。
男性では動物性脂肪のほかにも穀類や植物油の摂取の多い人
女性は一日に必要なエネルギーをとっていない人、海藻や緑黄色野菜の不足した人が発病しているケースが多いようです。
青魚に含まれる不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)や緑黄色野をたっぷりとって
予防にも努めたいですね。
プライベートタイムは
小雨の降る中、武庫川に庭用の石を拾いにいきました。
広い河原で無心に宝探し(笑)、夢中になれます。
水の流れで丸くなった煉瓦や石、ガラスのかけらや流木
本当に宝ものがいっぱい。お庭にどう置こうかと楽しみ!。また行きたーい!
自転車いっぱいにお宝を積んで帰ってからは
白木の踏み台の色塗りをして
アンティークな感じのグリーンの置き台が出来上がり。
初挑戦のオールブラン入りのマフィンも
いい感じに焼けました。
(このあたりでもう私はエンジン切れで眠い、眠い)
勤労感謝の日なので
友人の日々のお仕事への労をねぎらおうとお酒を用意すると
友人が用意してくれたお酒も
なんと同じ銘柄で、外国のフルーティーなビール!
以心伝心しすぎで大笑いとなりました。
お互い用意したものを並べて記念撮影。
毎日お仕事お疲れさま!!