【笑点】【HEY!HEY!HEY!】【はなまるマーケット】などのTVにも多数出演されている“ピアニカデコ弾き”の【めおと楽団ジキジキ】のカオルコさんから先日“てっぱ会に参加したい”とメールを頂き来月の公演を予定していましたが、木曜日に突然電話で「登米の親戚に頼まれて土曜日に東和町で慰問公演をする」という連絡がきてお会いしてきました。ちなみに彼等が仙台てっぱ会を知るきっかけになったのは、てっぱ会のメンバーでHOTCH-POTCH JUGBANDのイクが横浜のイベントでライブを行った際にMCで、てっぱ会の活動のことを話したのを会場に来ていためおと楽団ジキジキのカオルコさんが聞きネットで調べたところ以前、仙台で何度か一緒に公演をしたことのあるてっぱ会のメンバーの清川波之丞がいることを知り参加を申し入れた…とのこと。とにかく世の中って狭いもんです。
会場となった旧鱒渕小学校には南三陸町から避難してきた100人近くの方が生活しています。何よりも驚いたのは皆さんの陽気なこと。三陸方面の被災者の方は元気が良いとは聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした。そんな方たちですからジキジキさんの公演は終始おおいに盛り上がって会場は笑い声であふれていました。しかし、最後に主催者の方が挨拶で「皆さんは多くのものを失いましたが、命と心と…もう一つ“思い出”が残ってます」と言った途端に会場にいた半数近くの方が“思い出”という言葉に反応して一斉に涙ぐむのを見たときに、甚大な被害を被った南三陸町の現実を具間見た気がしました。あえてもう一度いいます。気がしただけです。その悲惨さは当事者でなければ到底理解できません。ここで“具間見ました”なんてことは僕は生涯書くことはできないでしょう。でも、そんな経験を乗り越えようと感情に力ずくで蓋をして陽気に振舞う南三陸町の方々を見て、これだけの被害を受けても決して海を恨むことのない漁師町に生きる人たちの強さを感じました。
余談ではありますが女川の漁師の方がおっしゃっていたという言葉を聞きました。要約して記しておきます。
「街中に打ち上げられたヘドロは今まで海を汚してきた事に海が怒って津波に乗せて人間に返してきたんだ。だから津波は人間が招いたんだよ。おかげで海の底がすごくきれいになって魚がたくさん来ているんだ。船さえあれば前以上に魚が取れる。漁場の復興は早いぞ。」
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慰問集団仙台てっぱ会HP
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