(第89回全国高校野球選手権大会、第15日、決勝、広陵4-5佐賀北、22日、甲子園)本当は「何か」を言いたい。“疑惑の判定” に野村祐輔投手(3年)が泣いた。
「悔いはない。審判が正しいから仕方がない」
魔の八回だった。一死満塁。井手へのカウント1-3からの5球目。真ん中低めの真っすぐに球審の手は挙がらなかった。押し出し四球。 直後、副島に満塁弾を浴びた。
「誰が見てもおかしい。批判の声があるかもしれないが言わないと変わらない。教育者として言う権利はある。
監督をやめても良いと思うくらい悔しい」。
中井哲之監督(45)は教え子たちの思いを代弁した。
熱中症に苦しんだ分だけ、勝ちたかった。だからこそ「選手はよくやった。負けを受け止め、これからの人生を歩んでほしい」と結んだ。
★高野連が中井監督を厳重注意へ「審判も人間だから」
中井監督の発言を受け、日本高野連の田名部和裕参事(61)は「審判も人間だから難しい。
アマチュア野球の世界で言ってはいけないコメントだと断言します」と批判。23日、大阪市内で準優勝報告会が行われるが
「そこで厳重注意をしようと思っています」と話した。
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200708/bt2007082317.html