実際に、アメリカがイラクの次に北朝鮮をターゲットにするとすれば、偽米ドル札問題と麻薬輸出問題がその直接の動機となるだろうが、それだけではない。
アメリカは、建国以来、軍部、軍需産業、政治家が鉄の結束をはかってきたはしか犬のような国家である。相手を左手で挑発したあげく右手でぶん殴り左手をさしのべる、その繰り返しで、20世紀以降、もっとも多くの人々を殺戮してきた、言ってみれば殺人マシーン国家だ。イラク戦争終結以降、たいぶ兵器の在庫もたまってきていることだろう。ここらへんで在庫整理に乗り出しても不思議ではない。在庫一掃セールの買い手には、実質的にアメリカの属国と言って良い、売国奴コイズミをトップにいただく日本もつくことになる。
問題は、中国の了解が取り付けられるかどうかだろう。狂った国家とて、核ミサイルのボタンに手をかけるリスクだけは避けようとするだろう。ありそうなシナリオとしては、アメリカが中国に台湾攻撃・占領を黙認する代わりに、北朝鮮を一気に叩き潰し、北朝鮮北部を中国に割譲、南部を韓国と統合するというものだ。これだと、韓国も「南北統一」の悲願を達成できるし、日本も拉致問題の怨恨から反米感情は抑えられるだろう。
一方、イランの核開発問題やアフマディネジャド大統領の反イスラエル強硬姿勢から、中東の火薬庫にも火がつくことになるかもしれない。
ドンパチやらないと解決しない問題が多々あることは、わたしも認める。(認めない平和主義者は、全体主義社会のなかで人々が虫けらのように殺されている事実を直視しようとしない偽善者だと思う。)問題は、武力行使の主体とやり方だろう。北朝鮮はともかく、大好きな台湾が中国に武力制圧されませんように。ナムナム
【ソウル=中村勇一郎】25日付の韓国紙・朝鮮日報は、外交消息筋の話として、韓国の情報機関・国家情報院の金昇圭(キム・スンギュ)院長が先月、北朝鮮による偽米ドル札問題を協議するため、極秘に訪米したと報じた。
金院長は米中央情報局(CIA)のゴス長官と面談し、偽米ドル札の流通システムなどについて具体的な説明を受け、国家情報院としても協力して対策を取る意向を伝えたという。
(2006年2月25日18時47分 読売新聞)
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