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垂れ流す部ログ

色々なことについてぶつくさ言う、垂れ流す部ログ。
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『ウルトラヘヴン』小池桂一 エンターブレイン

2009年05月07日 14時33分32秒 | 漫画
第2巻まで、コミックビームにて連載中。連載で追っかけてないので今どうなっているのか分かりませんが…(2巻は05年4月発行)。
舞台は近未来、自殺性向を持つ薬物中毒の青年カブが主人公。ボールペン状の「ポンプ」と呼ばれる器具を使ったり、パッチテスト状の形態で薬物を静脈注射し、思うように気分を操ることが公然化された世界で、「ピーターパン」と呼ばれる薬物にどっぷりはまって刹那的な毎日をおくるカブは、ちょうど「P切れ」時(=薬物が切れた時)に怪しげな男から「特製」を手渡されます。それを試してから、何が現実で何が幻想・幻覚なのかか崩壊し始めて…というのが第1巻。
トリップ状態・幻覚・夢の表現が圧倒的で、読んでいるこちらまでトリップ気分です。「ニューエイジ」「精神世界」っぽい世界観なので苦手な人もあるかもしれませんが、この描写は一見の価値があるかと思います。

『ほんのすこしの水』岡田史子 朝日ソノラマ

2009年03月09日 23時10分03秒 | 漫画
COMとファニー(ともに虫プロ商事創刊のマンガ雑誌)掲載の、大抵は一話完結の読み切り作品を収録したもの。
詩的な物語と繊細な絵柄に加え、その絵柄をコロコロと変えるのも岡田史子の特徴。この単行本内でも様々な絵柄を見ることができます。
神話的/童話的な話が独特の魅力を持った絵で展開されていく作家性の強い作品です。萩尾望都や西岡兄妹が好きな人にはオススメできます。

『僕はサラ金の星です』安部慎一 青林工藝舎

2008年09月27日 22時38分11秒 | 漫画
この表紙の絵をもって説明とさせてもらってもいいでしょうか…?

とりあえず変なマンガが好きで、青林工藝舎が好きなら手を出してみて良いかと思います。
表題作「僕はサラ金の星です」に興味があって購入しました。
時期によって絵柄が全然違っているのも面白いです。
70、80年代に描かれた作品がほとんどですが、個人的には最近(2003年)に描かれた「夫婦刑事(めおとでか)」が特に好きですね。

『わたしたちの好きなもの』絵・安永知澄 原作・河井克夫、上野顕太郎、しりあがり寿 エンターブレイン

2008年04月19日 18時42分55秒 | 漫画
月刊コミックビームに掲載されたものをまとめたもの。一巻。
河井克夫、上野顕太郎、しりあがり寿の3人の漫画家が原作を書き、それを安永知澄が漫画化したという企画もの。
各原作者が安永知澄に対して「無茶ぶり」をし、それを安永知澄はどっしり受け止めているように見える快作。

『LIKE A VELVET GLOVE CAST IN IRON 日本語版』

2008年02月16日 16時13分03秒 | 漫画
Daniel Clowes著、峯岸康隆編集、伯井真紀翻訳。プレスポップギャラリー。
邦題『鉄で造ったベルベットの手袋のように』
「不条理」以外に何と説明したものか…という内容のマンガです。
主人公が場末の汚い映画館で、変態的な映画『LIKE A VELVET GLOVE CAST IN IRON(鉄で造ったベルベットの手袋のように)』を観ていると、ある日突然自分のもとを去った彼女が出演しているのを認めます。
そこで主人公は彼女を探す旅に出かけます。
その映画について調べて彼女に会おうと、友人の家に車を借りに行ってみれば友人の目にはエビが刺さっており…ともうのっけからすごい。数奇な運命に導かれ奇妙な人々に遭遇する旅の結末は果たして。

『青春うるはし!うるし部』堀道広 青林工藝舎

2007年12月26日 18時37分14秒 | 漫画
「○×県立尻毛高等学校には、わが国でもトップクラスを誇るうるしの部活があるという…」
青林工藝舎の隔月誌、『アックス』にて断続的に掲載されたものをまとめたもの。全1巻。

漆に魅せられた高校生たちの青春物語…などという凡庸な物語が青林工藝舎から出版されるはずも無く。
作者のプロフィールに「石川県立輪島漆芸技術研修所終了後、上京」「7年間漆屋の職人として勤めた」とあり、漆についての解説は本気でためになります。しかし絵も物語も全部ギャグでてきとうっぽいという、素晴らしい塩梅です。
とりあえず全ての男性キャラクターの首が異様に太え。連載当初のサザエさんみたいな女の子の横顔を描きます。

ちなみに表紙のデザインは、『正義隊』2巻のデザインと同じ人です。
HP(マンガ掲載あり)やブログ(日記)もやっています。

『火宅』近藤ようこ 青林工藝舎

2007年11月18日 18時41分59秒 | 漫画
短編集。93年から95年に小学館のビッグゴールドに掲載された5作を収録。
全作品とも女性が主人公。あっさりとした絵柄なので物語は淡々としているように思えますが、巧みに感情の機微を捉えています。現実にありそうな決して劇的ではない出来事ではあるけれど、それに揺れ動かされる人間のさまがすくい上げられいて、絵柄と相まって独特の物悲しさが滲み出ています。

『not simple』オノ・ナツメ 小学館

2007年10月11日 23時27分24秒 | 漫画
COMIC SEEDにて連載、全一巻。
人違い(身代わり)で主人公イアンが殺されるのをプロローグに物語が始まります。
イアンが殺されたその場に居合わせたのは、イアンが人違いで殺されるきっかけを作った少女アイリーンと、イアンと待ち合わせをしていたという男。
男は「ツキの全くなかった男が君のせいでさらに底に落ちたとだけ云っとく」「俺は奴のことを書く。小説にして本に出す」とアイリーンに言い残し去ります。
それから一年もしないうちにアイリーンが手に取っていた本の名が「not simple」

だんだんと明かされていく、イアンの数奇で悲惨と言える運命。残酷な出来事をくぐり抜けてもなお曇りなく純粋なままでい続けるイアン。

『ラブレターフロム彼方』早見純 太田出版

2007年09月29日 01時17分37秒 | 漫画
雑誌やらなんやらで「カルト作家の作品」みたいに書かれていたので(どんな内容か知らずに)手に取ったのですが…。
1985年ごろから2000年ごろまでに描かれた短編を集めたものです。
あぁ、駕籠真太郎より「エログロ」でした。絵は劇画調なのでよけい気持ち悪いという…。
こういうのを読むと、有害図書騒動のあった遊人による『ANGEL 』なんかきわめて健全に思えてきます。
「世の中にはいろいろなマンガがある!それを開拓するのだ!」というのでなければ、手に取らなくていいと思います。
巻末に合田誠が祝辞を寄せたりしていますが。