■喧騒から離れて会社法を読む

法務担当の、今年の年明けから６月までの最大のイベントは何といっても会社法施行への対応だろう。

５月１日の施行直線まで本を買いあさり、実務対応を綿密に組み立てていった。万全な対応に終わった、とも言えないが、まあ、致命的なミスなく進められたのだろう。ようやく最近江頭先生の「株式会社・有限会社法」の新装改版も登場し、ようやくゆっくり体系的にこの会社法というヤツの整理できそうだ。

ここでじっくり会社法そして内部統制システムについての知識の整理をして、Ｊ－ＳＯＸ法（日本版企業改革法→即ち証券取引法改め「金融商品取引法」）への対応に進んでいきたいものである。下記は会社の関係者に送ったメールの抜粋です。


■「株式会社法」
ISBN:4641134553（有斐閣 (2006-09-10出版)
江頭　憲治郎【著】　5,670(税込)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9981127043
実務家を中心に絶大な指示を得てきた会社法の基本書中の基本書。
これまでの「株式会社・有限会社法（第４版）」の後継版に当たるのがこの本です。

■「新会社法・法務省令と実務対応」
ISBN:4785713232（商事法務 (2006-04-24出版)）
今井　宏【監修】・住友信託銀行証券代行部【編】2,730(税込)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9980719303
省令も含めたところでの実務対応を平易にまとめたもの

■岩波新書「会社法入門」
（岩波書店（2006-04-20出版））
神田　秀樹【著】　￥740

■日経文庫「ビジュアル・株式会社の基本」
（日本経済新聞社 (2006-04-14出版)
柴田　和史【著】　1,050(税込)

■知的生きかた文庫「「新・会社法」これだけでいい 」
（三笠書房 2006/05出版）
太田宗男【著】 :559(税込)
通勤電車で読むにはちょうどいい。

■その他
逐条解説書や登記実務・総会役員会実務に絡んだ本などがあれば十分だと思います。基本書は江頭先生のそれに尽きます。本屋で立ち読みして、自分の知りたいテーマがバッと目に入ってくるような本がいいのではないかと。