ピエスのジュエリーまわり

恵比寿南のジュエリーリフォームアトリエ&ショップ、『pièce ピエス』のあれやこれやです。

Reform Ring

2007-11-21 | order & reform 例
Décorさんのお客様からリフォームのオーダー。

お母様から譲り受けたというプラチナリングのセンターストーンを使って、
ご自身のエンゲージリングへというご依頼。



ご覧のように少し背が高く、ちょっと使い難いでしょうか?
お客様のご要望は、

「もっと低いゴールドフレームのリング」



お客様のご要望をいつも完璧に伝えて下さるMさんのお陰で、
何点かデザインのご提案をさせて頂いた中から、お選び頂けました。

"エンゲージリング"なので、勝手に少し甘口が良いかな?と、
石座はクラウンというかティアラのイメージへ・・・

上画像がそのWAX原型です。

完成イメージ沸きますか?

リングの腕部分のエッジがきつく見えるかな?
でもこれには、訳がありまして・・・



そして、完成です!

WAX原型をイエローゴールドに鋳造して、仕上げ、石を留め、
リングのウデにミル打ちを施しました。

WAXの時、ウデ部分のエッジがきつかったのは、ミル打ちを施す為でした!
レールでのミル打ちではなく、一粒一粒、コツンコツンと打っていきます。

ルビーの赤色とイエローゴールドの相性は抜群で、
ミル打ちとツメの雰囲気も、甘過ぎず繊細過ぎず、
良い感じに完成したのではないかと思います。



そして、ダイヤのピアスも一緒に作らせて頂きました。

このダイヤはどこから来たのかと申しますと・・・
元リングの両サイドに付いていた、エメラルドカットのダイヤモンドです。

リフォームでジュエリーを崩して、センターストーンを作り替える時、
サイドストーンやメレダイヤは持てあまし気味・・・

ルースの状態で取っておいても、なかなか使わないのが実情の様です。

だったら、元枠のジュエリーの石座をそのまま使って、
他のアイテムに作り替えてしまうのも良いのでは・・・?

特に昔のジュエリーは手作りが多く、石座一つ一つを別々に作って、
組み立てているのが多く、そのまま使用できる場合あります。

それを利用しないのは、勿体ないです!
使えるものは使ってしまいましょう!

今回はそれが出来たので、元リングの石座ごと切り出して、
そのまま使用し、ピアスのポストを付けました。

ダイヤのシンプルピアスは、場面を選ばない便利アイテム。
(↑と聞いています・・・)

是非これからの季節、活躍させてください!


コメント (2)
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