Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

マッカートニー3

2020-12-24 | Weblog

ポールマッカートニーの新しいアルバムが『マッカートニー3』出た。

前回のエジプトステーションでラストアルバムかなという感じであったが、ラストがエジプトステーションというネーミングってどうなのかと思っていたのだ。

彼も78歳だけど、何だかまだまだ行けそうな気がしないでもない。

 

ビートルズの解散寸前のゴタゴタしてる時に、自分の名前を付けた『マッカートニー』を発表した。

今までは他のメンバー達と作っていた音楽だけど、全部一人で行ったもので、何というか荒削りで泥臭い印象を受けた。

 

そして『マッカートニー2』は薬物使用の為日本公演を行うことが出来ず、そのまま自身のバンドもずるずると解散してしまった後に作られたものであった。

これもほとんど一人で作られていて、80年代に出てきたシンセサイザーなどを多様していた。

今回の『3』は、コロナ渦の中で造られたもので、やっぱり全て一人で行ったものであるとの事。

 

 

この3つの特徴として挙げられるのは、素朴で手作り感があるという事だ。

凄腕プロデューサーを起用したアルバム作りを料理に例えると、魚は日本海で獲れたものを使い、野菜などは北海道産、ワインはイタリアの年代物。

かたやマッカートニーシリーズはというと、自分で釣ってきた魚を捌き、裏の畑で獲れた野菜を使い、それと自家製の糠漬け、後は冷蔵庫の残り物を使う。

まあ、そんな感じだろうか。

結局どちらも美味しいのだけど、後者の方が手作りなので必然的に素朴になり手作り感がするのだろう。

 

ただ、最初の『1』は、それほど機材が無かったためか、本棚(だったかな?)をパーカッション替わりに叩いたりしてるから面白い。

『3』は、自分の家に全ての機材が揃っているからもう本棚を叩かなくてもよくなるのだ。

 

ご本人も、音楽が大好きで、何となく家に篭って楽器を演奏してたら楽曲が出来てしまったと語っている。

それに、シンプルが一番だとも。

 

今回の作品は、何曲かはさすがに声が出てないのもあるが、こうして新しいアルバムを聴くことができるのだからリスナーに取っては有難い。

で、一番最後に入ってる曲は、「あれ?これだけ声が若いなあ」と思っていたが、この曲だけ30年前に録音したものであった。

とても暖かな曲で、今の時期にピッタリだ。

 

 

ええと、料理にすると大根の味噌汁かな。

 

 

 

 

 

 

 



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