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釣り道楽

アジング難民

11月3日 週一シーバス釣行計画 part8

2007-11-05 23:54:11 | シーバス
今回の週一シーバス釣行計画は地元広島を離れての大遠征です。

島根県松江市にある宍道湖中海それらを繋ぐ大橋川を今回の目的地にしました。

夏の間宍道湖でベイトを捕食したシーバスは、秋が深まると共に大橋川~中海を経由し日本海へ移動するそうです。

なので今回は宍道湖上流は捨てて大橋川メインで中海も攻めてみようと言う事になりました。

ただ問題なのがポイント選び。

全員が初めて行く場所であり、土地勘も全く無い。

ネットで情報を得ようと試みるが、広大すぎる場所のため得られる情報が不足気味。

最悪地元の釣具屋さんに聞こうかと思っていましたが、今回の同行者の友人が



このような物を入手していてくれた。

これでポイント選びは随分楽になったのだが、それでも表示してあるポイントの数が多すぎる。

明るいうちに実際の場所を見ておきたいと思い、現地に向けて出発する。



本日のデータ

11月3日小潮・干潮14:30・10.4cm 満潮23:37・28.3cm
11月4日長潮・干潮 6:33・15.1cm




山陽道西条IC→山陽道岡山JCT→岡山道北房JCT→中国道落合JCT→米子道米子ICで降り、更に山陰道に乗り米子西→東出雲で降りる。

高速だけでも約270km、我家からの移動も含めれば片道約300kmの長旅である。


途中で釣具屋に寄り、情報を得ると共に新たなルアーを購入する。



DUO タイドミノー125SLD-F パールレッドヘッド




マリアオフィス マールアミーゴRHF

情報に関しては目的地よりやや遠い店舗だったので曖昧な感じの情報であった。


思ったより時間がかかり夕マズメが近付いて来る。

焦りながら車を飛ばし第一のポイントへ到着する。


最初に選んだ場所は宍道湖大橋下白潟公園側。



橋脚周りや、それによって起きる潮の流れの変化を攻める場所である。

各自準備を始めルアーをキャストし始める。

やがて水面でジャンプするシーバスの姿が現れ始める。

キャスト可能な範囲であるので全員がその場所目掛けてキャストする。

が、幾ら攻めてみてもシーバスがアタックして来る様子は無い。

レンジを変えたりルアーを換えてみたりと色々やってみるが、誰一人アタリは出ず時間だけが過ぎて行く。

ルアーの着水点付近であざ笑うかのごとくジャンプするシーバス。

ポイントを休める意味も込めて別の場所へもルアーを投げてみる。

反対側の橋脚周りや二本一組になっている橋脚の間へもキャストしてみた。

橋脚の間を攻めていると、何投目かでルアーに変化が!






タイドミノー125SLDがタイドミノー90SLDへとコンパクトになる・・・。

ミスキャストにより橋脚にぶつかったルアーがテール付近でパックリ折れてしまった。


結局この場所を1時間半ほど攻めてみたが、誰にもアタリが出なかった。

魚は居るようだが、他のアングラーの姿が無いのが気になる。

今の時期はここじゃないのだろうか・・・。

こうして次の場所への移動を決める。


次に向かった場所は、最近好調と事前に情報を得ていた大橋川下流区域。

その中の通称弁天島前へ向かう。

ここは道が狭く駐車に困る様な場所だったのだが、弁天島前よりやや上流部分に開けた場所を見つける。

そこに車を止めて川の様子を見る。

水面は魚の群れで賑わう音が聞こえる。

やや下流部分の岸沿いに群れる魚の姿が見える。

水深はどれ位だろうかとライトで水面を照らすと、無数の魚達が泳ぐ姿が見える。

大きさ約25cm、何の魚なのかは暗くて良く分からない。

慌しく準備を始め各々がキャストを開始する。

沖合いに向けてキャストをしていたが、賑わう岸沿いの群れが気になり群れの付近を狙い始める。

やがて群れの中を通してみるがルアーに驚き散って行く。

セイゴじゃないのか・・・?


静けさを取り戻した水面へルアーをキャストし続けていると

突然ガツン!!とルアーをひったくる様な衝撃が手元に伝わり、続け様にジーーーー!!とドラグが鳴り始める。

慌ててロッドを起こし魚の引きに耐える。

ロッドはバット部分まで大きく弧を描き、ドラグは鳴りっぱなしである。

追いアワセを入れ、ややドラグを閉めて寄せにかかる。

「重い・・・」

思うように寄せて来れず苦戦する。

こりゃマジででかいぞ。

期待が込み上げる。

一方の魚だが、大して抗う様子は無く時折首を振る感じの抵抗しか見せない。

ゆっくりゆっくり寄せて来る。

未だ見ぬその大物に期待と興奮が冷めぬ中、フッとロッドテンションが抜け弧を描いていたロッドが元に戻る。

「こっちに向いて走った?」

慌ててリールを巻くが、どうやらバレてしまったようである。

不思議と悔しさは込み上げて来なかった。

かなりの数釣りが出来ると聞いていたので、また釣れるだろうと思っていた。


まだこの時は・・・。


間も無くこの場を後にして、本来の目的地である弁天島前まで歩いて移動する。

途中でブッコミの竿が何本か置いてあるのが見える。

弁天島前の上流側にはルアー釣りのアングラーも居る。

釣り人の姿に一安心し、弁天島下流側でキャストを始める。

弁天島の周囲は浅くなっており、その脇にあるディープゾーンとのカケアガリや、島に当たる潮のヨレ、沖の流心部分をレンジを変えながら探ってみる。

ここにも先程と同様に岸沿いに魚の群れが見える。

コイツ等が何なのかまだ判明しておらず非常に気になる。

ルアーのピックアップ時に時折この魚が掛かりそうになる事があり、いつの間にかこの魚のスレ取り大会になっていた。

これが狙って掛けるとなると中々難しい。

思うように行かない苛立ちと無駄な時間を消費しているような気持ちから、元通り沖合い攻めに戻る。

ここでもアタリの出ない時間が過ぎて行く。

数釣り出来るって言う情報は嘘なのか?

回遊魚であるが故に時合は存在するとは思うが、もう少しアタリなりヒットなり賑わいを見せてくれると思っただけに今回考えもしなかった「坊主」の言葉が頭をよぎる。

そんな不安が頭をよぎる中、ようやく足元で群れていた魚のスレ取りに友人(嫁)が成功する。

「何?何?セイゴ?」

近寄ってライトで照らしてみると・・・




ボラやないか・・・。

体長約25cm、シーバスのベイトとしては大き過ぎる。

悠然と泳ぐコイツ等の姿に付近に外敵は居ないと判断し場所移動を決める。

移動前に再度ボラのスレ取りを成功し、ボラハンターの称号を得る友人(嫁)。


次に向かったのは中海方面。

意宇川河口馬潟港を見てみる。

どちらも魚の気配を感じられなかった私達は再び車に乗り込む。


付近の釣具屋で生の釣果情報を得ようと思い店員に話を聞く。

店員の話では最近は大橋川近郊が熱いらしく、その中で行くならここと言う場所を教えて貰う。

先程その力を発揮する事無く昇天してしまったタイドミノー125SLD-Fを購入し直し、期待に胸膨らませながらそのポイントへ向かう。


そうして訪れた場所は大橋川下流域の通称宮ノ前

多賀神社前にあるポイントであり、ウエーディング、陸っぱり共に可能。

ここは朝酌川、剣先川、大橋川、天神川、馬橋川と五つの河川が合流する所であり、流れの変化に富んだ場所である。

ただ・・・・


既に4名のアングラーがウエーディングで釣りをしていた。

その身なり、立ち姿、止めている車を見てもかなりのアングラーである事が伺える。

嫌でもここが熱い場所に思えて仕方ない。

場所を知らないってのは損だなって事を痛感しつつ、悔しい思いを残したまま次の場所へ向かう。


次に訪れた場所は、宮ノ前よりやや下流側へ下った場所にある通称ゲートボール場裏

ここもウエーディング、陸っぱり共に可能と書いてあったのだが、護岸後ろにある藪が邪魔でキャスト出来そうにない。

ここもキャストする事無く次の場所目指して車を走らせる。


更に下流に向かい通称船小屋へ行ってみる。

車を降りて一目でキャスト可能な場所が無い事が分かり再度車に乗り込む。


釣りが出来ず時間だけが無駄に過ぎる。

焦りと苛立ちを抱えたまま次に訪れたのが通称福富公会堂裏



ここは何とかキャストは出来そうである。

時間が勿体無いのでここでしばらく釣りをする事にする。

ただここは手前が非常に浅く、陸っぱりだと手前で群生している藻がルアーに絡んで帰って来る。

フルキャストで流心部分に投げて1/3ほどリーリングすると、そこから藻が絡む感触が伝わる。

毎回毎回絡んだ藻を外しながらキャストを繰り返す。

友人(旦那)は途中で仮眠を取り始め、残った二人で釣りを続行する。


どれくらい時間が過ぎただろうか・・・。

魚の気配の無い場所へ延々とキャストを繰り返すため、モチベーションの維持が厳しい。

「ここ無理だ・・・。」

意を決した私達は寝ている友人(旦那)を起こし場所移動を申し出る。


途中コンビニでカップラーメンを買い、冷え切った体を温める。


次の場所選びだが、キーポイントとして「陸っぱりの出来る手前から水深のある場所」で探す。

そうして選んだのは通称矢田の渡し



ここは対岸へ渡し舟を出している所であり、陸っぱりは乗船場の桟橋上から行う。

眠気を振り切りキャストを続ける。

かなり速い流れが目で見ても分かる。

ここも今までの場所と同様に、岸付近の流れの緩やかな場所にボラの群れが見える。

流心部分の潮目や、流れの速い場所から緩やかな場所への境目を狙ってアクションを加えたりストップを入れてみる。

レンジも表層から底までくまなく探ってみる。

速い流れなのでラインを張ったままでもルアーがウォブリングする。

デッドスローで岸へヨロヨロと泳ぐベイトをイメージしながらルアーを泳がせる。


幾らか時間が過ぎた所で友人(旦那)が再び仮眠に入る。

最後の力を振り絞り、眠気に耐えながらキャストを続ける。

吐く息は白く、寒さが体に刺さる様だ。




ボラハンターも寒さと眠気に負けずに必死でルアーを投げ続ける。


が、ここでもアタリが一切出ず、とうとう眠気に根負けした私は車の中で仮眠を取る。


そうして目覚めたのは朝マズメ1時間前の5:00。

眠い目をこすりつつ再び黙々とルアーを投げる。

朝モヤに包まれた水面は静寂を保っており、時折水面を跳ねる小魚の姿が見える。

雰囲気的にはいい感じである。

朝マズメに全てを掛け、祈るような思いで1投1投大事に投げる。


やがて空が白けてくる。

ベイトのざわつきは無いか?シーバスの捕食音は無いか?

付近にも気を配りながらルアーをキャストする。

目を覚ました友人(旦那)も隣でキャストを始める。

空はラインシステムも組み直せる程明るくなり、焦りと諦めが頭の中でグルグル回る。

ミノーからスピンテールジグに変えた際に一度アタリらしき感触はあったのだが、その後は続かず完全に夜が明けてしまう。

ここまで遠征して全員坊主という考えもしなかった結末を迎え、午前6:30納竿する。


高速を飛ばし帰路を急ぐ。

帰りの車内の空気も重い。

私は疲労からか瞬時に眠りに着き、気付いた時には山陽道手前まで戻って来ていた。

山陽道福山西ICを過ぎた際に、トンネル手前で進入禁止の電光掲示板が見える。

車はそこで止まり、様子を伺おうとするドライバーが次々と車から降りてくる。

私もトンネルの先の様子を見ようと車を降りてみるが、目で見える範囲には何も見当たらない。




しばらくすると現場にパトカーが向かう。


後に分かった情報では、ここよりもう一つ先のトンネルで事故があったらしく、今撤去作業を行っているらしい。

撤去が終わるのを今か今かと待ち続ける。

ツイてない時は本当にツイてないもんで・・・。

再び車が走り出すのは1時間半後の事であった。



遠征はほどほどの場所にしておきましょう・・・。





























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