ダイアトニックスケールでメロディーを作る!!

メロディー作りに行き詰ったら、メジャーキー、マイナーキー、どちらの場合も、ダイアトニックスケールを使ってみましょう!

ダイアトニックコードで伴奏を作ってみよう!!

2021-08-26 09:52:11 | コード

ダイアトニックコードと言うものをご存知でしょうか?
ダイアトニックコードについての知識は、曲の伴奏を作るうえで必ず覚えなければいけないコードの知識です。

ダイアトニックコードは、キーの主音から始まるメジャースケール、またはマイナースケールの各音の上に三度音程で音を積み重ねて作られるコードの事です。
また、三度音程で積み重ねる音は、そのキーの主音から始まるメジャースケール、またはマイナースケールの音だけを使って積み重ねていきます。
どことなくダイアトニックスケールと似た感じでコードを作ります。

世の中にある、様々な楽曲は、ほとんどダイアトニックコードを組み合わせたコード進行で作られています。
ですので、曲の伴奏を作るには、ほぼ必ずダイアトニックコードを使って作ります。

トニックとドミナントとサブドミナントという機能

ダイアトニックコードは、キーごとに7つのコードになっています。
まず、主音を根音として作られるコード、第二音を根音として作られるコード、第三音を根音として作られるコード、第四音を根音として作られるコード、第五音を根音として作られるコード、第六音を根音として作られるコード、第七音を根音として作られるコード、というように7つのコードです。

この7つのコードの中で特に重要なのが、主音を根音として作られるコード・第四音を根音として作られるコード、第五音を根音として作られるコードです。
この3つのコードには、コード進行の中で物語を作るような機能があります。

始まりの地、終着点のトニックコード

主音を根音として作られるコードは、トニックコードと呼ばれます。
このトニックコードは、主音の音が根音という事もあり、コード進行の始まり、コード進行の終わりとしてカッチリはまる性質があります。

メジャースケール、もしくはマイナースケールを弾いてみると分かりますが、最終的には主音の音へ戻ろうとする感覚をもたらします。
また、メジャースケールとマイナースケールを主音以外の音から弾いてみた場合、つまり、アイオニアンスケール以外のダイアトニックスケールとして弾いてみると、やはり、アイオニアンスケールの方が始まりがシックリくる感じがすると思います。

そのため、主音の音が根音のトニックコードは、始まりの地、であると同時に終着点のコードとしての性質があります。

最終地点に戻ろうとするドミナントコード

第五音を根音として作られるコードは、ドミナントコードと呼ばれます。
ドミナントコードには、第七音の音である導音と第二音が含まれています。

第七音は、メジャースケールを昇順で鳴らした時の最後の音で、主音に戻ろうとする働きが強い音です。
そして、第二音はメジャースケールを降順で鳴らした時の最後の音なので、第二音も主音に戻ろうとする働きが多少あります。

ドミナントコードには、この2つの音が含まれている事もあり、主音を根音としているトニックコードへ戻ろうとする性質があります。

途中の町的なサブドミナント

第四音を根音として作られるコードは、サブドミナントコードと呼ばれます。
サブドミナントコードは、根音が第四音ですが、コードの中に主音が含まれているため、ある程度落ち着いた性質があります。
始まりや終着点ではないにしても、多少住み慣れた途中の町の様な感じがあります。
ですので、コード進行の始めや終わりに使う事も出来るコードです。

また、サブドミナントは、トニックへも移動しやすく、サブドミナントへも移動しやすいので、コード進行の中で、トニックとサブドミナントを繋ぐ役割として使う事も出来ます。

このように、ダイアトニックコードのⅠのコード、Ⅴのコード、Ⅳのコードには、それぞれ性質があって、その性質によってコード進行が作られています。


ペンタトニックスケールもメロディー作りに便利

2021-08-14 21:32:00 | スケール

メロディー作りに便利なスケールと言えば、ペンタトニックスケールだと思います。
ペンタトニックスケールは、ナチュラルメジャースケールの第四音と第七音を抜いた状態のスケールです。

キーがDメジャーの場合、Dを主音として「レミファ#ソラシド#レ」というナチュラルメジャースケールなので、キーがDの時のペンタトニックスケールは「レミファ#ラシレ」という音になります。

また、今紹介したのはメジャーペンタトニックスケールですが、マイナーペンタトニックスケールは、メジャーペンタトニックスケールの音をそのまま使って、始まりの音を第六音からにしただけになっています。
ですので、キーがDメジャーの時に使えるマイナーペンタトニックスケールは、「シレミファ#ラシ」というスケールになります。

困った時のクロマチックスケール

アドリブやセッション、ジャムといった形式で演奏をする場合、キーが分かったとしても、コード進行を把握するまでには時間がかかります。
そのため、上手くコードに合わせたメロディーをアドリブで弾いたりするのが難しいという事も多いと思います。

そうした時に使うと便利なのは、クロマチックスケールです。
クロマチックスケールは、半音階とも呼ばれるスケールで、文字通り、半音ずつ音を上げていく、もしくは下げていく、というようにして作られるスケールです。

別の言い方をするなら、楽音全ての音を使って音階を徐々に半音ずつ上げていく、と言うようなスケールなので、どんなコードにも当てはまるような当てはまらないような感覚になります。

セッションしている時の伴奏のコードがいまいち把握できない場合には、とりあえず、このクロマチックスケールを使って、コードと噛み合う音が何なのか探っていき、コード進行が把握できたら、ダイアトニックコードの各スケールや、ペンタトニックスケールを合わせてみるようにすると、それっぽい感じにセッションが出来ると思います。


ダイアトニックスケールとは何?

2021-08-11 09:06:14 | スケール

曲を作っている時に、「メロディーが中々思い浮かばない」という事は結構ありますよね。
そういう時は、とりあえず、ダイアトニックスケールを使ってメロディーを考えてみると良いですよ。

ダイアトニックスケールというのは、メジャースケール、もしくはマイナースケールの7つの音をスケールの始まりの音として、そのメジャースケール、もしくはマイナースケールの音だけを使って作る事が出来るスケールの事です。

キーがDメジャーの場合、主音がDなので、Dから始まるメジャースケールの「レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#」のそれぞれの音をスケールの始まりにして、この音だけを使ってスケールを作ります。
具体的には、

  • レミファ#ソラシド#レ
  • ミファ#ソラシド#レミ
  • ファ#ソラシド#レミファ
  • ソラシド#レミファ#ソ
  • ラシド#レミファ#ソラ
  • シド#レミファ#ソラシ
  • ド#レミファ#ソラシド#

というようにダイアトニックスケールは作られます。
ダイアトニックスケールの7つのスケールは、そのキーで使用される音を使って作られているスケールなので、基本的に伴奏がどんなコード進行であっても、ある程度は綺麗なメロディーになります。

ダイアトニックスケールの名称

ダイアトニックスケールには、それぞれ名前が付いていて、各スケールはその名称で呼ばれます。

  • 主音が始まりの音の場合「アイオニアンスケール」
  • 第二音が始まりの音の場合、「ドリアンスケール」
  • 第三音が始まりの音の場合、「フリジアンスケール」
  • 第四音が始まりの音の場合、「リディアンスケール」
  • 第五音が始まりの音の場合、「ミクソリディアンスケール」
  • 第六音が始まりの音の場合、「エオリアンスケール」
  • 第七音が始まりの音の場合、「ロクリアンスケール」

ダイアトニックスケールの各スケールには、このような名前が付いています。
また、第六音が始まりの音である「エオリアンスケール」は、平行調のマイナーキーにとっての主音から始まるナチュラルマイナースケールになっています。

ダイアトニックスケールとは何なのか?マイナーキーの時はどうなる?

マイナーキーの場合のダイアトニックスケール

ここまで、メジャーキーの場合のダイアトニックスケールについて説明しましたが、マイナーキーの場合のダイアトニックスケールもメジャーキーの時と同じで、マイナーキーの「主音」から始まるナチュラルマイナースケールの音だけを使って、それぞれの音を始まりの音としてスケールを作ります。

ただ、少しややこしい事に、マイナーキーの場合のダイアトニックスケールの名称は、平行調のメジャーキーの時のダイアトニックスケールの名称で呼びます。

ですので、キーがDメジャーの平行調であるBマイナーのダイアトニックスケールの各スケールの名称は、Dメジャーの時の名称で呼ぶことになります。