「朝顔はまだ咲かない -小夏と秋の絵日記ー」柴田よしき
内容紹介:高校一年のときから、ひきこもりとなったあたし、鏡田小夏。
あたしを訪ねてくるのは、親友の秋だけ。
秋は、奔放なイマドキの女の子。
今日も、恋の一部始終を報告にやってくる。
そう、ひきこもりのあたしにだって、恋にも将来についても悩みはある。
そんな二人の女の子が遭遇した、七つの出来事を描く青春ミステリ。
「ひきこもり」の話みたいだったから、最初は暗いのかと思ったけど全然違いました。
一口に「ひきこもり」って言っても、色々なタイプがいるんですね。
本当に誰とも接しないひきこもりから、小夏のように家から出られないだけで、人と接することができる人など…
確かに、今のご時世お金も家から出なくても稼ごうと思えば、稼げるし買い物だってネットショッピングができる。
家から出なくても生活はなんとかなるものなのかな。
ミステリとしてよりも、小夏の成長を楽しませてもらいました。
小夏の巽はどうなったのでしょうか?
「時はとっくに、すべてを押し流していた。美里は忘れ、大人になった。悔しくても悲しくても、割り切れなくても、美里は忘れてしまったのだ。あたしは忘れる事なんてできない。できないと思う。でも、忘れた振りをして前に進むことなら、なんとかできる」