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本と音楽とねこと

ゴミと呼ばれて

中林和男,2020,ゴミと呼ばれて──刑務所の中の落ちこぼれ,風詠社.(11.23.2021)

 シャブ中は、たいてい早死にするので、中林さんのように、中年になって更生し、健康を取り戻している人は珍しい。
 かなり辛辣に警察官と裁判官を批判しているが、これにはいたく共感した。

覚醒剤に溺れ、17歳から45歳まで入出所を繰り返してきた男。彼は今、見事に更生し、公園で遊ぶ子供たちにお菓子を配るのを楽しみに暮らしている。薬をやめられず罪を重ねる人間の弱さと、世の中のために生きようと誓うまでの心の軌跡を綴った、激しくも哀しい男の告白。

目次
第1章 ケンカに明け暮れた青年時代
学校に友達はいない
何度も警察に補導される ほか
第2章 覚醒剤の怖さ
軽い気持ちで始めてみると…
覚醒剤が広まった理由 ほか
第3章 留置所・拘置所・刑務所
テレビ番組「警察24時」のウソ
社会正義より己の出世 ほか
第4章 女房との出会いで人生が変わる
仕事が見つからない
C型肝炎の治療 ほか
第5章 人のために生きること
更生とは何か
ボランティアについて ほか

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