妖しい亜熱泰

タイと東京、アジアと和の話題など。
出かけたついでに一枚をつづります。

子供とお菓子展

2009-06-04 | Weblog
江戸時代、町の境界には木戸があって自衛のために番小屋が設置されていたそうです。
番小屋は現在のコンビニのような存在でもあったようで、子供たちのたまり場にもなっていたそうな。再現された番小屋をのぞいてみると、せんべいやニッキ飴、桜飴、凧、草履などが店先を飾っていました。

この展示をやっているのは、赤坂の和菓子屋「虎屋」で、「子供とお菓子展」というテーマだ。
お菓子といえば子供の食べるもので、大人になってもおやつやお茶うけに出されたりして身近だが、いつも脇役的存在で印象がうすい。しかし、この展示を見ていると人の成長や年中行事の中でお菓子が重要な位置を占めていたことがわかる。

子供ができたことがわかると、「はらみ餅」という紅白の餡を二つ折りにしてはさんだ餅を配った。子供が生まれると出産祝いで、「三つ目の牡丹餅」という手のひら大の牡丹餅を配った。満一歳になると「初誕生」でこのときは一升餅に赤く寿の字をあしらった丸餅で祝ったという。
雛祭り(上巳)の菱餅や端午の節句の粽(ちまき)や柏餅は現在まで続いていますね。ちなみに柏餅は柏の葉は新芽が出てくるまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄を意味し好まれるようになったということです。

展示にはなかったが、以前は葬式には葬式饅頭がつきものでした。こうして考えてみると生まれてから一生、日本人はお菓子と付き合っていたわけです。

帰りがけ、階下の店舗によって子供向けのお菓子(というか自分の財布相応のお菓子)はないかとショーケースをのぞいてみたのですが、虎屋さんでは、ちょっと無理でした。 


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