goo blog サービス終了のお知らせ 

Ham's Gallery 制作日記

マリンワイルドライフアーティスト浜中せつおのアトリエ便りです。たまには取材と称し、釣行記も載せたりします。

制作日記

新作発表、製作工程など、正規(笑)制作記はこちらでもまとめてご覧になれます。

ガラパゴスで何をしていたか

2007年09月05日 00時53分50秒 | ガラパゴス日記
南米の赤道直下で2ヶ月間、いったい何をしていたのかと、よく聞かれる。時間があればそれなりに説明するが、面倒くさいと「4週間下痢をしていた」とか「ローストチキン屋で1ドルの定食と一本75セントのビールを食らっていた」などと、適当に答えてきた。実際のところ、現地でやっていた仕事は今も続いている。ガラパゴス公園局の職員一名が先月から日本に滞在し、JICAで研修中だ。この木曜には僕も講師として東京湾を案内することになっている。
さて、それでは僕のガラパゴスでの仕事はいったいなんなのか。一般向けの文章にして、雑誌に発表する機会を得たのでここに紹介しよう。普段は本業のイラスト仕事でお世話になっている、舵社「ボート倶楽部」だ。本日発売の10月号、224ページに掲載されている。この号はボートフィッシング特大号で、他の記事に解説イラストも描いている。是非お買い上げの上、こちらもご覧あれ。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰国報告

2007年01月19日 23時55分31秒 | ガラパゴス日記
14日に帰国、今日、JICA本部に報告書を届けて長旅を終えた。長かったような、短かったような。
帰路は再びキト経由だ。海好きの海抜0メートル人間としては、標高3000メートル近い高地はどうも苦手だ。ほとんど酸欠の高山病状態で、頭はモウロウとして目の奥がガンガン痛む。加えてダウンタウンは盆地だから排気ガスが充満し、路上では深呼吸もままならない。しかしそれでも好奇心には逆らえず、街中をあちらこちらと歩いてしまった。旧市街は世界遺産だけあって、その夜景は一見の価値ありだ。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

島の名物料理

2007年01月11日 07時55分17秒 | ガラパゴス日記
というよりはエクアドルで海に面した地域の魚料理だ。クリスマスシーズンからが旬のバカラオ(ハタの一種)は特に珍重され、値段も高い。ガラパゴスのバカラオはブランド品らしく、獲れたてを冷凍して本土の親戚に送る人もいるとか。これはそのフライ料理で一皿4ドル。エクアドルの主食は長粒米。大きめの皿に主菜、米、サラダと、メネストラ(ミネストローネ)と呼ばれる豆スープを一盛りにするのがこちらの流儀。主菜には魚以外に鶏か牛肉を選べることが多い。料理にバナナを添えるのもこちら流。これはバナナの輪切りを一度つぶしてから揚げたもの。長いまま焼いたり、薄切りを揚げてバナナチップにする店もある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日焼け

2007年01月06日 00時05分47秒 | ガラパゴス日記
島に着いた頃は頻繁に日焼け止めクリームを使い、やけどをしないように気をつけていた。しかしそれでも一皮二皮むけてしまうと、肌もこちらの日差しになれてしまったようだ。今ではよほどの屋外作業をのぞき、クリーム、帽子無しでふらふらと出歩いている。これが適応力というものなのだろう。どう?ごっつい肌になったでしょう。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南の島のドンチャン騒ぎ

2007年01月02日 04時58分56秒 | ガラパゴス日記
謹賀新年。今日、元旦はエクアドルも休日だ。朝10時、昨日の余韻を求めて町の広場に出てみると、何軒かの屋台はまだ後片付けの最中だった。
大晦日は夕食後あたりから人々が街中へ繰り出し始めた。夜9時をまわると港に面した広場の屋外ステージで、市役所主催の歌謡ショーが始まった。大音響の中南米音楽が街中に響き渡り、人出はさらに増え続け、焼肉や飲み物の屋台は大忙しだ。トラックが追加のビールやイス、テーブルを積み、路上にあふれた人々をかき分けて屋台を目指す。酒を売る屋台にはビールの他、ラム酒やウイスキーも並んでいる。ビールを注文すると、大きなプラコップに大瓶一本分をまるまる注いでくれた。これで2ドル。
ステージでちょっといい加減なカウントダウンが始まり、ついに午前0時だ。花火に混じって信号弾も打ち上げられている。街のあちらこちらの路上では厄よけの意味なのか、張りボテ人形が燃やされている。似たような風習をフェリーニの映画で見たが、カトリックとともに伝わったのだろうか。
フィエスタはここからが本番だ。踊りや飲んだくれの輪の間で子供達が線香花火を振り回し、若者が打ち上げ花火を辺り構わずぶっぱなす。それに負けじとカリビアンミュージックが大音響でリズムを刻む。こうしてひとしきり新年の挨拶や抱擁が続いてから、子供連れや老人が家路につき始めた。しかし観光客を交えたドンチャン騒ぎは佳境に入り、朝の5時まで続いたのだった(らしい。僕は午前2時にギブアップ)。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

接近遭遇

2006年12月30日 07時55分22秒 | ガラパゴス日記
日本ではなぜ鳥と人間の距離があんなに離れているのだろう。都会ズレしたスズメやヒヨドリでさえ、人間とは一定の距離を保っている。アメリカではカナダガンが釣りをしている僕の脇を行進して行ったし、他の国でももっと短かった。そしてガラパゴスのフィンチやムシクイは向こうから寄って来るほどだ。
しかしこのサギには驚いた。漁港前の道端に突っ立ていたのだ。漁民が水揚げ場で魚をさばいている時、いつもその足下をうろついているヤツがいるが、その本人らしい。目の前にしゃがみ込んでカメラを構えても、全く気にならない様子。しかしこう堂々としてられると、もう野生とは言えないような、、、
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タクシー定員乗れるだけ

2006年12月24日 07時41分57秒 | ガラパゴス日記
ガラパゴスのタクシーはダブルキャブ・ピックアップトラックだ。色は白。自家用車や企業の車にもピックアップが多いが、その場合は白以外の色を使っている。タクシーの料金は町内1ドル均一。町から出たら隣町まで2ドルが相場だ。車種の主流はトヨタとマツダで、そのなかにアメリカ車などが混ざっている。
プエルト・アヨーラの町は端から端まで歩いてもせいぜい20分だが、真昼の炎天下だとタクシーは必需品だ。値段も安いし、日射病も避けられる。人数が多い時は荷台に乗ってもOK。日差しは避けられないが、走っていれば眺めも風も気持ち良い。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガラパゴ乗り

2006年12月24日 07時17分47秒 | ガラパゴス日記
自転車の二人乗りで川崎乗りというのがあるが、ガラパゴスではママチャリ系荷台付きがほとんど無いからか、二人目がサドルの前のフレームに腰掛ける乗り方がほとんどだ。女性や子供が横座りしていることも多いが、みごとなのはこの乗り方。フレームに腰掛けた前側の人がハンドルを操り、サドルに座った人がペダルをこいでいる。「ガラパゴ乗り」と、勝手に名付けさせてもらったが、これで坂道や街角をさっそうと走り抜けて行く。川崎乗りと同じで少年や若者に多いが、カップルの場合は後ろの男性がちゃんとハンドルに手を伸す。その方が二人が密着することは言うまでもない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FAはDVD

2006年12月23日 05時34分57秒 | ガラパゴス日記
サンクリストバル島からの帰路は往路と同じ飛行機の第一便で、朝8時半発。飛行場は宿から車で数分だ。宿の支払いを済ませようと7時過ぎにフロントへ行ったが、誰もいない。それならば先に朝食を取ろうと宿のレストランへ行くが、一人で開店準備していた女性が7時半からだという。同行者が「飛行機を待たせよう」と言って、航空会社に電話した。すると一便は出発が遅れるから、8時半頃に来いと言う。一日の最初の便ならば時間通りに発つかと思ったが、やはりそうはいかず、2時間遅れでようやく搭乗開始となった。たぶんこれも普段通りなのだろう。
飛行機は搭乗員を加えて10人乗り。搭乗員はパイロット一人だけなので、副操縦士席を含めて乗客定員は9人だ。この日、第一便の乗客は8人。全員が搭乗すると地上整備員がおもむろに、コンパクトDVDプレーヤーを計器板の上に置いた。そしてスイッチを入れると、画面にフライトアテンダントが登場、あの、安全装備の説明を始めたのだった。
偶然にも副操縦士席の後ろに座れたことで、いろいろな眺めを楽しめるフライトとなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共生、共存、それとも無視

2006年12月20日 09時25分24秒 | ガラパゴス日記
海驢(アシカ)島といえば、横須賀の釣り人にはちょっと知られた渡しの釣り場だ。しかしこのサンクリストバル島は本物のアシカ島。町の桟橋や海岸でも日中からアシカ達が昼寝をしていて、夜になるとその数はさらに増える。子供達が遊ぶ砂浜も、波打ち際はアシカのテリトリーだ。
子供達にとってアシカがそこにいることは、当たり前のことなのだろう。まったく気にせず、遊びに夢中だ。アシカの方も子供の騒ぎはまったく無視し、ゴロゴロと寝そべったままだ。利害関係のないもの同士が、一定の間隔を保って同じ場所を共有する平和な風景。
ところがアシカに近づいてみて、あることに気が付いた。その周囲は排泄物でメチャ臭いのだ。これが一定の間隔の、真の理由だろう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする