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Ham's Gallery 制作日記

マリンワイルドライフアーティスト浜中せつおのアトリエ便りです。たまには取材と称し、釣行記も載せたりします。

制作日記

新作発表、製作工程など、正規(笑)制作記はこちらでもまとめてご覧になれます。

アメリカの旅:ホパトコンの釣り

2008年10月19日 22時26分26秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
ホパトコン湖はブラックバスやパイク、クラッピーなどの釣り場としても有名だ。しかし湖岸のほとんどが住宅などの私有地なので、本格的に釣りを楽しむにはボートが必要だ。そのため公共のボートランプやマリーナ、貸しボート屋が湖のあちこちにある。もちろん釣り好きの住民なら、庭先に自分の釣り船を係留しているし、朝マヅメや午後のひとときを自宅の桟橋で楽しむことも出来る。

地元の釣りガイドブックにも、観光客が釣りをするには湖岸の住民に知人でもいない限り、ボートを借りるしかないだろうと書いてある。だから僕は恵まれた観光客となる。さらに友人の家はバード・サンクチュアリからの流れ込みの脇という好環境。前回初夏に訪れたときも、好きなときにちょっとルアーを投げるだけでサンフィッシュが面白いように釣れた。それを題材にしたのが数年前に描いた油彩「6月」だ。



さて今回はどうだろう。流れ込みのあたりは夏の間に繁茂した藻でとても釣りにならない。桟橋の周囲も減水の影響でやたらと藻が目に付く。沖をゆくバスボートもこの辺りには近づこうとしないようだ。遠浅で沖目にも藻場があるからボートではそこまでなのだろう。しかしこのことが有利に働いた。なんと桟橋のまわりはブラックバスだらけだった。教科書通りに扇状にキャストして、すべての方向でバスが釣れたのは初めてだ。ネイティブを、その地元で釣る快感。

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アメリカの旅:ホパトコンの自然

2008年10月18日 00時55分48秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
子供の頃、ディズニー漫画の登場人物(動物)で一番好きだったのがチップとデール。チップモンク(シマリス)のいたずら者だ。この旅で本物の彼らの姿を写真に撮りたいと思い、望遠レンズとテレコンバーター、一脚を持参した。案の定、山荘のまわりではたくさんのチップモンクが冬支度で大わらわ。警戒心は強いが、一定の距離を保っていればこちらに気づいてもそのままじっとするので、何種類かのカットを手に入れることが出来た。



ホパトコン湖の湖岸には一般住宅や別荘が建ち並び、そのほぼすべてがボートハウスや自家用桟橋を持っている。それらの補修のため5年に一度、夏の間湖の水位を数フィート下げるそうだ。行政による住民サービス。今年がその年で、10月初めでもまだ3フィートほど普段より低かった。そのためバード・サンクチュアリも全体に浅くなり、アオサギも普段は立てない入り江の真ん中を徘徊出来たようだ。水位が低い分、藻も密に生えていて、アオサギの歩いた後が一筆書きのように水面に残っていた。



この地域は冬には雪に覆われ、湖は完全に凍り付く。22歳の時、12月半ばに隣のモホーク湖に来たことがあるが、陸から湖まで境目無く真っ白になっていた。だから木々が紅葉に変わり始める頃には、地面の植物も冬支度を始める。友人の庭先や空き地の日だまりに、葉が真っ白な綿毛に包まれた草があった。小林さんによれば「ウサギの耳」と呼ばれる草だそうだ。これなら雪に埋もれても大丈夫。



森の中を歩くときは足下にも注意。落ち葉に紛れてそこここにキノコが生えている。よく見ると鹿に食われて石突きしか残っていないものも。そのキノコは無毒なのだろうが、なにせ傘が残っていないのでどのキノコなのか分からない。いずれにしてもキノコについてはシロウトなので、ここでも取(撮)って良いのは写真だけ。そのかわり小林さんが八百屋で大きくておいしそうなキノコを発見。三人で美味しくいただいた。

山荘のダイニングで朝食を食べていると、車のそばに鹿が見えた。キツツキが二羽、窓のすぐ外にある枯れ木をつついていた。ハイイロリスはそこいら中をかけずり回っている。入り江の岸には鹿とアライグマの足跡が並んでいた。白いカワセミ。黄色いムシクイ。題材が多すぎますよ。
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アメリカの旅:ホパトコン湖

2008年10月17日 00時16分51秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
ニュージャージーの北部は何処までも森が続き、その中に多くの湖が点在する。その中でも一番大きいのがホパトコン湖で、別荘地や夏の観光地として昔から開けていた。観光と言っても日本の湖のように馬鹿げた観光船や土産物屋があるわけではなく、ボートハウスやレストランが点在する程度だ。僕の親の代からの友人がその湖畔に住んでいて、裏手の森の中に山荘を持っている。その山荘に三人で転がり込んだ。


    バード・サンクチュアリ。紅葉の盛りにはわずかに早かったが十分に美しい。

友人の家は湖の奥まったところにあり、家の脇にある小さな入り江はバード・サンクチュアリになっている。そのさらに奥にある流れ込みが森の中へと続いていて、山荘はその小川から少し登ったところにある。小川とは反対側の斜面に道があり、未舗装だが山荘のそばまで車で入れる。すぐ隣の山荘には友人の親戚夫婦が隠居生活を送っている。そこには人なつっこいビーグル犬のヘンリーがいて、どうやら僕らの泊まる山荘もテリトリーのようだ。


    古くて小さな山荘だが、これでも2LDKサンルーム付き。三人でのんびり過ごせた。

車で十数分の所にスーパーマーケットがあり、そこで食料の買い出しをした。数年前に改築したようで、ずいぶん広く品揃えも豊富になっていた。隣にあったはずの酒屋が無くなっていて焦ったが、一ブロック移転しただけだったので一安心。ビールとワインを買い込んだ。


    女性陣に特に好評だったのが新鮮な野菜とキノコ。味も良く量もたっぷりで日本より安い。
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アメリカの旅:AFC美術展(その3)

2008年10月12日 00時49分35秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
27日の表彰式では、ネイチャーアート界の重鎮でAFC会員でもあるロバート・ベイトマン氏に、サイモン・コームス記念賞の贈呈が行われた。サイモン・コームス氏とはやはりAFC会員のイギリス人で、アフリカのケニヤに住み野生動物を描きながら野生動物保護活動に打ち込んでいたが、04年に不慮の事故で64年の生涯を閉じた画家だ。記念賞はその功績を後世に伝えるとともに、自然保護に貢献した芸術家をたたえるために設けられた。この日はネクタイ着用。着飾った女性も多い。ディナーパーティでは展示室中一杯にテーブルが並び、作品に囲まれながらのフルコース。白ワインも赤ワインも美味かった。


   表彰を受け、記念講演をするロバート・ベイトマン氏

28日のパブリック・オープニングはカクテルパーティ形式で、日曜ということもあり多くのファンやコレクターがやってきた。すでに金融危機が始まっていて、その影響がこの美術展にも出始めているとのことだったが、有名作家の作品にはこの日までに売約済みとなったものもいくつかあった。


   展示の中心にはベイトマン氏の作品が飾られた

美術展に並ぶ作品は日本のネイチャーアート展とは比べようもないほど水準が高い。そしてあらためて欧米ではネイチャーアートが美術の一分野として定着していることを実感した。この美術展に参加できたことは、有意義で勉強になっただけでなく、ものすごい刺激となった。



   展示室は四室。厩の面影は無い

さて、午後5時にパブリック・オープニングを終え、すべてのイベントが無事終了した。僕とパートナー、そして同展に入選したもう一人の日本人アーティスト、小林絵里子さんの三人は親しくなったアーティスト仲間に別れを告げ、レンタカーで会場を離れた。目的地は自然に囲まれた湖畔の山荘だ。
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アメリカの旅:AFC美術展(その2)

2008年10月10日 23時37分15秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
美術展の初日は9月15日だが、9月26日から3日間にわたりオープニングレセプションが行われた。26日はエクスカーションとしてブロンクス動物園を見学し、夜は美術展参加者のカジュアルなカクテルパーティ。27日はアメリカ自然史博物館見学と、夜にVIPやコレクターを交えての表彰式兼ディナーパーティ。そして28日の午後にパブリック・オープニング。こうして12月19日までの一般公開が正式に始まった。


   雨のブロンクス動物園

海外旅行では、現地入りした翌朝にサンサンと降り注ぐ太陽を浴びれば、時差ボケなど吹っ飛ばせる。しかし到着翌日の25日は曇りで26日は雨。ボケたまま26日の朝、ホテルからブロンクス動物園へ向かうチャーターバスに乗り込んだ。動物園を経営するWildlife Conservation Society(野生生物保全協会)が、美術展の協賛もしているので企画された見学だ。Societyの会員がガイドに付き、飼育係などの話も聞けたが、ボケた頭に英語の解説はほとんど素通りだった。とはいえコンゴ・セクションやマダガスカル・セクションなど、屋内展示も多くてそこそこ楽しめたし、昼食会でのチョコレートケーキは美味かった。


   屋内展示場は動物をあまり刺激しないよう、人間の側を暗くしてある


   開園は19世紀末。当時の建物も多いが中は改装され、今も展示に使われている

自然史博物館ではジオラマ展示を担当するシニア・マネージャー、Stephen Quinn氏がAFCの会員でもあることから、普段は見られないジオラマの製作工房を見学できた。土曜日なので工房にはわずかなスタッフしかいなかったが、その代わりにデッサンや作りかけの作品が乱雑に置かれた机などをじっくりと見学できた。壁に貼られたメモ書きやマスコットなど、いかにもアメリカっぽいユーモアが楽しかった。


   自然史博物館のジオラマ工房見学


   ジオラマはここでパーツごとに組み立てられ、大型エレベーターで展示場に運ばれる

この日の昼食は自由行動。博物館のフードコートに行列が出来ていたので、パートナーと二人で外のセントラルパークへ行きホットドッグ。完璧なおのぼりさん。


   博物館を出て雨のセントラルパークへ
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アメリカの旅:AFC美術展(その1)

2008年10月06日 22時46分35秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
カナダを拠点とする美術団体、Artists for Conservation(AFC)は、絵画や彫刻、写真などの作品を通じて自然保護を訴える、プロやセミプロ芸術家の集まりだ。設立からまだ11年の若い団体だが、すでに世界17カ国から四百数十人のネイチャーアーティストが参加、日本からも僕を含め3人が会員となっている。

各会員の自然保護活動への関わり方は、絵画販売の収益の一部を各種団体に寄付したり、自らが保護活動に参加するなど様々。なかには動物園の飼育員や博物館に勤める人もいる。僕の場合はJICAの専門家派遣で参加した、ガラパゴス海洋環境保全計画がこれまでで最大の仕事だ。

会自体も寄付金活動に加え、選抜した会員を希少動物保護活動に派遣、美術による啓発活動を行うなどし、その活動が欧米で高く評価されるようになった。

そしてその記念すべき第一回公募展が、アメリカでも数少ないネイチャーアート専門の美術館、ハイラム・ブラウベルト美術館で始まった。


ハイラム・ブラウベルト美術館はマンハッタンからハドソン川を渡り車で40分ほどの、ニュージャージー州オラデルにある。ニューヨーク郊外の閑静な住宅地として歴史ある町で、中でもひときわ大きな邸宅の馬屋を改装したのがこの美術館だ。馬屋といっても西部劇に出てくる馬小屋とは違い、大富豪が名馬を十頭近く飼っていた豪華な建物だ。とんがり屋根のてっぺんには風見鶏ならぬ風見馬が見える。



道路に面した屋敷の前面には芝生が広がり、近くのオラデル貯水池からカナダガンの群れが飛来してエサをついばむ。奥には森を背景に大邸宅が控えるが、こちらは別の金持ちが買い取って住んでいるそうだ。



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旅から帰るとやるべきことが山積み。
締め切り仕事も3件。
そんなわけで、続きはおいおいアップします。
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帰路

2008年10月03日 00時10分39秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
帰りの便はニューアークを昼に発つが、レンタカーを10時前に返すため、名物の通勤渋滞を体験することになった。マンハッタンやニューアーク周辺のダウンタウンへ向かう車たちだ。日中は四、五十分のところを一時間五十分かけて到着、先ほどセキュリティを通過した。
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二日目

2008年09月28日 05時50分28秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
昨夜は美術館で夜11時まで野生生物保護活動の発表会。今日は朝からアメリカ自然史博物館の特別ツアーだ。ちょいと寝不足。天気は今日も雨模様。博物館裏のドッグランも寒そうだ。
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エクスカーション

2008年09月27日 04時35分20秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
AFC美術展オープニングレセプション初日のイベントはブロンクス動物園見学。ところが今日は雨。人影も疎らなら、動物も疎ら。
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目的地へ

2008年09月25日 23時43分59秒 | アメリカ(AFC美術展の旅)
24日午後7時半、定刻より30分遅れでニューアーク空港に着いた。昨夜は近くのホテルに泊まり、今朝、空港でレンタカーを借りた。目的地は空港から数十kmだ。
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