見出し画像

本と音楽とねこと

近親殺人

石井光太,2021,近親殺人──そばにいたから,新潮社.(11.21.2021)

 殺人事件の半数を優に超える近親間のそれを、石井光太らしく、容赦なとことんくリアルに再現する。
 胸糞悪くなるような事例ばかりであるが、実際の殺人の現場は、本書で描かれている以上に凄惨なものであろう。

「まじ消えてほしいわ」とLINEしながら、同居の母親を放置した姉妹、首を絞めた後、引きこもりの息子の死に顔を見つめていた父親、異母きょうだいを殺めた母親に娘が感じる、加害者としての慟哭…大切なはずの身内を手にかける―その時、家族に何が起こっていたのか。

目次
はじめに―家族に殺される
1 まじ消えてほしいわ―介護放棄
2 父は息子の死に顔を三十分見つめた―引きこもり
3 ATMで借りられなくなったら死ぬしかない―貧困心中
4 あいつがナイフで殺しにやってくる―家族と精神疾患
5 元看護師の妻でさえ限界―老老介護殺人
6 夫の愛情を独占する息子が許せない―虐待殺人
7 母は、妹と弟を殺した―加害者家族

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事