言葉を食べる

2008-04-24 12:06:35 | 読書日記
 言葉の1粒1粒が美味しい!!

佐藤初女さんの「おむすびの祈り~森のイスキアこころの歳時記~」を読んだ。

ずーっと彼女の本を探していたのだけど
なかなか無くて、やっと1冊だけ見つけた。

久しぶりに新品の本を手にした。


読み始めた時から読んでる時、そして読み終わった時、
「食べる」という事への感謝と価値観がガラリと変わった。
そして
手を合わせて「いただきます」と
言える喜びで更にご飯が美味しくなった。


自殺しようと思っていた人が、
初女さんの握ったおにぎりを食べて勇気を取り戻す。

急な来客で準備ができず、お釜の底に残っていた1膳のご飯と梅干を
3人で分け合っただけなのに
涙を流して食べる2人の兄妹。

人に対して、料理に対して、食材に対して、
全てに愛があり、祈りがある。

あぁ、私もそんな人間を目指したい。

「鉄は鉄で磨かれ、人は人で磨かれる」

初女さんの温かくて美味しい言葉を1粒1粒味わった後には
不思議と優しくなれる。