僕は中学3年生のときに応援団長をしていたと同時に大社会部(2年生の3学期に入部した時に勝手に“社会部”から改名した)の部長でもあった。そして大社会部の部室は一年生の校舎の中にあり教室と教室に挟まれていた。応援団長として顔が知れ渡っていた事もあり1学期が終わる頃には大社会部の部室には部員でもない多数の一年女子が頻繁に出入りするようになった。単に彼女等の遊び場になっていただけではあるが、僕等にしても文化祭の直前以外は何もしていなかったし、校内暴力全盛期であったあの時代に完全個室であった部室がツッパリ連中の溜まり場になっていなかったのは、ノンポリでありながらも応援団長という事で、多少なりと一目置かれていたのもあったのかも知れないが、なんにせよこの部室は非常に気楽な空間であった。
で、話は3週間前…
最近知り合ったYさんの奥さんが中学の2つ下の後輩である事が判明。で、Yさんに
「応援団長で大社会部の部長って言えば絶対に俺の事を知っているから聞いてみなよ」
と、言っておいた。そして昨日、Yさんと顔を合わせたので「奥さんに聞いてみたかい?」と言うと「全然わからないって言われたぞ」との答え。なんか変だなと思い「奥さんになんて聞いた?」と聞くと…
「生徒会にいて大魔王部の部長だった人を知ってるかって聞いたんだけど…違ったっけ?」
なんだ!その30年前の少年漫画に出てきそうな“学園を支配する闇の組織”みたいなのは!
Yさん…脳のMRI検査を受ける事をオススメします。その記憶の歪みっぷりは半端じゃありませんです。