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垂れ流す部ログ

色々なことについてぶつくさ言う、垂れ流す部ログ。
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『しりあがり寿のお蔵出し』イースト・プレス

2006年05月21日 21時16分25秒 | 漫画
この本に載っている「くらえもん」という作品が好きです。6ページのパロディものですが、この作品のためにこの本一冊買ったようなものです。
内容はというと…強烈な嵐の夜、閉め忘れた二階の雨戸を閉めにいく野火太くんに、くらえもんは背後から強烈なボディプレスをかけます。額から血を流しながら「どうしたんだい」と問う野火太くん。するとくらえもんが言うのです。「いっしょに死のう……」
続きは内緒です。

『トラベル』横山裕一 イースト・プレス

2006年05月12日 23時48分09秒 | 漫画
(たぶん)書き下ろし。
三人の男が列車に乗り、車内を移動し、席に座り、景色を眺めるなどして目的地に着くまでの話。
全部で約200ページ、セリフはいっさい無く(ただの一つも)、独特の絵と相俟って極めてシュール。「作者がギャグとして意図したシュール」でも「読者が(作者の意図とは違っても)ギャグとして理解できるシュール」でもないシュールですので、こういったシュールが受け付けられなければ読むべきではないでしょう。退屈なだけです。
もし受け入れられるなら、「列車体験」とでも言えるような不思議な読書感覚が得られると思います。個人的には、よく「ガタンゴトン」と表現される列車の走行音やそういったリズムが感じられました。変わったマンガだ。
ちなみにフランス版が先行発売されるほど海外での評価も高いようです。

『瞳子』吉野朔実 小学館

2006年04月26日 23時43分21秒 | 漫画
ビッグコミックスピリッツに掲載、全1巻。
大学を卒業して家でふらふらしている女の子「瞳子」の暮らしを描いた、まあ淡々とした物語です。でも感情とか人間関係についての微妙なところをすくい上げてくれるような感じで個人的には面白いです。
絵も好きだし、登場人物たちがみんな飄々とした感じなのもいい。身近に瞳子がいたら友達になっていそうな気がする。

『変人偏屈列伝』荒木飛呂彦・鬼窪浩久 集英社

2006年04月05日 01時44分42秒 | 漫画
スーパージャンプなどに掲載。
荒木飛呂彦好みの、実在した変人についての事実をもとにした漫画です。漫画として脚色されている部分もあるので、描かれているこの通りの変人ぶりだったかは分かりませんが、それにしても奇人・変人がいるもんです。ニコラ・テスラとかナイスな変人ぶりですね。
荒木飛呂彦が原作・構成を担当し鬼窪浩久が作画をするという話と、荒木飛呂彦本人が作画までしている話とがあります。

『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』林明輝 講談社

2006年03月23日 15時42分56秒 | 漫画
モーニングにて連載、全3巻。
26歳で会社を辞めボクシングジムに入門した主人公、保谷栄一。いきなり会社を辞めボクシングに打ち込むのも、徹夜して準備した大事なプレゼンで緊張のあまりゲロを吐いてしまったから…と始まる異色のボクシング漫画。
絵柄も話もどちらかといえば地味で淡々としています。でも黙々と練習をこなす様子や試合前の緊張した様子など、「等身大のボクシング漫画」といった感じでリアリティがあって良いです。

『あっかんべェ一休』坂口尚 講談社漫画文庫

2006年03月14日 23時00分50秒 | 漫画
上下巻。アフタヌーンで連載されていたようです。アフタヌーンは面白い漫画が多いですよね…ところで月刊誌の立ち読みってどうですか?Yes, I do.
坂口尚は虫プロでアニメーターとしても活躍していたそうです。『あっかんべェ一休』は遺作となった漫画。とんちで有名なあの一休が主人公の歴史大河ドラマ。「礫死体がドラマ」というナイス誤変換をしてくれたATOKありがとう。アニメなどでしか「一休さん」に馴染みがなければ、そのイメージは覆されるはずです。上下巻合わせて1200ページ超を一気に読みました。

『愛すべき娘たち』よしながふみ 白泉社

2006年02月21日 01時58分02秒 | 漫画
月刊メロディに掲載。全1巻。
しばらく前から気になってて最近やっと買いました。
人間の感情の複雑さ(単純さ?)って本当に面白い。そういった部分がとてもうまく描かれていました。年を取って知識や知恵が増えても、感情的な部分では人間って子供の頃からたいして成長しないのかもしれない。子供じみた情動を知識や知恵でなんとか取り繕うのが上手くなるだけなのかも、と思います。私個人に限っての話ですが…。
第3話と最終話が好きです。最終話の最終コマは…いい!

『カネが泣いている』国友やすゆき 講談社

2006年02月14日 19時32分00秒 | 漫画
カネが無いている…いや、オレが泣いている…。
モーニングで連載、全三巻。
消費者金融「ハッピーサポート」の三本橋駅前支店の支店長になった主人公の話。過酷なノルマを課す上司と、借金とその返済で生活や家庭が壊れる借り主たちとの板挟みに苦しみながらも、自分の家庭を守るための仕事=返済を迫らなくてはならない主人公…。借りるも地獄、貸すも地獄。
ちなみに消費者金融ではなく闇金業者のマンガなら『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平)もあります。こっちもハードな仕事。