舘山寺行

　市内と近辺、「そこ」へ向かうにあたって気分が少しばかり高揚する場所があったりする。「そこ」の１つが舘山寺である。観光地へ向かうのであるから、ありがちな感覚ではあるだろうけど、しかし本件の場合は現地に行くその途中にある感覚なのである。
　いくつかあるルートのうち、ここ根本山ルートがそれ。この交差点からスイッチＯＮ。

道は微妙に登りになりつつ、山の方にもいつしか近づいていくのである。


そのうちに立地が良いのか悪いのか分かりかねる旅館が見えてくると、舘山寺方面への視界が開ける。この山ぶっちゃけ地味である、名前も知らない市民もかなりいると思われる根本山、なぜここに？　という疑問とともに、なぜここにというところにあるからこその面白みもある。だって大草山より明らかに知名度低いし、そんなに目立つ何かがあるわけでもないし。

そしてほぼ最高点に到達。

南を向くと市街地方向が。

目的地である舘山寺を向くとこう。いーねー！

ま、現場の様子としてはただこれだけ、実はここより更に西、先を下っていかなければならないが、そこの辺りはそんなにでもない。ちなみに絵としてはこんな感じ。

このずっと先は遊園地という、たぶんどんな人も楽しめるであろう物件があるが、その道中はさほどでもない。ただ舘山寺自体はいい、あっちの方で仕事したいと思うこともよくある。通勤が苦ではなくなるかもと。だからといって、では根本山が目的なんじゃないかというと、それはまた違っている。通過することに意義がある。
　自分の根本的なところに、地形的に見て「南や西は暖かさを連想させるから好き」というのがある。だからまず西行きという点でポイント。次に景色の良さ。低地を見るだけなら台地の端からも見えるが、ここまで視界が開けているところはまず無い。そして行く先が舘山寺。これだけ条件が重なれば、楽しくないわけが無い。山際の見晴らしがいい道路を、なにやら期待感をもって臨む、これはここしか無いからなんじゃないか？　うむ、突然だが、根本山スカイラインと呼ぼう。