本と音楽とねこと

小泉自民圧勝と「下流社会」

 昨日付朝日新聞夕刊紙上の金子勝「論壇時評」はとても面白かった。とくに、「政治のバブル」としての小泉自民圧勝を、三浦展の「下流社会」論と絡めて考察している部分は秀逸だ。要するに、グローバリゼーションやら労組の弱体化により、自由競争・利潤至上主義がわがもの顔に跋扈し、その結果、安価な使い捨て労働力として切り捨てられる若者たちが急増した。彼(女)たちは、自らが下層に位置するという階層帰属意識をもち、たんに所得が低いだけではなく、人生をより良いものにしていこうという意欲も欠落している。気ままな単身者生活を好み、ケータイ、パソコン、TVゲーム等でそれなりに今を楽しめればいいと考えている。そうした若者たちが、自分の将来のことなどなーんも考えないで、わかりやすくかっこいい小泉自民を支持したということである。これは、金子氏や三浦氏の見解をわたし流にかなりアレンジし直したものであることをお断りしておくが、そう大意は異なってはいないと思う。社会どころか、家族にさえも関心を示さず、一人まったりと好きなことをして生きていければいい、ましてや自分の将来のことなどどうでもいいと思っている、というより未来を予見する想像力させはたらかせることがないほどに絶望(現状満足ともいう)している若者たちが、小泉自民を圧勝に導いた無党派層の一角を占めていたのはまちがいないだろう。鈴木センセの私化論は正しかったということだな。
 
 無線ルータの不具合は、試行錯誤のうえ、アクセスポイントと無線LANアダプターとの相互干渉によるものと判断した。要するに、常時、無線で接続を維持するには、NTT「純正」の製品でないとダメ、ということなんだね。ちかれた。

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