ダイアトニックスケールでメロディーを作る!!

メロディー作りに行き詰ったら、メジャーキー、マイナーキー、どちらの場合も、ダイアトニックスケールを使ってみましょう!

ペンタトニックスケールもメロディー作りに便利

2021-08-14 21:32:00 | スケール

メロディー作りに便利なスケールと言えば、ペンタトニックスケールだと思います。
ペンタトニックスケールは、ナチュラルメジャースケールの第四音と第七音を抜いた状態のスケールです。

キーがDメジャーの場合、Dを主音として「レミファ#ソラシド#レ」というナチュラルメジャースケールなので、キーがDの時のペンタトニックスケールは「レミファ#ラシレ」という音になります。

また、今紹介したのはメジャーペンタトニックスケールですが、マイナーペンタトニックスケールは、メジャーペンタトニックスケールの音をそのまま使って、始まりの音を第六音からにしただけになっています。
ですので、キーがDメジャーの時に使えるマイナーペンタトニックスケールは、「シレミファ#ラシ」というスケールになります。

困った時のクロマチックスケール

アドリブやセッション、ジャムといった形式で演奏をする場合、キーが分かったとしても、コード進行を把握するまでには時間がかかります。
そのため、上手くコードに合わせたメロディーをアドリブで弾いたりするのが難しいという事も多いと思います。

そうした時に使うと便利なのは、クロマチックスケールです。
クロマチックスケールは、半音階とも呼ばれるスケールで、文字通り、半音ずつ音を上げていく、もしくは下げていく、というようにして作られるスケールです。

別の言い方をするなら、楽音全ての音を使って音階を徐々に半音ずつ上げていく、と言うようなスケールなので、どんなコードにも当てはまるような当てはまらないような感覚になります。

セッションしている時の伴奏のコードがいまいち把握できない場合には、とりあえず、このクロマチックスケールを使って、コードと噛み合う音が何なのか探っていき、コード進行が把握できたら、ダイアトニックコードの各スケールや、ペンタトニックスケールを合わせてみるようにすると、それっぽい感じにセッションが出来ると思います。


ダイアトニックスケールとは何?

2021-08-11 09:06:14 | スケール

曲を作っている時に、「メロディーが中々思い浮かばない」という事は結構ありますよね。
そういう時は、とりあえず、ダイアトニックスケールを使ってメロディーを考えてみると良いですよ。

ダイアトニックスケールというのは、メジャースケール、もしくはマイナースケールの7つの音をスケールの始まりの音として、そのメジャースケール、もしくはマイナースケールの音だけを使って作る事が出来るスケールの事です。

キーがDメジャーの場合、主音がDなので、Dから始まるメジャースケールの「レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#」のそれぞれの音をスケールの始まりにして、この音だけを使ってスケールを作ります。
具体的には、

  • レミファ#ソラシド#レ
  • ミファ#ソラシド#レミ
  • ファ#ソラシド#レミファ
  • ソラシド#レミファ#ソ
  • ラシド#レミファ#ソラ
  • シド#レミファ#ソラシ
  • ド#レミファ#ソラシド#

というようにダイアトニックスケールは作られます。
ダイアトニックスケールの7つのスケールは、そのキーで使用される音を使って作られているスケールなので、基本的に伴奏がどんなコード進行であっても、ある程度は綺麗なメロディーになります。

ダイアトニックスケールの名称

ダイアトニックスケールには、それぞれ名前が付いていて、各スケールはその名称で呼ばれます。

  • 主音が始まりの音の場合「アイオニアンスケール」
  • 第二音が始まりの音の場合、「ドリアンスケール」
  • 第三音が始まりの音の場合、「フリジアンスケール」
  • 第四音が始まりの音の場合、「リディアンスケール」
  • 第五音が始まりの音の場合、「ミクソリディアンスケール」
  • 第六音が始まりの音の場合、「エオリアンスケール」
  • 第七音が始まりの音の場合、「ロクリアンスケール」

ダイアトニックスケールの各スケールには、このような名前が付いています。
また、第六音が始まりの音である「エオリアンスケール」は、平行調のマイナーキーにとっての主音から始まるナチュラルマイナースケールになっています。

ダイアトニックスケールとは何なのか?マイナーキーの時はどうなる?

マイナーキーの場合のダイアトニックスケール

ここまで、メジャーキーの場合のダイアトニックスケールについて説明しましたが、マイナーキーの場合のダイアトニックスケールもメジャーキーの時と同じで、マイナーキーの「主音」から始まるナチュラルマイナースケールの音だけを使って、それぞれの音を始まりの音としてスケールを作ります。

ただ、少しややこしい事に、マイナーキーの場合のダイアトニックスケールの名称は、平行調のメジャーキーの時のダイアトニックスケールの名称で呼びます。

ですので、キーがDメジャーの平行調であるBマイナーのダイアトニックスケールの各スケールの名称は、Dメジャーの時の名称で呼ぶことになります。