Corugen's Workplace

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■空技廠18試陸上偵察機「景雲」

2005年09月03日 | 210趣味
「景雲」を知ったのは今から28年ぐらい前だろうか。誕生日のお祝いで父から買ってもらった「日本の飛行機」(大庭崇秀著・秋田書店)に出ていた。それまでの軍用機とは異質なシルエットを持つ、そう、前輪があり一見するとジェット機のようなそれであったのだ。その本には試作偵察機という解説しかなかったように記憶しているが、その後「幻の新鋭機」(小川和彦著・光人社NF文庫)を読むにつけ、全貌がわかってきた。

空技廠18試陸上偵察機「景雲」。昭和20年に1号機が完成。2回のテスト飛行でエンジン焼け付き、そのまま終戦を迎える。液冷エンジンを胴体内に2基並列に設置し延長軸でプロペラを回転させる方式で設計上の最高速度は時速670㌔、レシプロエンジンの限界に挑んだようで、あわよくばジェットエンジンの換装も計画されていたという。ただ、時期は遅すぎたと言うべきか未完に終わった。

写真、設計図からの側面想像図を見る限りは、のっぺりという感がなきにしもあらずであるが、現存する2種類の写真、特にここに載せた写真のスタイルには何かしら魅せられるものがある。

ということで紹介した。

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