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本と音楽とねこと

生きのびるための犯罪(みち)(増補新版)

上岡陽江・ダルク女性ハウス,2024,生きのびるための犯罪(みち)(増補新版),新曜社.(7.26.24)

「回復」とは、薬やお酒への依存が止まることではなく、地域の中で、孤立せずに安心して暮らしていけること。哲学、障害学、社会学ほか各方面に大きな影響を与え続ける彼女たちの実践。長く入手困難だった1冊に貴重で最新の増補を付す。

 薬物依存、アルコール依存等で苦しむ女性たちのためのリハビリ施設、「ダルク女性ハウス」。

 ダルクを主宰する上岡さんとメンバーとが、自らの生活史と現在の生活、苦悩、希望を語る。

 ダルクには、覚醒剤等、違法薬物の使用や売買で少年院や刑務所に入院、入所した経験をもつ人が多い。
 そして、彼女たちの多くが、虐待やいじめのサバイバーであり、彼女たちは、それらによるPTSDも含めた苦しみから逃れ、生き延びるために、アルコールや薬物の依存症に陥った。

 本書に収録された記録は、依存症を克服して生き延びるために、セルフヘルプグループが強力な後ろ盾となることをあらためて示してくれている。

目次
1 あたしたちのこと
ある日のミーティング
仲間たちの話
2 あたしたちに必要なこと
“人権(仮)”は、ついたり消えたりする
もしも、お母さんが「死にたい」と言ったら
増補 その後のあたしたち
続・ある日のミーティング―お金について考えてみた
続・仲間たちの話―うたちゃん:あの子どうしたのかな、って気づいてほしいな。


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